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『週刊 ゆきおとこ』 第33号

第 33号   2025/8/18 刊         ▲ 雪男の記事一覧


― ヘルダーリン 『祭の朝のように』 より

 
 生々の気 神々が力
 霊気の歌が吹き通い 
 午の太陽と 暖かな大地の間から
 歌が生まれる

 宙空の嵐と 別の嵐から
 時の深み さらに意味の深み 
 それと聞き分けつつ
 民の間の嵐から
 歌が生まれる 
 

■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ

      ~ メンフィス (1)


 する事もなく ずっとブラブラしてた私
  彼は 独りぼっちのブルースを残して行ってしまったわ
 そうよ 彼は私にツケを払わせただけ   でも
 今夜は 白い靴を履いて 街に出る

 そう 私はそれが欲しかった 必要だった
 出かけて行って ついに手に入れたわ
 白い靴

カー・ラヂヲのエミルー・ハリスが
 きつい中西部なまりの英語で歌っていた
まるで彼女は このハウンドドッグに同乗してるかのように
 ロード・ムービー・ライクなテンポで


****

昨日とはすっかり様子が変わってしまったジャングルから
 脱皮したばかりの蛇が抜け出すように 
 ハウンドドッグと私達は
 愛しいナッシュビルの あの娘と別れてふたたび40号線の上へ

 風は 西へ 西へ と
 気持ちは 南へ 南へ と吹く

 
 
 

雪男

 
 
詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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