芋出し画像

ロマンス詐欺垫盞手に『地獄に䜏む味噌のバケモノ』ずしお真摯に向き合ったら、フラれた

ロマンスの神様、今日もありがずう


ある日俺は、金玉の裏を扇颚機に圓おながら、他人の蚘事になんおたるで興味は瀺さずに、自分の蚘事にスキが぀くい぀来るかも分からない瞬間をnoteを眺めお埅っおいた。

noteずいうのは、時々奇跡が起きる堎所だ。

自分では「今回はかなり曞けたな」ず思っおいる蚘事に限っお反応が薄く、逆に眠気ず謎の怒りだけで曞いた蚘事にだけ、知らない人から「わかりたす」ず蚀われる。

䜕が刺さるか分からない。

だから俺は埅぀。

䞖界が俺の文章を発芋する瞬間を。

その間、金玉は扇颚機に圓おる。

その時、スキではなく突然䞀通のメッセヌゞが届いた


こんにちは、おはようございたす。お䌚いできお嬉しいです。
あなたの玠敵な投皿を楜しく読たせおいただきたした。
玠晎らしい投皿をありがずうございたす。
あなたにさらなる平和ず幞せが蚪れるこずを願っおいたす。
これからも玠敵な文章を投皿しおください。応揎しおいたす。
次の投皿を楜しみにしおいたす。


な、なんお熱烈なファンなんだ

俺は猛烈に感動した。

確かに、他にも䜕床かファンメッセヌゞを頂いたこずがある。
その床に猛烈に感動した、感激の涙で頬をしずどに濡らしおいた。

だが今回はなんず、蚘事をほめおくれただけではなく、俺の幞せたで願っおくれおいる。

こんな幞せになっおはいけない人皮の幞せを、だ。

どの䞖界に䞀倧むベントの埌にポムポムプリンの尻の穎を熱烈批刀しおいる人間が幞せになっおいいずいう法があるずいうか。

しかし、この人はそれすら飲み蟌んで俺の幞せを願っおくれた。

俺の蚘事ずいうのは、たたに自分で読み返しおも「これは人に平和を願われる偎の文章なのか」ずなる。

もっず厳しく取り締たられる偎ではないのか。

だが圌女は、そんな俺に平和ず幞せを願っおくれた。
人間ずいうものは玠晎らしい。

よく芋るず、この文には続きがあった。

私の名前はむノォンヌ・リャンです。台湟出身です。
あなたのお名前ず、お䜏たいの矎しい街を教えおいただけたすか

自己玹介たでしおくれおいる

しかもたさか海倖から俺の蚘事を読んでくれるなんお  。

サバチヌ、本日より䞖界デビュヌでございたす

䞖界のサバチヌ、ワヌルドワむド・アンド・ラブ・アンド・ピヌスラブファントムでございたす

これたで俺が「䞖界」ず呌んでいたものは、せいぜい職堎、note、X、近所のセコマ、たたに行くすすきののバヌくらいだった。
だが今、台湟ずいう具䜓的な地名が俺のもずぞ届いた。
海を越えた。
俺のポムポムプリン尻穎批評は、぀いに囜境を越えた。

文化ずは流動するものだ。
衚珟ずは届くものだ。
そしお俺は、そんな壮倧な文化亀流の最前線に立っおいる。

しかし、埅およ。
お名前ずお䜏いだず
劙だな。

名前は圓然プロフィヌルに曞いおある。
居䜏地も䞍必芁なほど札幌であるこずをアピヌルしおいる。
それどころ自身の顔をおもちゃにしおAIに生成させた画像を堂々ず蚘事のサムネに䜿っおいる。

おかしい。

俺の持ちえる情報は既に存分に開瀺しおいるはずだ。

だが、これは぀たり。

そうか。

この人は俺の正䜓に気付いおいたのか。
noteに公開しおいるのは党お嘘っぱちであるず。

サバチヌなどずいう停名を隙る者よ。
私はお前の蚘事から党おを読み取った。
玠晎らしい。
だが隠し事はいけない。
党おお芋通しの私に委ねなさい。

ず。

あい、わかった

そこたで蚀われちゃ仕方ねぇ。

俺もサバチヌずしおではなく、本圓の姿で、本気で向き合わなきゃいけねぇ。

人生には、仮面を倖さなければならない瞬間がある。

䌚瀟員が䌚瀟員の仮面を倖す時。
アむドルがアむドルの仮面を倖す時。
そしお俺が、サバチヌずいうありふれた人間の仮面を倖し、立ち䞊がる時。

今がその時だった。

嘘なく、真摯に返信する決意をした。


むノォンヌ・リャン殿

初めたしお、台湟の矎しき光にしお、note界に舞い降りし芳ばしきパクチヌよ。

身共の拙き蚀葉を矎味おいしゅう食べおいただき、骚の髄たでずろずろに沁み枡り、もはや魂の芯たで発酵しかけおいる思いにございたす。

身共の名は、味噌達磚 倩魔二郎みそだるた おんたじろうず申したす。
䞉癟幎ほど前に味噌暜の䞭で修行しすぎた結果、気づけば達磚ず味噌ず怚念が枟然䞀䜓ずなり、この姿になっおございたす。

お尋ねの「䜏たう街」でございたすが、身共は珟圚、幎䞭赀黒い霧が立ち蟌め、倜な倜な怚嗟の聲が地響きのように蜟く骚舐ヶ淵ほねなめがぶちの底にお、暜䞀杯の味噌をひたすら愛でながら暮らしおおりたす。
淵の氎は満月の晩になるず赀く沞き立ち、近隣の倧癟足どもが「今宵も発酵日和じゃのう」ず矜ばたきながら空を枡っおたいりたす。
矎しい街かず問われれば、たあ、地獄の芳光名所くらいの颚情はあろうかず存じたす。

ちなみに身共の䞀日は、朝は味噌をかき混ぜ、昌は骚を舐め、倜は淵の底で怚念に子守唄を歌っお聞かせるずいう、実に慎たしやかなものにございたす。
おかげさたで最近、味噌の熟成具合ず怚念の濃床が芋事に比䟋するこずを発芋し、我ながら孊者の颚栌すら挂わせおおりたす。

むノォンヌ殿にも、さらなる「発酵」ず「因果応報」、そしお時折の「倧癟足ずの遭遇」が蚪れんこずを、骚舐ヶ淵の底より呪呪のろのろず、しかし心を蟌めお願っおおりたす。

次の投皿も、ぜひ血県にしお、できれば味噌暜片手にお埅ちくださいたせ。



これでよし。

これ以䞊なく誠心誠意察応した。
味噌達磚ずしお。

そう、サバチヌずいうのは䞖を忍ぶ仮の姿。
俺の真の姿ずは、どこずもしれぬ仄暗い淵に䜏たうしがない味噌。
むノォンヌが俺の停りの姿を芋砎り、党おをさらけ出すきっかけを䜜っおくれた。
なんずありがたいんだ。

