
4日間で退職を決めた理由
今回、私はある職場で働き始めました。
求人を見つけて応募し、面接を受け、採用していただきました。
面接のときは特に大きな不安もなく、「新しい仕事を頑張ろう」という気持ちでいっぱいでした。
もちろん、どんな仕事も最初は覚えることが多いものです。
大変なのは当たり前だと思っていましたし、最初から完璧にできるとも思っていませんでした。
ところが、実際に働き始めると、面接だけでは分からなかった現実が見えてきました。
仕事量は想像以上に多く、次から次へと作業が発生します。
教えてもらいながら覚えるというよりも、「見て覚える」「とにかくこなす」という雰囲気が強く、常に時間に追われていました。
この時に、何度も何度も言われたのが、メモを取って自分のノートを作ること!
分からないことがあったら、そのノートを見ながら作業をする!でした。
私自身、最初は「慣れれば大丈夫かもしれない」と思っていました。
しかし勤務を重ねるごとに、心と体の疲れがどんどん大きくなっていったのです。
そして4回目の勤務を終えた頃には、
「これは頑張りで解決できる問題ではないかもしれない」
そう感じるようになりました。
続きます。
面接では、最初の1か月は短時間勤務からスタートすると説明を受けました。
新しい仕事を覚える期間でもありますし、私自身もその方が安心だと思い承諾しました。
その際、「始業前には余裕を持って来てほしい」と言われました。
初出勤の日は、実際の勤務開始時刻よりもかなり早めに出勤するよう案内されました。
新人だからこそ覚えることも多く、最初はそういうものなのかなと思っていました。
ただ、その時の私は少しだけモヤモヤした気持ちも抱えていました。
なぜなら、働き始める前から「これは一般的なことなのだろうか」と感じる部分があったからです。
もちろん、その時点では職場全体を判断できるはずもありません。
私は「まずはやってみよう」と考え、勤務をスタートすることにしました。
実際の勤務内容
仕事内容は、接客、販売処理、販売後の事務作業、そして店内の清掃など多岐にわたっていました。
観光のお客様が多い職場だったため、海外から来られる方も少なくありませんでした。
そのため、簡単な英語でのやり取りが必要になる場面もありました。
販売業務では、商品の会計だけではなく、キャッシュレス決済や各種クーポン、地域のキャンペーンや割引制度への対応もありました。
それぞれ処理方法が異なるため、覚えることは想像以上に多かったです。
さらに、お客様をお見送りして終わりではありません。
販売後にはレシートの整理や記録作業など、さまざまな事務処理が待っていました。
どの作業も細かいルールがあり、一つひとつ覚えていく必要がありました。
また、清掃や備品の管理についても細かな決まりがありました。
スプレーやタオルの置き場所ひとつにも決まりがあり、常に気を配る必要がありました。
もちろん、どんな仕事にも覚えるべきルールはあります。
ただ私には、限られた時間の中で覚えなければならない情報量が非常に多く感じられました。
勤務を重ねるうちに、「慣れればできるようになる」という気持ちと、「本当に覚えきれるだろうか」という不安が同時に大きくなっていったのです。
違和感を感じた出来事
仕事を教えてくださったのは、長年勤務されているベテランの方でした。
その方はとても忙しい中で指導してくださっていたのですが、働くうちに気になることがありました。
この職場には海外からのお客様も多く来店されます。
そのため、お客様へ説明が必要になる場面も少なくありませんでした。
しかし、言葉だけでは十分に伝わっていないように見えることがありました。
私は、「多言語の案内表示や説明用のパネルがあれば、お客様にもスタッフにも分かりやすいのではないだろうか」と感じました。
また、会計処理にはさまざまな決済方法や割引制度がありました。
覚えることが多いのは当然ですが、実際の現場では対応に時間がかかる場面も見られました。
それを見ているうちに、
「新人の自分が短期間でこれらを覚えられるのだろうか」
という不安を感じるようになりました。
最初は単なる緊張だと思っていましたが、勤務を重ねるにつれ、その不安は少しずつ大きくなっていったのです。
心身への影響
当初は1日3時間勤務からスタートすると聞いていました。
しかし実際には、勤務開始前の出勤や終業後の作業もあり、職場にいる時間は想像していたより長くなっていました。
