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初蝉の矜衣

重たい空気が街の隒音を抑え぀けるかのように静かで、時折涌しい颚が吹く。そんな䞃月初旬の午埌。どこからか聞こえおきたした。倏になるず鳎り響く、あの矜音です。
「ああ。もう倏か。」
ただその䞀蚀を心で呟く私の耳には蝉の声。

閑や岩に染み入る蝉の声

束尟芭蕉

初蝉の䞀声は、束尟芭蕉の俳句のように颚流な䜙韻を残しお、い぀しか静たりたした。

いよいよ倏本番ずなれば、数倚の蝉が競うようにしお力匷く、酷暑をものずもせずに矜音を響かせるこずでしょう。

蝉の矜音を、日本の倏は単に鬱陶しい声ずしおだけでなく、どこかもの悲しく儚い鳎き声ずしお響かせ、人の心を揺さぶるように感じたす。

日本は、ずおも長い歳月を経お今日たで存続しお来たした。その数䞇幎、数千幎ずいう長い歳月のなかで展開した歎史は様々であろうず、日本の倏はい぀も同じ趣を持っおやっお来たす。
先祖たちもたた遠い倏の日に蝉の鳎き声を、いた私たちが立っおいる同じ土地、同じ堎所で聞いおいたこずだろうず考えるず、感慚深くなりたす。

ふず耳をすたせば、静寂の䞭に聞こえ始める初蝉の声が岩に染み入るような、その趣を捉えたあの頃の、先祖たちの心に響いた蝉の矜音は、珟代の私たちにも同じように颚流に響いおいるでしょうか。

悠久の倏に挂っおいた、平和を含んだ熱颚ず、蒞すほどにこみ䞊げおくる垌望を含んだ空気の匂いを芚える日本の颚流を、倧切に心に玍めおいた日本人が聞いた蝉の声は、どんな音だったのでしょうか。

今もなお、私たちは同じ心ず姿勢で、生呜を繋ぐために力の限り矜を擊らせる蝉の声を聞いおいるのだろうか、ずいう思いがよぎりたす。

倏に矜織る衣を、悠久の日本人は蝉の透き通った矜に芋立おたした。

「蝉の矜衣」ず呌んだ倏の衣には、酷暑に鳎き止たぬ蝉の声を涌やかに受け入れお歓迎し、蝉ずずもに生きる喜びや生呜を尊ぶ心が宿っおいたこずでしょう。

倏が蚪れる床、幟床もこの囜に響き枡る、薄く透きずおった蝉の矜音を聞いおいるうちに、ふず考えるこずがありたす。この囜が歎史を開始した、その倏に響いおいた蝉の平和で穏やかな声ず、これからの日本の圚り方に぀いお。

叀代の颚流人たちが、静たり返る倕暮れの空気のなかに残る矜音の䜙韻を感じながら物思いにふけっおいるず、明日ぞず向かう日本の垌望ず平和の銙りを垯びたそよ颚が、衣桁に掛けた蝉の矜衣を揺らしたのでしょうか。喜びも悲しみもすべお心に玍め、明日に心を向けお過ごした姿を想像しおみたくなりたす。

終戊の日が近づく時分には、蝉の声がサむレンの音ずずもにいよいよ力匷く鳎くものですから、過去の出来事ず、たった今倧合唱を繰り広げおいる数倚の蝉の声が折り重なっお、日本人である私の心に抌し迫るような気がするのです。倏の炎倩䞋で鳎く蝉の声は、日本の過去ずいたを繋げお、聞いおいる私の心に様々なできごずを振り返らせるのです。

倏の倕暮れに残る矜音の䜙韻は、この先の日本はどのような圚り方がふさわしいのかを問うおいるように感じるのです。
それがひず぀の感情移入によるのか、そんな感傷的思いに浞っおしたうのです。

蝉の声を聞いお、はたず我に返り、戊埌幎ずいう重圧に苛たれた日本の歎史ずこれから先の事に぀いお考えさせられる倏の候。

今、日本は囜存続の危機に瀕しおいるず蚀われおいたす。
終戊を迎えおから幎目になるこの倏、䜕がこの囜を滅びぞず匕きずり蟌もうずしおいるのでしょうか。
これから先、倏が来る床に日本列島を呑みこむような蝉の鳎き声は、日本人の耳を぀んざき、胞を絞め぀けるのでしょうか。子孫たちずずもに、未来氞劫に憂いず悲しみの合唱ずしお聞き続けるのでしょうか。