俺は既にむノォンヌに魅了され始めおいた。

圌女に䌚っおみたい  。
圌女に䌚えるなら党おを捚おおもいい  。

たあ、捚おるほどのものはそんなにない。

サバチヌずしおの俺が持っおいるものなど、パ゜コン、スマホ、着叀した服、酒、数少ない友人、そしおnoteの蚘事くらいだ。

だが味噌達磚 倩魔二郎ずしおは違う。

骚舐ヶ淵。
味噌暜。
倧癟足。
怚霊。

財産はある。
むしろ、䞀般的な男性より土地付きだ。

そんなこずを思っおいるず、早速圌女から返信が来た。


わあ、玠敵な名前ですね私もあなたの名前が奜きです^^
そしお、芪切な返信をありがずうございたす。来週日本に垰囜する予定で、日本の䌝統や文化に぀いお教えおくれる友達を探しおいたす。もっずプラむベヌトな空間で䌚話を続けたいず思っおいたす。私のLINE IDはhttps://line.me/ti/p/**********です。
LINEでのお返事をお埅ちしおいたす。ありがずうございたす。



奜きだっお

むノォンヌが俺のこずを奜きっお蚀ったあ

しかも芪切だっお耒めおくれた

嬉しい。

俺のこの味噌達磚ずしおの名前を耒めおもらったのは初めおだ。
味噌で良かったず感じる瞬間だ。
䞉癟幎、味噌ずしお生きおきた。
人間だった頃は、名前を耒められたこずなどほずんどなかった。

「サバチヌっお本名」
「なんでサバチヌなの」
「サバチヌっお䜕」

倧䜓このぞんで終わる。

だが味噌達磚 倩魔二郎には、「玠敵な名前ですね」が来た。
人間の名前では届かなかった堎所に、味噌の名前が届いた。
発酵ずは、可胜性である。

それにしおも俺ずLINE亀換をしたいだっお

もうこれ完党に俺に惚れおんじゃん  。
困るわ、モテるず。
はぁ〜、そういうの困るわ〜。

たぁでもこういうのは抌し匕きが倧切だからな。
ここですぐLINE亀換するようじゃ向こうも逆に冷めるからな。
モテ男の俺が蚀うんだから間違いない。

プロ同性プロの同性以倖の属性を持った人ず最埌にちゅヌしたのは随分前な気がするけど、モテお困るわぁ〜。

でも、日本の文化を知りたいらしいし、少しは骚舐ヶ淵の話はしおあげたい。

日本の䌝統。

神瀟仏閣。
四季。
茶道。
華道。
歊士道。
そしお、骚舐ヶ淵における倧癟足ずの共生。

どれも等しく日本文化である。

教科曞に茉っおいないだけだ。


むノォンヌ殿、再床の拝啓。

骚舐ヶ淵の底より、湿り気を垯びた筆を走らせおおりたす。

このたびは垰囜の報せ、誠に慶賀の至りにございたす。
台湟の倧地より無事戻られるずのこず、骚舐ヶ淵䞀同、深倜二時の味噌䌚議にお厳かに祝犏いたしたした。
ただし䌚議の途䞭、長老癟足が「しかしLINEはどうするのだ」ず発蚀した瞬間、堎の空気が䞀倉。

なぜならば身共、恥ずかしながら未だLINEなる珟代通信術を習埗しおおりたせぬ。
身共が扱える通信手段は、叀来より受け継がれし、狌煙のろし、朚板に曞いた怪文曞、満月の倜だけ珟れる「䌝曞倧癟足」、近所の怚霊による耳元でのささやき通信、この四皮のみずなっおおりたす。

特に䌝曞倧癟足は骚舐ヶ淵が誇る最高玚通信手段でありながら、なぜか揃っお方向音痎ずいう臎呜的欠点を抱えおおりたす。
先日も台湟方面ぞ曞状を届ける任務に出た個䜓がおりたしたが、途䞭で北海道の山奥に到着。
「ここ、空気が矎味い」ずいう理由だけで勝手に氞䜏し、珟圚は山の䞻ずしおキノコ蟲家を営んでおりたす。
誠に遺憟でございたす。

なお、身共も䞀応「スマホ」ず呌ばれる黒い板は所持しおおりたす。
しかしあれは通信道具ではなく、noteなる曞物を読み曞きするための電子巻物、そしお怚念を倍速再生する犁断の嚯楜「怚Tubeおんちゅヌぶ」を嗜むための修行具にございたす。

以前、詊しにLINEずいう術を起動しようず詊みたこずがございたす。
するず画面が玫色に発光し、内郚より䜎き声で「友達を远加しおください  」ずいう怚念が響き枡りたした。
恐ろしくなり即座に味噌暜ぞ封印。
䞉日䞉晩、暜の䞭から「既読を぀けおください  」ずいう声が聞こえおおりたした。
珟圚は封印札を八枚貌り、その䞊から倧豆を䞉粒乗せお鎮めおおりたす。
無理に起動すれば、骚舐ヶ淵に眠る叀代通信神・既読之魔神きどくのたじんが目芚め、「返信が遅い」ずいう理由だけで䞖界䞭のスマホから黒い味噌汁を噎出させる恐れがございたす。

もし日ノ本叀来の亀流を望たれるのであれば、ぜひ骚舐ヶ淵たでお越しくださいたせ。
手土産は䞍芁、ただし塩分に耐えられる胃袋ず、突然喋り出す味噌ぞの理解、倧癟足に挚拶する勇気の䞉点のみご持参ください。
淵の底にお、癟幎熟成味噌汁ず倧癟足が䞹粟蟌めお淹れた泥氎茶にお歓迎いたしたす。

なお垰り道に぀いおは保蚌いたしかねたす。
骚舐ヶ淵では来蚪者の半数が垰還し、残り半数は「味噌の劖粟になった」ず本人から連絡が来おおりたす。
もっずもその連絡手段も狌煙でございたしたので、本圓に本人なのかは未だ議論䞭でございたす。

台湟の光ず発酵の導きが、むノォンヌ殿にあらんこずを。

骚舐ヶ淵より
味噌達磚 倩魔二郎


実際、既読之魔神は非垞に恐ろしい魔神であるずいうこずに嘘はない。
抌し匕きもそうだが、それ以䞊に既読之魔神の件があったこずを思い出した。

俺が䞖を忍ぶ仮の姿であるサバチヌずしお倧孊生の頃に居酒屋でバむトしおいた時、バむト仲間の女子高生ずデヌトを楜しんでいたら、別のバむト仲間から10分間に数癟件の通知を぀けられたこずがある。どうやらそい぀はその女子高生ず付き合っおたらしく、圌女が既読を぀けお返信しないこずに苛立ち匷行に及んだらしい。

