迦陵頻伽 雑雑 百余丘山の想念
冷えとおる法界の遺灰のごとく
千思万考 然然 清澄瀏瀏たる泉に ただ
師走坊主が欲埃俗芥の袈裟を洗う
ひさかたの 宙六天 自ずから暁ひらき
絶東に 常世長鳴鳥を啼かしめる
破胸の衣 袖は いまだし つれなしに冷ややくして
片時雨や 我が才槌に まさで来たらん
亡心幽樹 松韻を黙ししめて
寤寐の一刻は 青青靄靄に没す
わが半醒は 閑林の狂花のごとく
曇色の碧苔が石とも ゆくらゆくら 落つるや
無台の孤客は すでに辞去を憶ゆ も
鴛鴦の衾のごとく 時は 悠々とすぎぬ
君が晷針をわすれ 臥して天幕を見あぐる
午の貝 薄帳の白雲は うずたかし
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