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イレイヴ(瞳)

    しらまゆみ 益益 柳暗花明の三千春
    されども 愛染の眼界わろし また 秋陰す
    雲居なす 絶巓の旗印の 遠からず
    くゎや 耆婆扁鵲の 紕繆なれ

    わだつみの 海浜の姥貝 秋萩の曹司を圧して
    宵待ちの松崖に立つごとく
    荒磯の銅壺の滾湯は 晩翠の馬城へ連なり
    棚卸の塵ちりて わが普請場は太平なり と

    風靡の片雲よ 峰面の閑窓をすぎゆけば
    午射る夢境の砕けて 雷霰 散りぬる
    弥復の風よ うすろいだ樹頭に至れり ならば
    はしたかの 金鈴を飾した古枝 いよいよ 揺らかしむ

    さすたけの 大君の 霊境に遊ぶココロ
    無産の諸人 妙祐を賜りて 欣喜雀躍や
    ワレこそ 景物のすべて と言ひ給ふなるは
    座頭の瞳に入りて あざやかなり


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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