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狸汁

    おこげた 鍋の底 さぐりごと
    黒き汁に まざる 弘法
    灼に きこえし 泣き言の
    まわる あぶくが 潮目
    蓋たたく 鼓ばち
    火を掻く 琴爪がかり
    途絶えし ころあひ
    誂の炭は けぶりと なりて
    並べた肉は 灰と なりて
    天に 嘯き またたく

    【鎌倉の天気】
     北風しかかる 襟の岬の はてまで波しぶき


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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