霹靂と魔法の言葉
その投稿は、まさに「青天の霹靂」
数日前、SNSに1つの投稿を見ました。
小学生から仲のいい女の子が、お相手の男の人と写真を撮りあう姿がありました。
「いいなぁ。彼氏と仲良さそうで…。」
羨ましい気持ちに溢れる中、別のストーリーが投稿されました。
「1st anniversary」と書かれた文字と共に、またカップルの写真が。
「1年か…。どんな人と付き合って…」
今度の写真は男の人の顔が正面から見えたのでよく見てみると…。
「え…人違いじゃねぇよな…めっちゃ見た事あるけど…」
なんと、お相手は幼稚園からの仲の男子でした。
幼馴染の男女が、いつの間にか彼氏彼女の関係になって1年になってました。
その女の子は3人きょうだいの1番上で、真ん中の子は自分の弟と同級生で同じクラスでした。
自分と自分の弟と女の子の弟で同じ少年野球クラブに入っていたので、家族ぐるみの付き合いがありました。
高校生のタイミングで都会に越すとなった時に、1番下の子が小さかったために、自分の家の古いおもちゃをその家に送った事もあります。
男のほうには聞きづらくて、女の子と連絡が心理的に取りやすかったがために思わず聞いてみました。
返ってきた返信が…
「え?人違いじゃないと思うけど。ありがと笑」
ホントなんだ…。
ライトノベルでしか見た事ないのに…。
でも思えば付き合ってる素振りはあったか…?
そうして今年1月で集まった同窓会を思い出しました。
約4年ぶりの同窓会。
誘いは去年の9月くらいに来ました。
「お久しぶり!年始に同窓会したい!」
このチャットが流れた時に胸が躍りました。
なんせ大学卒業前に集まったのが最後だったので、社会人になってから初めての同窓会でした。皆どんな感じなんだろう?と想像を膨らませました。
もちろん参加の意思を示して、その県内に1つしかない東横インに予約を取りました。
そうして訪れた同窓会当日。
久しぶりに地元に帰りましたが……、なんにもないです。
なんとか暇を潰して迎えた同窓会。
クラス20人中11人が集まりました。
集合率55%。いいクラスだと思います。
なんせもう20年以上の関係になるので、集まりがいいのも必然かもしれません。
同窓会の会話の始まりは、直近でプロポーズをした男子の話。108本のバラを渡してプロポーズしたそうな。羨ましいですね。
んで、その男子がある男に言ったのが…
「あれ?〇〇とは一緒に来ねぇの?」
「〇〇?後で来るよ。」
変な会話だと思ってました。長年の関係なのにわざわざ「誰かと一緒に来る。」っていう発言は必要ない気がします。
「まあでも、その子とただ一緒にいる時間が長い。それだけでしょ。」
そう思ってました。
ストーリーを見てからひっくり返りましたが。
時間は流れて、ある女の子の海外旅行の話になります。
その子の投稿やストーリーからは、やけに色んな国に行ってる様子が写されていたので、「どんなバイタリティしてんだよ!」とは思っていました。
「そんなたくさん旅行してたら金無くなるでしょ?いくらかかるの?」
この質問の返しが、
「そんなかからないよ?40万。」
…言葉を失いました。
「やっぱり金かかるじゃん。」と誰かが言った瞬間に返した言葉が…
「経験は大事。」
…刺さりました。
刺さらないわけがありませんでした。
40万という大金を自分の経験のためなら厭わないという姿勢。
そして、その行動を幼稚園から全く同じ時間を過ごしてきた友達が行動を起こしていた。
何か自分の中で心が揺れた感覚がありました。
「上手くいくいかないは関係ない。とにかく自分にとって良い経験になるならそれでいいんだ。」
そうして自分の2026年が幕を開けました。
Q.今の自分にとって足りない経験は?
