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ウェイズゥ(鳥)

     カエサルが舟 ルビコンの大水に乖戻するごとく
     ヴァルプルギスが魑魅 ブロッケンの深山に這い込むごとく

    斧の柄こそ朽ちり 終鳴の山鳥らを騒めし いく
    や いなや
    如法暗夜を生きた陋巷は 春塵の堕ちるごと 牢記に霞んでいた

    東西東西 カタガタ と呼ぶ声は 何という美鳥やら
    竹帛をあらそって のち 九竅を垂れて三国に隔絶す
    雛僧 解脱幢相の埃をはらう
    吾が仏ぞ と呼ぶ狩り聲は  ―― 霊智

    玉床は一期不起にか 百目蝋燭の今際にか
    賜りし一片の肉叢も 夜半の嵐 憐殺なることよ
    誰そ 山彦や
    廉節たる清血を吐き 妙諦無二を丁寧せんとすは

    来来世世 射獣の時見草みちるころ 九仞の一簣を論ずべく
    茶掛の筆墨に遺さんや 詩神が琴音と 響かさんや
    お前という風月は お前という朝鳥は  ―― 霊智


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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