
「笑い袋」を知らないおばあちゃんが、涙を流して笑った日👵
昔、「笑い袋」というおもちゃを持っていた。
今の若い人は、もしかしたら「笑い袋って何?」と思うかもしれない。
私が持っていたのは、赤い巾着袋のようなものだった。
袋を押すと、中から女性の笑い声が聞こえてくる。
「あははははは……」× 5🎶
ただ、それだけだ😁
でも、子どもの頃の私は、それがおもしろくて、歳の離れた弟と何度も押していた。
そして、今でも忘れられない出来事がある。
初めて聞いたおばあちゃんは… 😂
亡くなったおばあちゃんが、初めてその笑い袋の声を聞いたときのことだった。
おばあちゃんは、笑い袋のことを知らなかった。
突然、どこからともなく笑い声が聞こえてきて、
「何? 何これ?」
という感じだったと思う。
私が笑い袋だと教えたのか、それとも、ただその笑い声を聞いていたのか。
細かいことは、覚えていない。
ただ、そのうちおばあちゃんが笑い始めた。
笑い袋の声につられるように、どんどん笑っていく。
そして、とうとう涙を流して笑い出した😭
笑いが止まらない。
子どもだった私は、
「おばあちゃん、笑いすぎて死んでかへんかなあ?」
と思った。
おばあちゃんが笑う。
笑い袋も笑う。
子どもの私は本気で心配してしまった。
何がそんなにおかしかったのかは、今となってはわからない。
でも、あの笑い方だけは覚えている。
笑い袋って、どんなおもちゃ? 🔍
ふと気になって、ChatGPTで調べてみた。
私が持っていたのは、株式会社アイコの笑い袋のようだった。
発売は1970年(昭和45年)
累計販売数は2,000万個以上そんなに売れていたなんて、知らなかった。
袋を手に持って、押して遊ぶ。
そして、中から突然、
「あははははは!」
と笑い声が聞こえてくる🤭
中には小さなレコードが入っていた 💿
今のように音声データを流すのではなく、中には小さなレコード盤の発声装置が入っていたようだ。
モーターでレコードを回し、針を乗せて音を出す。
今の感覚からすると、なんとも昭和らしい仕組みにほほえんでしまった。
実は11種類もあった 😲
メーカーの担当者への取材記事によると、
笑い袋には全部で11種類のシリーズがあったという。
男性の豪快な笑い声。女性の笑い声。
さらには「怒り」や「泣き」の声まであったよう😱
今日は笑い袋、今日は怒り袋にしよう、なんて遊んでいたのかな?と思ってしまった。
女性の声も、ちゃんとあった 😌
私が覚えているのは女性の声だったので、「もしかして、勘違いかな?」と思っていた。
でも女性の笑い声のシリーズは実在して、知り合いの女性劇団員が録音したものだったらしい。
赤い巾着の中から、女性のかん高い笑い声。
私の記憶は間違っていなかった。
なんだか少しうれしくなってしまった。
今はもう、同じものは買えない 💰
廃盤の理由は、レコードの原版が経年劣化して使えなくなったからだった。
デジタル音源に置き換えることもできたのに、メーカーは
「レコードから出る音こそが笑い袋の良さだ」と考え、販売を終了したそうだ。
そう聞くと、なんだか少し寂しい感じがした💦
今なら、スマホの中にいくらでも笑い声を入れられる。
ボタンを押せば、きれいな音で何度でも再生できる。
でも、昔の笑い袋は違った。
袋の中で小さなレコードが回って、針が音を拾って、少し独特な音で笑い声が聞こえてくる。
そんな不思議なおもちゃだった。
でもあの笑い袋は、もう手に入らない。

あの日の笑い声 🌸
もうすぐ敬老の日。
敬老の日を前に、ふとおばあちゃんのことを思い出した。
そうしたら、なぜか真っ先に浮かんだのが、あの笑い袋だった。
赤い巾着。女性の笑い声。そして、涙を流して大笑いしていたおばあちゃん。
笑い袋はもう、私の手元にない。おばあちゃんも、もういない。
でも、あの日の笑い声だけは、私の記憶の中に残っている。
私にとって笑い袋は、笑い声を出すだけのおもちゃではなかったのかもしれない。
あの赤い巾着の中には、おばあちゃんと過ごした、あの日の笑い声が入っていたのだ
と思う。

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