
『週刊 ゆきおとこ』 第57号
第 57号 2026/2/2 刊 ▲ 雪男の記事一覧
― ホイットマン 『僕自身を讃える』 より
僕は 僕自身を讃えて歌う
君も 身に着けるがいい
僕に属する原子は 君にも属す
■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ
~ ロサンゼルス (1)
わたしの棺を乗せた 素敵な荷馬車
そっと やさしく
家まで連れて帰ってくれ
もうじき 帰って来るよ と 伝えてくれ
やさしく揺られて
ああ もうすぐ わたしの家だ
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飾りのついた四輪馬車
その昔の面影を ガラスの内にうつしながら
隊列にしたがいながら
音もなく
風船のように
中空に浮いた群衆の中を 過ぎていく
俺に関わった人達の ぜんぶ
土埃のなかで見守る
あの顔や この顔や
この日を悲しんでくれる者や
喜びに手で頬を覆い隠す者や
ロバだとか
吟遊詩人だとか が ゾロゾロと隊列についてくる