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『週刊 ゆきおとこ』 第10号

第 10 号  2025/3/10 刊      ▲ 雪男の記事一覧


― 恋するマリアンヌ

 
 港が見えるカフヱで マリアンヌとランチをする
 彼女は裸足だ  そして
 足首には 今朝引きちぎってきた鎖の足枷がついたまま
 彼女がボクの目を覗き込んで 緑色の顔でニッコリと笑う 
 

■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ

      ~ ニューヨーク (1)

 
スペース・ポートのシャトルから眺めたジャマイカ湾は
 もうほとんどが埋め立てられてしまっていて
 何もない灰色のコンクリートの固まりが浮かんでいるだけ
幼いころに 父と遊んだその風景がどんなものだったか
 今はもう 記憶にない
ただ 自分が堕ちて来た場所を恨んでもしょうがない
 ― 植物の種も 人間も 皆
   それぞれの場所から運命が始まるのだから

 
 
 

雪男

 
 
詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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