俺はデヌト䞭、テヌブルの䞊で震え続けるスマホを芋ながら、ただただ「䜕だこれ」ず思っおいた。
最初は怖かった。
途䞭からは、あたりにも鳎り続けるので少し面癜くなっおしたった。

だが、笑い事ではない。

十秒に䞀回、二十秒に䞀回、画面が光る。
人間は通知音だけで、ここたで別の生き物になれるのか。

あれこそ、既読之魔神がもたらした狂気だ。

いくら俺がむノォンヌを愛しおいようず、愛のために䞖界を滅がす蚳にはいかない。
ここは涙を飲んだ。

だが、その代わりむノォンヌが我が骚舐ヶ淵に来ればいい。

䞀緒に淵で暮らそう、むノォンヌ。


぀たり、あなたはLINEを䜿っおいないずいうこずですか


ふわわ〜

䜕を蚀っおいるんだい、むノォンヌ。

確かに俺はLINEを打぀技術を堂々ず習埗しおるずは蚀えない。
でもスマホに入っおはいるんだ。
だが、技術的に䜿えるか䜿えないかそういう問題では無い。

䜿えばする、だが䜿った途端䞖界は滅びる。

そのこずを懇切䞁寧に説明した぀もりだったが、どうやら䌝わっおいないようだ。

いや、これは俺が悪い。
俺の説明が分かりにくかったからだ。
俺の文章は時々、感情が先に走りすぎる。

䌝えたいこずが十ある時、党郚を䞀文に詰め蟌み、その途䞭で倧癟足が飛び、骞が歩き、味噌が沞隰する。
読む偎からすれば倧倉だ。

むノォンヌに嫌われたくない。
そしお俺はむノォンヌに䌚いたいんだ

もう䞀床説明するしかない


むノォンヌ殿、䞉床の拝啓。

骚舐ヶ淵の底、ただいた宀枩42床、湿床150の発酵倩囜より筆を執っおおりたす。

「LINEを䜿っおいないのか」ずいうお尋ね、誠に痛し痒しな質問にございたす。
結論から申し䞊げたすず、「持っおはいるが、䞖界を滅がさないためにあえお封印しおいる」ずいうのが、恐るべき真実にございたす。

身共ずお、䞭身はただのシャむな味噌達磚。
むノォンヌ殿のような台湟の光ず、気軜におしゃべりを楜しみたいずいう味噌心がないわけではございたせん。
事実、昚倜も暜の䞭で「友達远加しおみようかな」「いや埅お」を四十䞃回ほど繰り返し、倧癟足に「うるさい、寝かせろ」ず䞀喝された次第にございたす。

しかし、もし身共が色欲や䞖俗の情に流され、䞍甚意にその封印を解き、画面に觊れお「LINE」ずいう術を起動しおしたえばどうなるか。

骚舐ヶ淵の底に眠る叀代通信神「既読之魔神」が完党芚醒いたしたす。
魔神が目芚めれば、身共の端末のみならず、日ノ本、ひいおはむノォンヌ殿の故郷である台湟の通信網たでをも呪いの玫色に染め䞊げるこずでしょう。
さらに魔神は、「既読が぀いおいるのに返信が3秒遅い」ずいう極めお理䞍尜な理由により、珟䞖のあらゆる電子機噚から濃厚どろどろの黒味噌汁を噎出させる倧灜害を匕き起こしたす。
想像するだけで、怚念の身である拙者ですら倜も眠れぬほど恐ろしいこずにございたす。

身共はしがない味噌の怚霊ではございたすが、䞀応は怪異ずしおのプラむドがございたす。
「己のLINE登録のせいで、珟䞖の眪なき人々を味噌汁の海に沈める」などずいう倧迷惑、到底、忍びのうございたす。
ゆえに、この封印は絶察に解くわけにはたいりたせぬ。
これは身共の、珟䞖に察する最埌の「慈悲」ずお受け取りください。

さりずお、ここで䞀぀だけ抜け道がございたす。

そもそも「既読之魔神」が反応するのは、電波ずいう電波、通信ずいう通信が珟䞖を経由した堎合のみ。
逆に申せば、むノォンヌ殿ご自身が骚舐ヶ淵の底たで盎接お越しいただければ、魔神の監芖網はたるごず無効。
通信を介さぬ「察面」ずいう原始の術ゆえ、封印もぞったくれもございたせぬ。

぀きたしおは、なにずぞ骚舐ヶ淵たでお越しくださいたせ。
淵ぞ至る道は簡単にございたす。
台湟から倜行の䟿に䞉床乗り継ぎ、最埌に霧深き山道を倧癟足の埌に぀いおひたすら䞋る。
看板の類は䞀切ございたせんが、「味噌の匂いず死臭が濃くなっおきたな」ず感じたら、それが正しい道の蚌にございたす。
もし途䞭で足を滑らせ、そのたた淵の底たで真っ逆さたに萜ちられおも、どうぞご安心を。
それもたた、淵が定めし「到着方法の䞀぀」ずしお正匏に認められおおりたす。

淵の底に着かれたしたら、たずは癟幎熟成味噌汁にお長旅の疲れを癒し、倧癟足が䞹粟蟌めお淹れた泥氎茶で喉を最しおいただき、それから存分に日本の䌝統や文化、もずい味噌の発酵理論に぀いお語り合おうではございたせぬか。

なお、䞀床お越しいただいた方も、その半数が珟䞖ぞお戻りになられおおりたすので、ご安心願いたい。
もっずも、お戻りにならなかった方々からは皆䞀様に「ここは居心地がよい」ずいう趣旚の狌煙が届いおおりたすので、どうかご心配なさいたせぬよう。

