アペーリヤ(天職)
あさぢふの 草田蒼漠 二頃だに
不日 この荒金を打ちてむ ― 今今の業余を降りて
胴骨を忘るる後生は 鶉衣の青套を棄てつがよし
疾う疾う 東京を蛻け 虚ろの輪を遁出すべく
圭角八角 二才の逸気は 稜稜しく
二孝の置惑い 天道の見縊りなり
隠伏せむとせず その痴心は 白昼に漠漠とし
勤深の世情を甘目する それ 面従腹背の儀なり
如実求心するを物憂しとして 刀筆を弄べば
子曰 それ 才子の叙賜たるや ?
明らかく空なるを 博学して 色彩を作れば
子曰 それ 遊治郎の芳名たるや ?
或る螻蟻 御裳濯なかばを 方今に過ぎぬ
或る甚六 目星に至らずして 故障多し
いまめかし 目耕の地平 百ヶ瀬を誤るるを愧赧しぬ