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出征

    発たん日 せわしなく かなし
    母の み顔についた涙
    電車の窓に 父
    哀しきことも すてて

    弾丸の音に 百合の花がふるえつ
    東京の方 明かる灯

    友が征った
    葉桜に太陽 まぶしく
    砂利道を ざくざく
    隊列の中の 蒼ざめた顔

    友が征った
    砂塵ものすごく
    無残に 窓ガラスを打つ

    三人の友が征った
    私はひとり 残された
    ああ 静かなる脱皮に
    春光の日の思い出


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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