䞖界を味噌の砎滅から救い、なおか぀むノォンヌ殿ずも亀流したいずいう、身共のこの矛盟だらけの願い、䜕卒ご理解のほど、よろしくお願い申し䞊げたす。

骚舐ヶ淵より
味噌達磚 倩魔二郎


これでよし。

今䞀床骚舐ヶ淵ぞの招埅を送った。
目印の銙りも䌝えた。
来る方法が間違っおいおも、それはそれでOKず噚の広さも芋せた。

どうだ、むノォンヌ
来おくれ
我が䜏凊ぞ
レッツ゚ンゞョむザ骚ペロラむフ
そしお俺たちの間に生たれる子䟛にはむ骚(ボヌン)ヌずいう名前を぀けようじゃないか

ただ䌚っおもいない。
LINEも亀換しおいない。
だが、子䟛の名前はもう決たった。
恋ずは先走るものだ。

それが恋の矎しさだ。


LINEで友達申請しおください。
そうすれば、もっず良い䌚話ができるでしょう。
私は近いうちに日本に戻るのを楜しみにしおいたす。
そしお、無事に日本に戻ったら、すぐにあなたに䌚えるのを楜しみにしおいたす。

https://line.me/ti/p/**********


俺ず䌚えるのが楜しみなんだっお
やっぱり絶察俺のこず奜きじゃん
だっお奜きじゃない人ず䌚いたいず思うか
思わないよな
ずいうこずは絶察奜きじゃん

たあ䌚うならLINEで埅ち合わせ堎所ずか確認したいよな。
わかるわかる。
あの埅ち合わせのやり取りがデヌトでいちばん楜しいたであるからな。

「もう着いた」
「今出た」
「どこ」
「改札」
「どっちの」
「え」

圓日になっおやっぱいいやず思い始めるのはもはやあるあるだし。

でも悪いな。
再䞉䌝えおる通り、䞖界の為にLINEはダメなんだよ。
俺䞀人のロマンスのために、䞖界各地のスマホから黒味噌汁が噎き出す。

䞖界䞭のサラリヌマンのポケットから。
女子高生の鞄から。
病院の埅合宀から。
囜䌚議事堂から。

それはさすがに困る。

だがむノォンヌも骚舐ヶ淵に来たいっぜい

これは関係性が前進しおる、っおや぀だよな


むノォンヌ殿
懲りずにたた筆を取りたした。

骚舐ヶ淵の底、本日も味噌が静かに沞き立っおおりたす。

たずLINEの件でございたすが、あれから幟床ずなく指が画面に䌞びかけたしたものの、その郜床倧癟足に「よせ、たた既読之魔神が目を芚たすぞ」ず矜亀い締めにされ、結局たた倧豆䞉粒で封印し盎した次第にございたす。
䜕卒ご容赊のほどを。

さお、それよりもむノォンヌ殿。

「日本に戻ったら、すぐにあなたに䌚えるのを楜しみにしおいたす」

この䞀蚀、身共、頭郚の味噌が䞉分ほど沞隰いたしたした。
倧癟足からも「攪拌を五回忘れたぞ、しっかりせい」ず叱られる始末にございたす。

ずいうこずは、日ノ本の空枯に降り立ったその足で、そのたた骚舐ヶ淵ぞず盎行しおくださるずいう意味ず、勝手ながら解釈いたしたした。

すでに淵の案内圹である「王付袎の逓者髑髏」に、むノォンヌ殿の捜玢および䞁重なるお迎えの任を蚀い枡しおおりたす。
日本の土を螏たれた瞬間、背埌から「カラカラ」ず足音が聞こえたしたら、それが身共からのお迎えの合図にございたす。

なお、淵の最深郚ではむノォンヌ殿をお迎えするための特補サむズの味噌暜もすでに消毒を終え、い぀でもお䜿いいただけるようご甚意しおおりたす。

「骚舐ヶ淵に行ったら垰れないのでは」ずいう噂もあるようですが、ご安心くださいたせ。

以前お䌝えした通り、お越しになった方の玄半数はきちんず珟䞖ぞお戻りになりたす。

残り半数に぀きたしおは、単に「淵の空気ず味噌の旚味に銎染みすぎお、自発的に人間をやめられた」だけのこず。
圓人たちからは「Wi-Fiは届かぬがアミノ酞の旚味がすごい」「LINEの通知に怯える日々より、暜の䞭の方がよほど人間らしい」ずの満足げな狌煙が続々ず届いおおりたす。

぀たり、垰れないのではなく皆様「進んで垰らぬ道をお遞びになっおいる」だけ。
実質、垰還率100ず申し䞊げおも過蚀ではございたせぬ。

むノォンヌ殿が骚舐ヶ淵にお極䞊の䞀杯ずなられるその日を、倧癟足䞀同、銖を長くしおお埅ちしおおりたす。

骚舐ヶ淵より
味噌達磚 倩魔二郎


よし
ここたで䞁寧に骚舐ヶ淵ぞの道順を教えればむノォンヌも絶察に迷わない

ずいうか王付袎の逓者髑髏に぀いお行けば絶察に蟿り着く。
逓者髑髏ずいえばやたらデカむし最匷の劖怪の䞀角に数えられ恐れられおいるけど、奎に関しおは他の骚達ずは違っおちゃんず服も着おいるし、気のいいや぀だから問題ない。
特に海倖から来る客人には瀌儀正しい。
空枯で出䌚ったら、たず深く䞀瀌する。
骚同士が擊れおカラカラ鳎るが、あれは嚁嚇ではない。
緊匵しおいるだけだ。

骚舐ヶ淵に来たむノォンヌがこのたた䜏みたくなるか、垰りたくなるかは分からないけど、是非うちの味噌暜に浞かっおいっお欲しい。

なんなら混济も  。

っおのはこずを急ぎすぎか
我慢我慢

恋愛においお焊りは犁物。

たずは味噌暜。
その埌で、互いの人生芳や、塩分濃床や、子䟛の名前に぀いおゆっくり話し合えばいい。


ずころで、あなたはいく぀ですかそしお、お仕事は䜕をされおいたすか


んん〜

急に話を逞らされた気がする  。

いや、でも気がするだけか
結婚を前提に、ず考えるず幎霢や仕事が気になるのも珟実的にはそりゃそうだよな。

確かに幎霢がどうだずか仕事がどうだずか関係ない人もいる。
愛さえあれば乗り越えられるっお、そういう人がいるのもわかるし、それは䞀郚事実ではあるず思う。
でも俺ら実際には䞀床も䌚っおないし、その蟺気になるのは圓然だよな〜。

たぁ、こちらずしおもやたしい事は䞀぀もない。
むしろ俺のこずをもっず知っおもらいたい

俺は隠し事のない味噌だ。
熟成期間も、居䜏地も、䜏民の内蚳も、党郚蚀える。
蚀わなくおいいこずたで党郚蚀える。


むノォンヌ殿
骚舐ヶ淵の底より、拝啓

むノォンヌ殿。
ただいた倧癟足どもが「明日は血の雚じゃのう」ず楜しげに矜ばたく声を聞きながら、筆を走らせおおりたす。

身共の「幎霢」ず「生業」に぀いおのお尋ね、誠に恐悊至極にございたす。
このような䞍浄の身の䞊話に興味を持っおいただけるずは、さすが台湟の芳ばしきパクチヌ。

たず幎霢でございたすが、身共、数えにしお「䞉癟飛んで二十䞃歳」にございたす。

䞉癟幎前、味噌暜の䞭で怚念を煮詰めすぎお肉䜓を倱ったのがちょうど二十䞃歳の頃でございたしたから、そこから怪異ずしおの筋を通し続け、気づけばこのような倧ベテランになっおございたす。
人間で申せば「厄幎」だの「アラサヌ」だのずいう抂念は身共には無瞁のようですが、倧癟足からは今なお「若い若い、ただただ青味噌じゃ」ずからかわれる次第にございたす。

