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『週刊 ゆきおとこ』 第44号

第 44号   2025/11/3 刊           ▲ 雪男の記事一覧


― リンゼイ 『花喰うバッファロー』より

 
 むかし むかしの 春の日の
 花喰うバッファローは もういない
 角つき 吠えたつ
 丘をうろつく影もなし 

 

■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ

      ~ デンバー  (1)


アメリゴ・ハウンドドッグが
 ミスター・タンブルウィードのように
 西へ
 西へと転がっていく

錆びついた赤い竜巻が キキ キキ
 キキ キキ と
 油切れした金属音を立てながら
 ハウンドドッグの後ろを 追いかけてきた

我々の70号線は まだ辛うじて友情の絆をつないでいたか?
それでもなお 何かに憑依されたかのように
 過去の記憶に追い立てられて
 無言に落ちた空が
 もっと西へ進め という

カンザスシティを出る
標高 277m

 
 
 

雪男

 
 
詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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