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ぜんざい

    門司
    日は照り 風さむし
    最後に見る日本か
    戦死なんて 何でもない

    楊柳 冬空を伸ばし
    白黒烏が 蘇州の城壁の彼方
    我々も ただ 歴史の破片たり
    淋しき敗戦国の横顔
    我々は 勝たねばならぬ

    宵待草に ぜんざい
    昨日の匂いがする新聞

    戦争詩の気を知った夜
    一路 立派な戦闘兵たれ や
    「身をさかれた不幸」に ほど遠し
    しかし
    ヒューマニズムが 兵をも動かす

    褐色煉瓦の領事館
    昔 感じていた虚空への怒り
    なつかしい怒り その中に
    自分の心の故郷がある気がした

    ・・・ 生命も 身体も 逞しく
    無限への希求
    地の果ての人間、
    栄光ある囚人 ― 兵隊とは


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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