兵隊と夢
アメリカ
徹底的に 民主政治
欠点は 歴史を有しないこと
しかし それだけでは
生活を enjoy する ― 無益な英語廃止論
胸がすっとするは 軍人議論
筆記試験は 概ね 0点
招集解除の夢を追う
野戦行きまで一カ月 親孝行をして
戦い 好悪を超越す ただ 虚無感
戦死の心がまえ 徐々に
ソロモンの初年兵が 悲しいのど自慢
人間 自由にあこがれる
freedom
失うまい この 美しい心根を
上ト兵に なぐられる
保田一郎にも なぐられる
pride
なぐる哲学
なぐられる哲学
夢をみた
大して交際もなかった女
むか腹立った 不愉快な男
おばさんと 劇場へ
思いもよらなかった人々の夢
死の苦痛に ゾっとする
赤紙 ― 生きて帰る
ああ また戦か
人間そのものを もぎ取られる
千種の平原
偉なるかな
快なるかな
壮なるかな
己の身体に 死が結びつく
ガンタ馬
ウマヤでコテンコテンにつかわれぬ
最低水準の兵隊生活
えい 死んでみたい
母さんさえ いなければ
えい 生きているかぎり
身体でも こわすくらい
やけくそ
死は あくまで美しく
静かに 清く
帰ることは あきららめねばならぬ
なぜ 幹部なんかに合格してしまったか
「時は過行く」 無駄なことば
「時を過ぎ行け」 と 悲涙を流す
学生動員 時局は終にここまで
The end of the world
母よ 頑張ってくれ
いつも いつも 忘れたことはない