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つめたいスープのあたため方

    頬をなでる風が
    初夏の空気をはらんでいて、
    もう夜の入り口なのに、
    生ぬるい。

    夕闇がにじむ
    薄いオレンジと紫の空。

    見上げた先に
    細い細い三日月。

    月の雫をひとすくい。

    そこに、
    涙を飲み込む
    のどの痛みをとかして、
    静かに静かにまぜる。

    今、
    寒くなくてよかった。

    つめたいスープの
    あたため方は、

    まだ、
    知らない。

     
     
    大嫌いだった家のこと。 子どもとの何気ない一瞬。 手をつなぎたい気持ち。 なんでもない日の光や音。 おセンチの風、可笑しみを添えて。 こぼれてきた言葉を、こっそり置いています。

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