まずは、自分の人生で1番達成したい目標を考えました。
これは、前々から意識していたのですぐに答えが出ました。
【結婚して子供を授かって、子供に「産んでくれてありがとう。」と言ってもらえるお父さんになりたい。】
高校3年生から大学4年生まで学童保育のバイトをしていました。
子供と一緒に勉強や運動をするうちに、子供といる時間と成長する過程を見るのが、大変であり楽しい時間でした。
そのうちに見えてきたのは、
子供が歪む原因は親にある事。
過度な教育で市から虐待だと認定された家庭。
家の姿と学童保育でのふるまいに、あまりにもギャップがありすぎて受け入れられないご両親。
お父さんがリビングで年齢制限のついたビデオを見ていて、その場にいた子どもが感化されてしまい、ジャングルジムで遊ぶ女の子のスカートを下から覗こうとしてしまう男の子。
お母さんが、バイトの激務で昼夜の時間が分からなくなってしまって、子供の教育どころではない。
「親ガチャ」という言葉を使いたくないですが、きっと素晴らしいご両親というのは、どのように子供と距離感を取るのか、どんな教育が適切なのかを真剣に話し合って、子供の欲求を正しく満たす両親が理想なのかなと思いました。
だからこそ、自分は人を観察する事を学童保育ですごく意識しました。
人の振る舞い、話す言葉、声のトーン、話すスピードを見ることを学童保育で磨いて、少なくとも消去法的に、「こういうのはダメだな。これは生かしてみよう。」をひたすら繰り返した時間でした。
そこで、1番の問題になるのは…
「そもそもプライベートで人と会う機会がない。」
友達がいなかったんですね。高校生から都会に引っ越したことをきっかけに人と会うことを避けてしまいました。
入社してからさらに機会が無くなってしまいました。
会社の日報で、「友達と遊んできた!」という内容でイライラしてしまうくらいです。
結婚願望があって人と会う機会がほしい。
そこで調べた先が、「ハピネスツアー」というバスツアーでした。
「婚活」の要素がトッピングされたバスツアー。
「ハピネスツアー」。
知ったきっかけは、「マツコの知らない世界」で婚活が取り上げられた時でした。
自分も今現在この1回しか参加していないので、うまく説明は出来ないかもしれませんが、
要は「バスツアー」と「マッチングアプリ」のいいとこ取りと言いましょうか。
男性は通路側、女性は窓側に座って会話時間に制限を設けて、時間が来た時に移動する。
それを目的地に着くまでひたすら繰り返します。
相手の事については、当日までに自分のプロフィールをある程度書いて、どんな人かを制限時間の中でなんとなく知ってもらう。という流れになります。
参加した感想ですが、
「最高に楽しかった。」
これにつきます。




ツアーの時間を過ごしているうちに、「参加している女性の方とどんな事を話そうか。」より、
「この旅行を楽しみたい。」
が強くなりました。
写真を見てわかると思いますが、当日は1日を通して超が付く晴天。
神様が自分がこのツアーに参加するのかを待っていたかのように恵まれた1日でした。
「初めましての女性とのコミュニケーション」においてもすごく自信がつきました。
もともと、コミュニケーションが不得手だという認識ではないんですが、会社で働いているうちに周りの方とのコミュニケーションの質が違うなぁと感じていて、その感覚が自意識過剰になって人と話すのが苦手なんだなと錯覚していました。ですが、このツアーを通して今の自分は会話が上手いんだなと胸を張ることができています。
時間経過するたびに、周りの男性のコミュニケーションや立ち回りにも耳を傾ける余裕ができ始めました。
そこで思ったのは、
①「俺はできる男アピールの空回り」
②「せっかくのこういう場だからと、積極的に気に入った1人に迫りすぎている」
③「人との距離感の欠如」
この3つがすごく目立った気がします。
①「俺はできる男アピールの空回り」
お昼ご飯を食べるお店に入ったときに、のれんを上げて女性を通す男性がいました。もちろん初対面の男性なので、その方の性格を断定してはいけないと分かってはいるのですが、わざわざ列の先頭になって店ののれんを上げているのを見ると、まるで「自分はできる男だよねこれって!」というアピールになってしまうと思いました。
でもこういうのを見て女性ってどう思うんでしょうかね……?
