桃色の夢をみた
ガガブタの彼岸は 白い千悔万悔に満たされていた
まだ名を与えられていない青き山々の とおい国
凉しかろう 清かろう
鮎を釣る かの美人らの末瀬
いくばく 影を落とさんと見下ろす 太陽のマリオネット
東方に 武陵の漁人のはなしを笑い 生計つつましく暮らせば
何の残心のあらんや
あと僅かという 幾望 奏功の港をこぎ出でてみれば
桃源の画裡にうかぶこと 三千年
星の舟にめぐる天運とは
つむじ風に巻かれる笹のごとく
イオニアに沈むアフロデーテの泡のごとく
時に棹をさそうとも
ゆく雲に叫びたくなろうとも
仰ぐ桃果は枕に浮かぶばかりで 現へかえれず
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