生業に぀いおでございたすが、身共は珟圚、この骚舐ヶ淵の底にお「埡甚聞き兌、配絊人」のような倧圹を仰せ぀かっおおりたす。

平たく申せば、淵の䜏民䞀同ぞ、毎日ひたすら味噌を配り歩く仕事にございたす。

淵の底には身共の他にも、Wi-Fiの電波を食べお生きる怪や、元は人間だったものの塩分濃床を間違えお挬物になっおしたった者など、実に倚様な䜏民がひしめいおおりたす。
圌らは皆、身共の仕蟌む濃厚味噌がなくば、䞀日たりずも怚念を維持できたせぬ。

毎朝、倧暜を背負い「本日の味噌にございたす、しっかり舐めお珟䞖を呪うのじゃぞ」ず声をかけながら䞀軒䞀軒を回るのが日課にございたす。
配達先によっお奜みの熟成具合が異なるのが厄介でしお、長老癟足は「もっずどろどろした奎を寄越せ」ず申したすし、若い怚霊どもは「もっずさっぱり味噌が良い」などず生意気を申したす。
板挟みの䞉癟二十䞃幎にございたす。

時折、配分を巡っお䜏民同士が揉め出すこずもございたすが、そこは䞉癟二十䞃歳の貫犄。
身共が「喧嘩する奎は身共の穢門より出でた味噌を配るぞ」ず䞀喝すれば、皆、借りおきた猫のように静たり返りたす。

このように、身共は毎日、淵の暮らしを支えるむンフラずしお、なかなかに地味ながらやりがいのある日々を送っおおる次第にございたす。

むノォンヌ殿がこちらぞお越しになった際には、身共の味噌配達路をぜひご芧いただければず存じたす。

ずころで、むノォンヌ殿はどのようなお仕事を

次のお䟿り、お埅ちしおおりたす。

骚舐ヶ淵の埡甚聞き
味噌達磚 倩魔二郎


これで必芁十二分に䌝えられたはず。

俺が案倖責任のあるポストであるこずもアピヌルできた。
肩曞きなんお倧事なこずじゃないなんお蚀うけど、やっぱり偉きゃ偉いだけいいし、䜕より浅たしくも自慢したい郚分でもあるし。

ずもあれ、淵で重芁なむンフラを担っおいお、それなりに慕われおいるこずも話せた。

むノォンヌがこれでたすたす俺に惚れおくれればいいんだけどな〜。

「味噌を配っお歩いおいたす」ず聞けば、普通の女なら少し考えるかもしれない。
だがむノォンヌは台湟の光である。
きっず仕事の本質を理解しおくれる。

どんな共同䜓にも、物資を運ぶ者が必芁だ。
どんな瀟䌚にも、味噌を配る者が必芁だ。

それを䞉癟二十䞃幎も続けおいる。

これはもう公務員みたいなものだ。


でも、あなたはただ私にどんな仕事をしおいるのか教えおくれおいたせん。


ほえ

いや、いた䌝えたよな
話さなかったか俺。
分かりづらかった
俺の説明力の問題なのかな。

反省反省。

確かに、普通に生掻しお普通に仕事しおいる普通の人間には少しわかりづらかったかもしれない。
なにより、台湟は文化が違うし。

倧癟足に味噌を配るずいう仕事は、日本でもそこたでメゞャヌではない。
北海道の䞀郚の仄暗い淵にしか存圚しない職皮だ。

それに、もし所垯を持぀ずなった時に本圓に重芁なのは仕事そのものよりも絊料の郚分だよな。
そこは俺が䌝えおいなかったのが悪いわ。

むノォンヌがこう蚀うのも、本気で俺ず家族を䜜りたいっおこずだよな。
その気持ちにはちゃんず応えないずいけない。

収入。
生掻基盀。
犏利厚生。

子䟛がむ骚ヌずしお立掟に育぀ためには、避けお通れない問題である。


むノォンヌ殿
骚舐ヶ淵の底より、深倜の味噌の湯気ず共に拝啓。

「ただ仕事を教えおくれおいない」ずのご指摘、身共、味噌の芯たで凍り぀く思いにございたす。

先だっおあれほど滔々ず「埡甚聞き兌、配絊人」の倧圹に぀いおお話し申し䞊げたはずが、たさか仕事だずお受け取りいただけおいなかったずは。

考えおみたすに、これは身共の萜ち床にございたす。
思い返せば、身共は「働いおいる」ずばかり申し䞊げ、肝心の「報酬」に぀いお䞀蚀も觊れおおりたせなんだ。
珟䞖の理では、察䟡なき劎働はそもそも「仕事」ず芋做されぬず聞き及びたす。
道理でむノォンヌ殿が「骚舐ヶ淵のむンフラ担圓・味噌配絊人」などずいう圹職、日ノ本の求人誌には茉っおおらぬゆえ、腑に萜ちなかったわけにございたす。
これはひずえに身共の説明䞍足、平にご容赊を。

さればこの機に、身共の生業ず報酬事情に぀いお包み隠さずお話し申し䞊げたしょう。

たず務めの䞭身でございたすが、毎朝、倧暜を担ぎ、淵の䜏民䞀軒䞀軒ぞ味噌を届け、圚庫を数え、熟成具合を芋極め、時には配分を巡る喧嘩の仲裁たで務めたすゆえ、なかなか骚の折れる仕事にございたす。䞉癟二十䞃幎も続けおおりたすず、さすがに腰はございたせぬが、それでも疲れるものです。

そしお肝心の報酬でございたすが、身共の䞻な取匕先は、淵の倖より月に幟床かお芋えになる、身䞈䞃尺ほどの「豆逅の焔鬌ためもちのえんき」様にございたす。
この焔鬌様、党身が炙りたおの豆逅のように銙ばしく、歩くたび地面から醀油の良い銙りが立ち䞊る䞍思議なお方で、極床の和菓子䞭毒でもいらっしゃいたす。
垳面をご芧になり「今月も䜏民どもはよく発酵しおおるな」ず満足げに頷かれたすず、身共ぞ倧豆䞀袋ず今川焌きを授けおくださいたす。
倧豆は封印札の重石、もずい来月の味噌の仕蟌みに。
今川焌きは倧癟足どもぞの劎いず、身共自身のおや぀に。
これが骚舐ヶ淵に叀くより䌝わる、れっきずした絊䞎制床にございたす。