自分は男性なのでもしかしたら思い込みが激しいのかもしれませんが、女性から見たら、「やってくれてうれしい!」と思う方もいるんでしょうねぇ……。
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」と一石を投じたいのが自分です。
「好きになってもらいたい女性がいるからエスコートする男」ってすごくダサい気がします。それって結局のところ「俺ってかっこいいでしょ?」という分かりやすいナルシストに陥りがちなのかなと思いました。これをどう感じるかは人それぞれなのは百も承知です。自分はダサいと思いました。
②「せっかくのこういう場だからと、積極的に気に入った1人に迫りすぎている」
鴨川シーワールドでの自由時間の話です。
バスガイドさんから、「どのように過ごしても構いません!」というお話があってから解散になった瞬間に、「○○さん一緒に行きましょう!」と大きな声を上げて誘った人がいました。
自分は思わず、「まじか。やるなぁ」と声を上げてしまいました。
確かに勇気のある行動です。きっと頑張って声を上げたんでしょう。
でもせっかくオープンになった時間なのに、声をかけられた側の人は考える選択肢を奪われてしまった。マイナスなイメージに写る事間違いなしです。
いろんな方とお話ししてびっくりしたのが、「話したい人が他の人に取られたんだよね。」とさらっと言葉に出せる人が結構いるんだなって思いました。デリカシーがなくて気持ち悪いです。自分が攻め手になれていないだけじゃん。と言われれば納得するんですけれども。
ちなみに、鴨川シーワールドでシャチショーを見た時は、隣にハピネスツアーの参加者ではない、お子さん連れのお母さまと一緒に見ました。
「水結構来ますね!」とお互いはしゃいでいました。
本末転倒ですね……。
でも、心の底からこの旅行を楽しめている証拠でもある気がします。
③「人との距離感の欠如」
ある男性が、「人に指さしして嫌がられたんだけど、なんで嫌なのか分からない。」と言っていました。
公の場所で、しかも相手は初対面の会話したての異性。
男性同士だったらまだあり得ると思いますが、さすがに異性相手にするのはまずいですよね……。
心のどこかで、自分の方が立場が上だと思っているからこそ、出来てしまう行為なのかもしれません。
バス車内での会話もそうです。
自分の事ばかり話すのは威圧的だと思います。
コミュニケーションというのは結局キャッチボールだという事に着地しそうな気がします。
言葉を投げる。返ってきた言葉を厚みのあるグローブで捕る。
この繰り返しが人間関係の構築に繋がると信じています。
というわけで、ハピネスツアーの時間が過ぎていき、マッチング結果が発表されました。
もちろん自分は失敗しました。
でも、マッチングが成功するか失敗するかなんて、今回の自分にとって関係ない事です。
「上手くいくいかないは関係ない。とにかく自分にとって良い経験になるならそれでいいんだ。」
「経験は大事」という、人からもらった言葉をかみ砕いて自分で解釈した言葉が支えになりました。
ツアーが解散した時の帰りにバスガイドさんと会話する事が出来ました。
まず驚きだったのが、自分が男性の参加者の中で最年少だった事。
そして、26歳の男性がこのようなコンセプトのツアーに参加すること自体稀である事を言われました。
「26歳なんていくらでも時間あるから、何でもやっていこうよ!」
物凄い勇気づけられました。ありがとうございました。
後々から、幼馴染から受けた言葉で、ここまでアクションを起こした自分に驚いている状態です。
それでも、行って良かったと心から思えた時間でした。
「魔法の言葉」を受けたこれからの自分。
「経験は大事。」
この言葉を受けてから半年位経とうとしています。
間違いなく、色んなアクションを起こした半年です。
書こうとすれば、別のエッセイが生まれてしまいそうです。
間違いなく「経験は大事。」でした。
この経験は、心の中に大事にしまっておくのが吉かもしれません。
7月には伊勢神宮に1人旅してみようと思います。
魔法の言葉をくれた人に、「こんな事したんだ。」と話せるように会話デッキを作る時間にしていきます。
そして、「幼馴染同士の結婚」という夢のようなストーリーを、この世に生まれることを心から祈り、締めにしたいと思います。
お幸せに。