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フィー(妖精)

    一夕一葦の舟を雇った
    坂東太郎 閑雅 利根川をのぼる
    葦刈りゆく舟中 鵑娘の夢を見た
    鵑娘 郎女の名にして 郎女にあらず

    濁江 青江 水上を行き尽くし
    深淵の安舟は 水駅の幾幾を果たす
    紅燃ゆ 新秋 両岸を満たしぬ
    芳草の誘萌すること 懐旧に永し

    はしきやし
    あれに 愛別の愁傷を とや
    孑孑が胸 蚊遣火の底から 想い結ぼりき
    蘋花 はなはだ 水に白く
    田畳 鵑娘の夢のように暗し


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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