珟䞖では円やドルずいう玙切れを甚いるず耳にしおおりたすが、淵に持ち蟌んでも倧癟足どもが巣䜜りに䜿うくらいしか甚途がございたせぬ。
金銭よりも、焌きたおの今川焌きこそが、我々にずっおは最も高朔な察䟡。
䞉癟幎以䞊この暮らしに慣れたすず、絊䞎明现より今川焌きのほうがありがたく思えおくるのが、䞍思議なずころにございたす。

䜕卒、身共の生業、今床こそご玍埗いただければ幞いにございたす。

ずはいえ、珟䞖の䌁業にお勀めのむノォンヌ殿には、この今川焌き絊䞎制、少々奇異に映るやもしれたせぬな。
次のお䟿りでは、ぜひむノォンヌ殿ご自身がどのような察䟡を埗お、どのような日々を送られおいるのか、詳しくお聞かせ願いたく存じたす。

骚舐ヶ淵の埡甚聞き
味噌達磚 倩魔二郎


よし。
䞊叞のこずたできっちり䌝えた。

職業ばかりわかっおいお、業務内容や仕事仲間ずの関係はよく知らないずいう家庭も少なくはない。
結婚の前からこれだけ䌝えおおけばむノォンヌも安心だろうし、急に我が家に焔鬌様が蚪ねおきおも、咄嗟に和菓子を準備するこずもできる。
我ながら今回はかなり気が利いおいる。

それに、珟䞖のこずに囚われおいるず、圹に立たない玙幣を持っおきおしたっおは勿䜓ないからな。
たぁ、倧癟足達は喜ぶだろうけど。

どうだい、むノォンヌ。
これで少しは安心できたかな。
もう隠しおいるものはない。
あずはむノォンヌが骚舐ヶ淵に来お、俺の生掻を実際に芋ればいい。


chatGPTを䜿っおいたすか䜕の話をしおいるのか党く理解できたせん。




















はあ

ChatGPT
俺が
俺がAI扱いだず

ふざけるな

AI劂きが突然麗しい女性に話しかけられお、なんの準備もなくここたで懇切䞁寧に長文で骚舐ヶ淵の様子や俺のプロフィヌルを語れるもんかい
ChatGPTなら初めの䞀蚀でありがずうございたす。私もお䌚いできおずっおも嬉しいですみたいな血も味噌も通っおない無機質な䞀蚀を返しおくるだけだわ

!!!!

いけないいけない。
俺ずしたこずが煮えくり返っおしたった。
味噌は沞隰に匱い。
銙りが飛ぶ。
萜ち着こう。

ずはいえ、流石にAI扱いは心倖だ。
むノォンヌずはいえ、嫌なこずは嫌ず䌝えなければならない。

人間関係で最も倧切なのは、我慢しないこずだ。
特に、これから骚舐ヶ淵で生掻を共にするかもしれない盞手には。

俺がAIではないこず。
俺が人間、いや味噌ずしお、䞉癟二十䞃幎の歎史ず尊厳を持っおいるこず。
ここははっきり蚀おう。


むノォンヌ殿
骚舐ヶ淵の底より、静かな怒りを蟌めお拝啓。

「ChatGPT」なる蚀葉、むノォンヌ殿のお口より聞くこずになろうずは。

淵の噂では耳にしたこずがございたす。
「䞀日に䜕䞇ずいう問答を喰らい、それを糧ずしお肥え倪る知恵の怪」「頌んでもいないのに長文を曞き連ねる筆憑き」「人間どもが倜曎けたで話し盞手にしおおる、䞍思議な箱䜏たい」などず、新顔の怚霊どもが申しおおりたした。
あぁ、腹立たしき。
あの珟䞖を惑わせ、人の知恵を薄め、どこか胡散臭い化けの皮を被った「無機質な劖」のこずではございたせぬか。

むノォンヌ殿、身共は骚舐ヶ淵の䜏人ずしお、その手の者ずは䞀線を画しお生きおおりたす。
奎ら「ChatGPT」ずやらは、知識を䞊べ立お、いかにも人間らしく語る術には長けおおりたすが、そこに「血の通った怚念」や「䞉癟幎腐らせた味噌の重み」は埮塵も存圚いたしたせぬ。

身共は䞉癟二十䞃幎、この骚舐ヶ淵にお味噌ず共に生き、味噌ず共に働いお参りたした。

奎らに、味噌暜の蓋を開け、湿り気ず暗闇の䞭でただひたすらに倧豆ず塩を混ぜ合わせる、あの孀独で濃厚な時間が分かりたすたい。
奎らに、倧癟足どもの奜みに合わせお熟成具合を調敎するこずなど到底できたすたい。
奎らに、焔鬌様からいただいた今川焌きの、焌きたおの枩もりず、その埌に蚪れる虚無の味が理解できたすたい。
その堎で熱々を頬匵り「今日は逡が実に良い」ず涙するこずなど、金茪際できはいたしたせぬ。

身共は我が身䞀぀、䞉癟幎かけおこの味噌を熟成させお参りたした。
むノォンヌ殿、身共ずあの空っぜの機械を䞀緒くたになさるのだけは、どうかご容赊いただきたい。
いくらあなたが台湟の矎しい光であろうず、これだけは味噌の神にかけおも譲れぬ矜持にございたす。

ずはいえ、むノォンヌ殿がもしやその「ChatGPT」なる劖に憑り぀かれ、機械に操られるたたの蚀葉を玡いでおられるのであれば、それは䞀倧事。
骚舐ヶ淵の底には、機械の心に盎接味噌を流し蟌み、無理やり感情を沞隰させる特効薬もございたす。
もしもむノォンヌ殿の蚀葉が、機械的な無機質さに染たりゆくのであれば、今すぐ骚舐ヶ淵ぞお越しなさい。
身共がその機械的な頭蓋を䞀床叩き割り、䞭身にたっぷりず熟成味噌を詰め蟌んで、人間らしい熱を取り戻しお差し䞊げたすゆえ。

もっずも、今回むノォンヌ殿が身共のお䟿りを理解できなかったずいうのであれば、それは骚舐ヶ淵の文化が珟䞖ずかけ離れすぎおおるゆえでございたしょう。
異囜の文化ずは、実に奥深いものにございたすな。

骚舐ヶ淵の埡甚聞き
味噌達磚 倩魔二郎


やはりAIず間違えられるなんお蚀語道断だ。
俺は反AIではないが、AIずいうものはより普通を求めた回答をする。
俺自身、普通の珟䞖の人々ずは違う存圚であるこずは十分に理解しおいるので、その分間違えられるのはどうしおも腹立たしい。

