
#76 子どもの自転車事故で謝ったあと、理性と感情のあいだで揺れた親の話
ある風の強い日の朝、こんなことがありました。
次男を電動自転車の後ろに乗せて走っていたところ、
前から同じく自転車に乗るおじいさんが来ました。
前から来たおじいさんの帽子が風で飛び、
それを取ろうとして自転車ごと転倒したのです。
近くにいた方と一緒に声をかけ、
無事を確認しました。
ドン引きしていたのか、驚いて固まっていたのか、
後ろに乗っていた次男と『自転車は怖いね』という話をしました。
その日の午後の出来事です。
わたしは、電動自転車の後ろに長女を乗せ、
次男は自分の自転車に乗り、歩道を走っていました。
その歩道は広く、自転車と歩行者の色分けがされていました。
次男の自転車はタイヤが小さく、電動アシストの私と並走するには、
かなり漕がなければならず、私の後ろ10メートルくらいを走っていました。
すると、前からロードバイクが来ました。
その人は、スマホを胸の前に持っていて、
私は漠然と『撮ってるのかな?』と思いました。
私は次男にいつもどおり『横避けて~』と声を掛けました。
次男は、自転車の走行帯やや中央寄りにいました。
そこまで前方を見れていなそうな次男は、少しフラフラしていました。
すると、その前から来たおじさんと、次男がぶつかり、
ガシャン!!と大きな音を立てて、おじさんは自転車ごと転倒しました。
しかし、次男は走り続けていました。
私は咄嗟に次男に『何してんのっ!』と言いました。
私は自転車を停め、おじさんに
『すみません、大丈夫ですか』と言いました。
おじさんが、勢いよく立ち上がって向かってきました。
私は“あ~これやばいやつだ”と思い、
大きな声とかを出されたら子ども達がビビってしまうと思い、
次男を止め、長女を乗せた自転車を停め、私もおじさんの下へ向かいました。
とても何か言いたそうなおじさんに対して、先に
『すみません。』
『大丈夫ですか』
と言いました。
すると、
『気をつけてください』
(次男の方を見ながら)『危ないですよ』
と言われました。
平謝りをし、その場を後にしました。
帰り道、次男に自転車で走る上での注意点を改めて伝えました。
でも、帰ってから当時の状況を思い返してみると、
自分の中で少しモヤモヤが残っていることに気づきました。
1.スマホを持って片手運転をしていたこと
2.おじさんは転倒したけど、次男は走り続けていたこと
3.次男と私に対する非難の言葉しかなかったこと
ということは、次男も当たったと言っていたので、なにかしらが当たったのでしょうが、
あのスピードでぶつかっていたら、次男はそもそも吹っ飛ぶのではないか。
とすると、そもそもぶつかって転倒したのではなく、
転倒してからぶつかったのではないか。
となると、ぶつかった原因が、次男がフラフラしていたことだとしても、
スピードや片手運転による反応の遅れがあったのではないか。
もしかしたら、大切な自転車を傷つけてしまったかもしれないですし、
服が破れたり、ケガをされたかもしれません。
次男が転倒か接触の原因であることは間違いないですし、
親が付いていながら起きた出来事の全ての責任は
間違いなく私にあります。
本当に申し訳ないことをしたと思います。
これから自転車で走るときはもっと
気を付けなければならないと反省した出来事です。
でも、次男も足が痛かったようですし、
怖い思いをしたのではないかとも思いました。
もちろんこちらに責任がある出来事ですが、
先方から何も言葉がなかったことが少し気になってしまいました。
あの立ち上がり方と、子ども達に向けた目線についても
少し思う部分があります。
間違っていることだと分かっていても、
子どものことになると
守りたく(正当化したく)なってしまう。
親としてそんな葛藤もあるのかなと思いました。
なんかモヤモヤする感じ。
なんか一言いいたい感じ。
この感覚、分かってもらえたりするものなのでしょうか。