この囜を愛し、この囜に生たれたこずを喜びながら、先の歎史を正しく認識し぀぀明日に向かっお進む日本人に、倏蝉の合唱が平和ず垌望の歌ずなっお響くこずを願いたす。

人はだれもが、神が人類の霊魂に鳎り響かせようず願っおおられる、真実の蚎えを聞かなければなりたせん。神が鳎り響かせおおられる音は、この䞖にあるどのような音ずも比べ埗るものがない、神の囜の犏音です。犏音はこの䞖の䞀切の隔たりを超越し、すべおの人に普遍的に響き枡る神の氞遠のいのちのこずばです。その歓喜の音が、む゚ス・キリストをずおしお今もなお、信じる人々の霊魂を動かし、氞遠のいのちぞず至らせる霊的䞖界の真実ずしお、む゚ス・キリストを信じるすべおの人に到達し続けおいたす。

建囜から数千幎経ったいた、日本囜はどれくらい熟したでしょうか。

蝉の矜衣をたずっお颚流を民族の柱に添えおいた時代、岩に染み入るように蝉の声を聞いたあの時代。私たちはそこに戻るこずはできるでしょうか。
吊、麗しき悠久の時代に立ち返るよりむしろ、先祖たちの颚流を受け継ぎ぀぀もさらに成熟した囜の民ずしお、この先を進んで行くこずが求められおはいないでしょうか。
叀代、日本に根付いおいた心の豊かさを、む゚ス・キリストを信じる熱情ずむ゚ス・キリストの人ずしお歩む意志ずが支えおいたこずは、歎史的にも明らかです。キリスト教ずいう西掋の宗教ずしおではなく、日本ずいう囜に宣べ䌝えられた犏音を、倚くの人が尊び厇めた歎史が、この囜にありたす。
いた、その歎史が展開しおいた時代に立ち返ろうずいうより、むしろさらに成熟した囜ずしお、これから埌にも存続するために、未来ぞの方向を確実に捉えるこずができるなら、ず思いたす。その先には、どの囜にも劣るこずのない、揺るぎない意志ず胆力が䌎うこずでしょう。

そこに向かっお進むためには、先ず思いず考えの䞭心に神の囜ず神の矩が立たなければなりたせん。

神の囜ず神の矩を第䞀に求めるこず。これは霊的䞖界の真理です。

たずえ人間の矩が堅固に立っおいる立掟な囜であっおも、霊的䞖界の芖点からその囜を芋るず、空䞭の暩勢者である悪魔がその囜の背埌で働いおおり、人間の限界が及び、民族の匱音が聞こえおくるのを虎芖眈々ず狙いながら埅ち䌏せおいるのです。この珟実から、私たちは劂䜕にしお逃れるこずができるでしょうか。人間の限界ず匱さは、血肉に属する知恵ず胜力によっお克服できたせん。

憂うこずは、平和を歌う停りの音が、戊埌81幎の時の川を枡っお私たちの思いず考えを支配し続けお来たした。けれども私たちは、その違和感に気付かぬたた、無力ず無気力の䞭で埓順し続けお来たこずを、今やっず悟り始めたずころです。

けれども、もう二床ず隙されおはならない.. 。

ああ。
悪を善、善を悪ず蚀っおいる者たち。
圌らはやみを光、光をやみずし、
苊みを甘み、甘みを苊みずしおいる。

旧玄聖曞 むザダ曞 

善悪二元論は、目に芋えるものに察する所有ず支配の欲望をその軞にしながら、いたや䞖界䞭に拡散されお列囜がその停りに隙され、誘惑を受けおいたす。これが人類の限界ず匱みずなるように仕向けおいる悪の根源は、霊的問題ずしお理解する必芁がありたす。人の䞖の背埌においおはたらいおいる霊的存圚に、目を぀ぶっおいおはなりたせん。
その存圚すなわち、氞遠前からおられた唯䞀なる神ぞの反逆者ずも、神ず人類の間に立ちはだかっお離間する者ずも呌ばれお䞖界䞭を惑わし続ける霊的存圚のこずです。それが悪魔の正䜓です。
それに察しお劂䜕に打ち勝぀こずができるか。答えは既に出おいるのです。それを悟るこずが、平和を求める人類にずっおの喫緊の課題です。

神に䜿える立堎ずしお造られた霊的存圚のうち、その立堎を逞脱しお神に立ち向かい、神の栄光よりはるか高き峰ぞず䞊ろうずした䞍法者の正䜓は、聖曞で既に暎かれおいたす。
サタンすなわち、神に察する反逆者のこずは神の囜から远攟されおよみに萜ずされ、裁きず滅びの時をやがお迎えるのです。
よみずは、たさに暗黒の宇宙空間のこずを蚀っおいるのです。よみにあっお、人類は神の栄光ず矩を仰ぎ぀぀、神の犏を享受する霊的ないきものずしお創造され、存圚しおいたした。ずころが、神に察する犯眪者が人類をたこずの神から匕き離し、結果ずしお人類は霊が死んだために、人は自分の創造䞻を芋倱いたした。
サタンは神ず人類の離間者ずなったその時から、人類にずっおは悪魔であり、空䞭の暩勢者、停りず死の父ず呌ばれおいたす。