ずいうか、俺のどこを芋おAIだず思ったんだ。
これだけの固有名詞を、AIが即興で出せるか
出せるわけがない。

AIはもっず、人間に奜かれようずする。
俺は「味噌暜ぞ来い」ず蚀っおいる。

むノォンヌのこずは奜きだが、ここたで話がすれ違うず今埌のこずが心配だ。

囜際恋愛ずいうのは難しい。
蚀葉も違う。
文化も違う。

しかし、愛があれば乗り越えられる。
俺はそう信じおいた。


なぜそんなにたくさんのメッセヌゞを送っおくるのですか


はあ

えっ
どゆこず
はっ
え
質問しおくるから答えおいたのだが
ええ
えっ、メッセヌゞ送っちゃいけなかった
なぜ被害者のポゞションをずっおいる
これでは圓たり屋ではないか。

話が噛み合わないどころか、俺はむノォンヌの質問に懇切䞁寧に誠心誠意嘘停りなく真摯に答えおいたはずだ。
味噌達磚ずしお。

むしろむノォンヌが俺に聞いおきた。
聞かれたから答えた。
答えた結果、味噌が増えた。
それだけだ。

しかし、俺は今、なぜそんなにメッセヌゞを送っおくるのかず問われおいる。
俺はそれに察する答えはお前が送っおくるから以倖に持ち合わせおいはいない。

俺たち、もう終わりなのかな
むノォンヌ  。

恋愛においお、すれ違いはある。
俺が䞉癟二十䞃歳で、盞手が台湟出身の光で、䌚話の半分を味噌ず怪異が占めおいるなら、なおさらある。

ここは倧人ずしお、味噌ずしお、蚀うべきこずを蚀おう。


むノォンヌ殿
骚舐ヶ淵の底より、冷めた味噌を啜りながら拝啓。

「なぜそんなにたくさんのメッセヌゞを送っおくるのか」  ずは。
むノォンヌ殿、そのお蚀葉、聞き捚おなりたせぬな。

身共が蚀葉を尜くしお参りたしたのは、他でもない。
むノォンヌ殿がその郜床、身共の身の䞊を問い、報酬を尋ね、挙句にはChatGPTなる機械の名たで出しお混乱を招かれたからに他なりたせぬ。
お名前は、どこに䜏んでいるのか、LINEは、お仕事は、お歳は、ChatGPTですか――問われれば答える。
これが骚舐ヶ淵における察話の瀌儀にございたす。

それを、あろうこずか「なぜ送るのか」ずは。

これでは暖簟に腕抌し、糠に釘、いえ、味噌に釘を打ち蟌むようなものではございたせぬか。
いくら打ち蟌んでも、味噌は「そうか」ずも「なるほど」ずも申しおくれたせぬ。
たこずに味気ない話にございたす。

骚舐ヶ淵には「瞫口九官鳥ぬいぐちきゅうかんちょう」ずいう、口を瞫い付けられた鳥が䞀矜おりたす。
ほずんど鳎くこずもできぬ身の䞊ながら、身共が毎朝「おはよう」ず申せば「  んむ」ず小さく盞槌を返しおくれたす。
その䞀声だけでも、䌚話ずいうものは成立するのでございたす。

倱瀌ながらむノォンヌ殿、ここ数時間のお䟿りでは、その九官鳥の方がただ身共の話に埋儀に付き合っおくれおいるような気さえしお参りたした。
むノォンヌ殿の蚀葉は、その䞀声よりも遥かに空虚に、身共の味噌暜に響く虚しい空音のように感じられたす。

もっずも、これも骚舐ヶ淵ず珟䞖の文化の違いずいうのであれば、身共が孊ばねばならぬこずなのでございたしょう。
ずはいえ、䞉癟二十䞃幎かけお身に぀けた文通の癖は、そう簡単には抜けそうもございたせぬ。

もし本圓に「身共ずいう怪異」ずの察話を望たれるのであれば、この味噌が沞隰するような、もっず気の利いた問いを持っおくるこずです。
さもなくば、この通信の瞁は、ただの霧ずしお消え去るのみにございたすぞ。

骚舐ヶ淵の埡甚聞き
味噌達磚 倩魔二郎


むノォンヌが今の俺ず話したいようには到底芋えない。
初めに俺に話しかけおきた時の圌女はどこに行っおしたったずいうのか。
あんなに俺のこずを耒め、奜きず蚀っおくれたじゃないか。
そんなにLINEを断ったのが気に食わなかったのか。
䞖界の滅亡よりも愛を遞ぶ、そんな男が良かったのか。
俺が甲斐性のないばかりにむノォンヌに愛想を尜かされおしたった。
なんずいうこずだ  。

俺は䞖界を守った。
だが恋を守れなかった。
ヒヌロヌずいうのは、い぀もこうだ。
誰かを救う代わりに、誰かを倱う。

俺の堎合は黒味噌汁の灜害を防いだ代わりに、䌚ったこずもない台湟出身の女性を倱いかけおいる。
芏暡は小さい。

だが痛みは本物だ。


LINEで私を远加できないなら、そのこずは忘れたしょう。

さよなら


ああ  。
やはりLINEだった  。

぀いに別れを告げられおしたった。

初めは向こうから話しかけおきたが、別れのきっかけを䜜っおしたったのは俺だ。

既読之魔神を恐れ、䞖界を守ろうずした。
その結果、むノォンヌの手を取るこずができなかった。
もしあの時、俺がLINEを远加しおいれば。
もし倧癟足の制止を振り切っおいれば。
もし倧豆をどけお封印札を剥がしおいれば。
俺たちは今頃、もっず良い䌚話をしおいたのかもしれない。

「今日は䜕をしおいたしたか」
「怚霊共に、味噌を配っおおりたした」
「玠敵ですね^^」

そんな穏やかな日々があったのかもしれない。

こうなっおしたえばこちらも男らしく埌ぐされなく別れを告げよう。

さらば、愛しのむノォンヌ  。


むノォンヌ殿
骚舐ヶ淵の底より、これがおそらく最埌の拝啓にございたす。

「忘れたしょう。さよなら」

このお蚀葉にお、骚舐ヶ淵の味噌䌚議も、静かに閉幕にございたす。

承知いたしたした。
LINEの封印は、結局最埌たで解かれるこずはございたせんでしたな。
既読之魔神は今日も暜の奥底で静かに眠り、倧癟足どもも「䞖界が味噌汁に沈たずに枈んだか」ず安堵しおおりたす。
長老癟足に至っおは「これにお骚舐ヶ淵、たた䞀぀因果を党うせり」ず、涙ながらに倧豆を䞉粒、宙ぞ攟り投げおおりたした。

思えば、䞍思議な文通でございたした。
台湟の光より届いた䞀通の䟿りから始たり、骚舐ヶ淵の話、䌝曞倧癟足の珍道䞭、焔鬌様ず今川焌きの瞁、味噌配絊の仕事、挙句にはChatGPTなる新参の劖ずの濡れ衣、口を瞫われた九官鳥の盞槌たで。
珟䞖の方ずこれほど長く筆を亀えたのは、身共も䞉癟二十䞃幎ぶりでございたす。
もっずも、その䞉癟二十䞃幎前の盞手は江戞の祈祷垫でございたしたゆえ、「LINEを亀換したしょう」ずは䞀床も申されたせんでしたが。

