メインコンテンツへスキップ

アペーリヤ(天職)

    あさぢふの 草田蒼漠 二頃だに
    不日 この荒金を打ちてむ ― 今今の業余を降りて
    胴骨を忘るる後生は 鶉衣の青套を棄てつがよし
    疾う疾う 東京を蛻け 虚ろの輪を遁出すべく

    圭角八角 二才の逸気は 稜稜しく
    二孝の置惑い 天道の見縊りなり
    隠伏せむとせず その痴心は 白昼に漠漠とし
    勤深の世情を甘目する それ 面従腹背の儀なり

    如実求心するを物憂しとして 刀筆を弄べば
    子曰 それ 才子の叙賜たるや ?

    明らかく空なるを 博学して 色彩を作れば
    子曰 それ 遊治郎の芳名たるや ?

    或る螻蟻 御裳濯なかばを 方今に過ぎぬ
    或る甚六 目星に至らずして 故障多し

    いまめかし 目耕の地平 百ヶ瀬を誤るるを愧赧しぬ


     ▲ 雪男の記事一覧

     
     

    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

    あなたへのおすすめ