それを打ち砎り、圧倒的な勝利者ずなるこずが、人類にずっお普遍的な最重芁課題です。

悪魔のしわざを打ち砎る。
それは䜕によっお可胜であるのか。
悪しき霊的存圚のしわざに察しおは、人間の知恵ず胜力によっお立ち向かうものではありたせん。

ただひずえに、霊的䞖界の真理を悟っお立ち向かうこずです。悪魔に立ち向かい、打ち勝぀力は、人間の矩によるものではありたせん。

人間至䞊䞻矩や、瀟䌚䞻矩、唯物䞻矩の呪瞛を以お平和を歌う悪しき停りの音がこの囜日本を脅かす、そのしわざに楜々ず勝利する人は、霊的䞖界の真理を霊魂に所有した人です。たずえ、正矩の䞊に立぀はかりごずであっおも、いかなる善行も、神の犏音なしで完成されるわざは、人を暗闇の霊的圧制から解き攟぀こずはないでしょう。

正矩が堅固な日本が81幎前に盎面した限界ず匱さ。
その背埌には悪魔のしわざがはたらいおいたこずを芋逃さないでください。

そしお、たさにいた盎面しおいる、日本の憂い。
それらを打ち砎っお前進しなければ、私たちに垌望の明日はないこずを、倚くの人が気付き始めた今日にあっお、勝利はくすしく劙なる神の犏音のこずばにありたす。

神の囜の犏音こそは、霊的䞖界の真理です。

神の囜の到来を告げ知らせた犏音の始たりは、む゚ス・キリストによる埡わざずずもにこの䞖に珟わされたした。二千幎前のできごずですが、そのわざはいたもなお神の聖霊によっお、霊的䞖界の真理ずしお䞖界䞭に響き枡っおいたす。その音が初めに響いたその日、よみにおいおはサタンが驚愕し、皲劻のように自分の王座から転げ萜ちたした。

む゚ス・キリストが、死ず埩掻を通しお真実なる霊的䞖界である神の囜に䞊がられたからです。む゚ス・キリストは死ずよみの暩勢を打ち砕かれ、サタンずも悪魔ずも蚀われる死の魔王を完党に裁き、霊的なる人類に神の囜の犏音を確かなものずされたした。

その音を、耳を぀んざく無意味な隒音ずしお聞くのか、それずも歓喜ず平和の蚪れの音ずしお聞くのか。む゚ス・キリストの犏音を聞いお埡前に出お来る人は救われたす。

だれでも、生きおおられるたこずの神様の前に謙遜の意志を以おひざたずく人は、いたもなお圧倒的に珟わされる神の囜の力を䜓隓し、霊的䞖界の真理を聞いお悪魔の制圧から脱出するのです。
このような城を䜓隓する人は幞いです。

人類に向けられた神の囜の犏音の始たりは、「む゚スこそ生ける神の埡子、救い䞻である」ず信じ認めお告癜するずころにありたす。
神の囜は、この䞖に実珟する囜家ではありたせん。物理的、有限的なこの地䞊に建囜される、血肉に属す囜ではないずいうこずです。神の囜は、氞遠のはじめから唯䞀自存する神の、最も尊いずころに据えられた、神がご自分の愛を䞀途に泚がれる埡子の嗣業の囜です。そこは、造られた時から氞遠であり、死も停りも暗黒も皆無な堎所です。栄光ずいのちず真理が充満な霊的䞖界の埡囜に、神の埡子は人の子ずなっお入っお行かれたした。そのような栄光の囜の暩勢ず胜力が、聖霊によっお信じるすべおの人の霊魂に今たさに到来しおいるのです。

いたや、神の囜は人の子ずなられた神の埡子が氞遠に治める霊的な真理の䞖界であり、この䞖の列囜も比べ埗るものはありたせん。この䞖のいかなる囜も発揮し埗ない、空䞭の暩勢者悪魔、暗黒の魔王である悪魔を完党に圧制する胜力。それが神の囜です。
神の囜は思想、理想の声にあるのではない。神の囜は霊的暗闇をこずごずく打ち砕く力にありたす。

神の埡子がこの䞖に入っお来られた時、埡自分の嗣業の名ずしお人類に珟わされた尊い埡名、すなわちむ゚スの名を信じる人たちの霊魂は、䞊倖れお倧いなる神の囜の力を垯びお悪魔のしわざを圧制し、裁く霊的な力であるこずを知った人は䜕ず幞いでしょう。

それゆえに、神の囜ず神の矩を先ず第䞀に求める人が手に入れるのは、歓喜の犏音ずずもに前進する胆力ず、勝利の凱旋行列です。

いいなず思ったら応揎しよう