また、勤務中は常に忙しく、ゆっくり休憩を取る時間はほとんどありませんでした。
水分補給も必要最低限になり、トイレに行くタイミングを見つけるのも難しい日がありました。
最初は「慣れていないから仕方ない」と思っていました。
しかし勤務を重ねるにつれ、体の疲れだけでなく、精神的な負担も大きくなっていきました。
教わった内容を覚えようと必死でしたが、
「前に説明したよね」
「メモに書いてあるでしょう」
と言われることもありました。
もちろん私自身、覚えようと努力していました。
言われたことはすぐにメモを取り、パソコンの画面内容なども記録しました。
それでも、短期間で覚えなければならないことの多さに、次第に気持ちが追い込まれていったのです。
正直なところ、一回や二回の説明で覚えられませんでした。
4回目の勤務を終えた頃には、心も体も限界に近い状態でした。
帰宅途中の運転では、自分でも驚くほど集中力が落ちていることに気付きました。
信号を見落としそうになる場面があり、その時初めて、
「このまま続けるのは危険かもしれない」
と感じました。
疲労や水分不足もあったのかもしれません。
理由が何であれ、その時の私は正常な状態ではありませんでした。
仕事を続けることよりも、まず自分の心と体を守らなければいけない。
そう考え、退職を決意しました。
退職を決めた理由
わずか4日間の勤務でしたが、私は退職を決意しました。
理由はひとつではありません。
いくつかの違和感や不安が積み重なった結果でした。
まず、勤務時間についてです。
実際には始業前の準備や終業後の作業があり、当初想像していた以上に職場にいる時間が長くなっていました。
そのことによる、賃金の面でも考えられない状況が、普通にあることに驚きました。
次に、勤務中に十分な休憩や水分補給の時間を確保することが難しかったことです。
私自身、このまま続けることで体調を崩してしまうのではないかという不安を感じるようになりました。
また、仕事を覚える上での不安もありました。
業務内容が多岐にわたり、覚えることも非常に多かったためです。
もちろん新人である以上、覚える努力は必要です。
しかし私には、安心して仕事を身につけていけるイメージを持つことができませんでした。
こうした不安や疲労が重なり、
「頑張れば乗り越えられる問題なのか」
それとも
「自分には合わない環境なのか」
を考えるようになりました。
そして最終的に、これ以上無理を続ける前に退職することを選びました。
短い期間ではありましたが、自分の心と体を守るために必要な判断だったと思っています。
今回学んだこと
今回の経験を通して、面接の大切さを改めて感じました。
面接では、自分が不安に思っていることや気になっていることを遠慮せず質問することが大切です。
もし説明が曖昧だったり、納得できなかったりした場合は、自分が理解できるまで確認する勇気も必要だと思いました。
私はどこかで、
「働かせてもらうのだから」
「採用してもらえることが一番大事だから」
という気持ちを持っていました。
しかし、本来面接は会社が応募者を見るだけの場ではなく、応募者も会社を知るための場です。
自分が安心して働ける環境なのか。
信頼できる職場なのか。
長く働きたいと思える場所なのか。
そうした視点を持つことも、とても大切だと学びました。
しかし、実際に働いてみなければ分からないこと、面接で言われていたこととの違いがあるのも事実です。
今回の経験は決して楽なものではありませんでした。
それでも、自分にとって大切な働き方や職場選びについて考える貴重な機会になったと思っています。
もし今、仕事選びで悩んでいる方がいるなら、自分の違和感や不安を無視しないでください。
そして何より、自分の心と体を大切にしてほしいと思います。
最後に、ひとつだけ正直な気持ちを書かせてください。
この記事では、職場への配慮もあり、表現を選びながら書いています。
でも、本当の気持ちは違います。
正直、怒りもありました。
もっとストレートに言うならば、不信感と怒りがほとんどでした。
そして、令和の今でも、このような職場が身近に存在していることに驚きました。
たった4日間でしたが、決して忘れることのない経験になりました。
この経験で得たものがあるとすれば、それは「経験値」だけです。
そう自分に言い聞かせながら、少しずつ気持ちを整理しています。
この出来事が、同じような思いをしている誰かにとって、「自分だけじゃなかった」と思えるきっかけになれば、それだけは意味のある4日間だったと思いたいです。