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星の示す方へ

遠い街の、さらに向こう。
風が千年の花を揺らす丘に、ひっそりと小さな店があった。

そこには、かつて旅人の光を見抜く者がいて、
無名だった魔法使いの卵をひとり、そっと棚に迎え入れたという。

「あなたの光は、きっと誰かを照らすから」
その言葉は胸の奥で長い季節を越え、
今も消えずにやわらかく揺れている。

けれどある日、風が向きを変えた。
案内役の灯台は旅立ち、
残された棚の前には、小さな影だけがそっと落ちた。

案内役がいないのなら、私はここに立つ意味があるのだろうか。
その呟きが宙へほどけた瞬間、
空の奥でかすかに星が鳴った。

——意味は、変化の先にある。

誰にも縛られず、自分の目的を見失わないように。
せめて次の 月契りの刻 までは進んでみよう。
霧の回廊を渡り、丘の向こうへ。

光を届ける 星渡りの旅路 は、
ひとつの魔法へと静かに姿を変えていく。

星は言う。

——どの未来が、自分の光をいちばん美しく育てるのか。
 答えは、君だけが知っている。

胸の奥で小さく瞬いた青い火は、
やがて道標の星へと姿を変え、
まだ名もない未来は、選ぶたびに色を増し、
新しい扉の向こうでそっと輝きはじめるだろう。

だから大丈夫。
次は、私が照らす番なのだから。


あとがき
ハンドメイド作家として活動しているSAIです✨
気づけば、アクセサリーを作り始めてもう13年目になりました。

イベントに出店しはじめた頃、
ひとりの方が声をかけてくださったことがあります。
その出会いをきっかけにご縁がつながり、
その方が勤務しているお店で出店の場をいただいたり、
今では委託販売という形で作品を置かせてもらっています。
もう10年のお付き合いになる、大切な存在です。

その方が今回退職されると知り、胸にぽつりと影が落ちました。
高速で一時間半。
決して近いとは言えない距離なのに、
「あの人がいてくれるなら頑張れる」
そう思わせてくれる不思議な力がありました。
背中をそっと押してくれるような存在でした。

イベントのたびに声をかけてくださったこと。
作品を見て「素敵です」と言ってくださったこと。
委託で置いた商品を大切にディスプレイしてくれたこと。
思い返せば、本当にあたたかい記憶ばかりです。

時間は流れ、環境は変わり、
自分自身も少しずつ変わっていくなかで、
ずっとそこにいてくれると思っていた人が
ある日そっと旅立っていく。

その瞬間に感じる寂しさは、
やっぱり簡単に言葉にはできません。

けれど、今日の詩のように——
誰かの灯りが消えるのではなく、
次は自分が灯りをともす番なのだと気づく時がある。

いただいたご縁と、差し出された優しさを、
私の中できちんと育てていきたいと思います。

ここから、また新しい光を探しに行きます。
そしていつか、その光を誰かに渡せるように。✨


毎週金曜日は小さな物語とお届けする日youtubeでね(*´ω`*)
今週は
——『時間を食べる猫』

「時間を誰よりも見ているけど、誰よりも時間を持てない」猫の物語

本日18時youtubeにて予告ショート動画公開

本編は12/12㈮ 18時 yotuube公開

お楽しみに✨


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SAI - 青の世界と物語 私の好きな世界観を、物語にして届けたい。 儚く美しい世界線を、あなたと共に。 優しい世界に言葉を紡いで。