門司
日は照り 風さむし
最後に見る日本か
戦死なんて 何でもない
楊柳 冬空を伸ばし
白黒烏が 蘇州の城壁の彼方
我々も ただ 歴史の破片たり
淋しき敗戦国の横顔
我々は 勝たねばならぬ
宵待草に ぜんざい
昨日の匂いがする新聞
戦争詩の気を知った夜
一路 立派な戦闘兵たれ や
「身をさかれた不幸」に ほど遠し
しかし
ヒューマニズムが 兵をも動かす
褐色煉瓦の領事館
昔 感じていた虚空への怒り
なつかしい怒り その中に
自分の心の故郷がある気がした
・・・ 生命も 身体も 逞しく
無限への希求
地の果ての人間、
栄光ある囚人 ― 兵隊とは
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