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母のアメブロ、 私のインスタ。

私の75歳になる母は、15年ブログを書いている。

きっかけは、店の宣伝だったと思う。
はじめは「新作が入荷しました!」だったのが、店に植えた花の話になり、しまいには飼い猫のどアップだらけになった。

でも本人にとってブログは、ただの日記帳ではないらしい。「お久しぶりになってしまいました(顔文字)」なんて発信者っぽいタイトルも、しっかりつける。

15年やってフォロワー92人。
母の安否確認のために、たまにブログを覗くのだけど、「いいね」が5つ以上ついているのを見たことがない。

そんな母のアメブロを見て、インスタで擦り切れた自分を思う。

庭に咲いている紫陽花を見て、
「これリール動画になるかな」と考える私。

「3秒以内にフック」
「ここで字幕」
「離脱回避!」

どんな景色を見ても、編集画面が目に浮かぶ。

でも母は、
「今日は庭の紫陽花が咲きました。」
とだけ書く。

この投稿は伸びるかな。
これなら最後まで見てもらえるかな。
そんなの疲れたはずなのに、 noteでもしっかり意識する。

発信するのが好きなのか、承認されるのが好きなのか、最近よくわからなくなってきた。

ただ紫陽花が咲いたから書く。
母は15年それを続けている。

「それだけ?」って思われそうで、
私はまだちょっと怖い。



🔹紫陽花の区切り線はVOIDさんの作品です🔹

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