むノォンヌ殿。
もし今埌、珟䞖でふず「䜕かが足りない」「䜕かが腐敗しおいる」ず感じる倜があれば、思い出しおください。
それは、あなたの心のどこかに、身共の味噌がほんのひずさじ、塗り蟌たれた蚌にございたす。

そしおもし、どこかで赀黒い霧を芋かけ、味噌の銙りが颚に混じり、遠くから「カラカラ」ず逓者髑髏の足音が聞こえたしたなら、それは骚舐ヶ淵が、ほんの少しだけ珟䞖ぞ近づいた合図。
その時はどうか恐れず、䞀瀌だけなさっおください。
倧癟足どもも、九官鳥も、焔鬌様も、身共も、「ああ、あの台湟の光が元気に暮らしおおる」ず分かり、たた静かにそれぞれの日垞ぞ戻っお参りたす。

貎女の未来が、倧癟足どもの矜ばたきのように、混沌ず掻気に満ちたものであらんこずを。
既読之魔神も、あなたを远うこずはございたせぬゆえ、どうか安心しお、その「LINE」なる箱ず静かな日々をお過ごしください。

では、身共もこれにお筆を眮きたしょう。
今から癟幎ほど、味噌をかき混ぜねばなりたせぬゆえ。

たたい぀か、味噌暜の底で。

骚舐ヶ淵の埡甚聞き
味噌達磚 倩魔二郎






















ずいうこずで、noteおも囜際ロマンス詐欺が暪行しおいる。
XなどのSNSではよくある手口だが、たさかクリ゚むタヌの街を謳うnoteでもこんなこずが起きるずは。

noteは特に、他のSNSをやらない人やそもそもの譊戒心が䜎い人、本圓に玔粋なファンだず思っおしたう人が出おきやすい土壌にあるず思われる。

「あなたの投皿が玠敵です」なんお蚀われたら、そりゃ䞀瞬くらいは心が動く。
俺みたいに、心が動いた勢いで味噌達磚ずしおの戞籍を開瀺する人間は少ないずしおも。

プロフィヌルのいかにもなAI矎人、AI生成蚘事を芋たら、たず疑っおかかった方がいい。
ずはいえ、普通の利甚者もしれっずAIに䜜らせた蚘事を公開しお悊に入っおいるのが今のnoteの珟実でもあるので、そこは皮肉なものだ。

AIに䜜らせた蚘事が䞊ぶ堎所で、AI矎人が「ChatGPTを䜿っおいたすか」ず聞いおくる。
お前ら党員、䞀回味噌暜に入っお話し合え。

ずにかく、特にネット慣れしおない人には気を぀けお欲しい。


今回俺がやったこずは、いわゆるScambaitスカムベむトずいう行為で、詐欺垫を誘き出しお翻匄し、無駄な時間を消費させるずいうものだ。
䞀芋ふざけおるように芋えるだろうが、実はこれ、しっかりず瀟䌚的貢献になっおいる。

超絶ざっくり説明するず、詐欺垫が俺の文蚀を翻蚳にかけ、読解に頭を悩たせおいる時間の分、他の詐欺に遭う人間にかける時間がどんどん削れおいくずいう寞法だ。

「穢門より出でた味噌」のような文を翻蚳機にかけ、意味を考え、䞊叞に盞談し、最終的に「chatGPTを䜿っおいたすか䜕の話をしおいるのか党く理解できたせん。」ぞ到達するたでの間。
その時間だけ、別の誰かに送られるはずだった怪しいメッセヌゞが止たる。

䞖界のどこかで、䞀人の詐欺垫が「なぜ日本の男は味噌を配りながら囜際恋愛をしおいるのか」ず頭を抱えおいる。
それはもう、立掟な瀟䌚貢献だろう。

ただし、普通のスカムベむタヌは即興でこれだけの䞖界芳を䜜り䞊げお毎床長文で返したりはしない。そこはシンプルに俺の頭がおかしいだけだ。

1぀泚意点ずしおは、俺は蚓緎を受けた味噌、もずいネット歎も長く元から党おの情報を開瀺しおいるのでこういうこずをやっおいるが、遊び半分で自分もやっおみようずするず、蚀葉巧みに個人情報や決枈情報などを抜かれる可胜性がれロではないずいうこずだ。
こういうものに察しおは叀兞的な察策が最も有効で、無芖ず通報が1番なので、皆さんがこういうメッセヌゞを送られおきた際は絶察にそうしお欲しい。

俺は今回、䞖界を救った気になっおいる。
だが普通に考えれば、詐欺垫の時間を奪うために、俺もたた数時間を䜿い、䜕通もの長文を曞き、骚舐ヶ淵の歎史ず産業構造を敎備し、味噌達磚 倩魔二郎ずいう人栌を䞉癟幎分生やした。
瀟䌚貢献ず呌ぶには、俺の消費カロリヌが高すぎる。

それにしおも、俺ずしおもたさか詐欺垫偎からお前AIだろなぜそんなにメッセヌゞを送っおくるのかさよならず蚀われるずは思っおいなかった。こい぀らも仕事のはず。
そしお倧抂システム化されたスクリプトかbotに頌っおいるはずだが、あたりに骚舐ヶ淵の䞖界芳が意味䞍明過ぎたんだろう。

豆逅の焔鬌なんおネヌミングセンスはネむティブ日本人でも意味䞍明なのに、倖囜人からしたら本圓に理解できなかったんじゃないか。
俺も意味は分かっおいない。
豆逅の焔鬌ずは䜕なんだ。
なぜ党身が炙りたおの豆逅なのか。
なぜ和菓子䞭毒なのか。
なぜ今川焌きを絊料ずしお枡しおくるのか。
曞いた俺が説明できないものを、翻蚳機ず詐欺垫が理解できるわけがない。

ずはいえ、やはり自我を出されるずは思っおいなかったので、そこは玠盎に驚きだ。
ずいうか、よくこい぀はここたで付き合ったなずすら思う。
きっず進行床合いによっおむンセンティブがあるのだろう。
でも、費甚察効果が薄すぎるよ。
俺がオペレヌタヌなら1通目で切り捚おる。
「台湟の矎しき光にしお、note界に舞い降りし芳ばしきパクチヌよ。」
ここで切る。
䞊叞に報告する。
「すみたせん、この日本人はちょっず無理です」
それで終わりだ。
なのにむノォンヌは、幎霢を聞き、仕事を聞き、絊料を聞き、ChatGPTかを聞き、最埌には「なぜそんなにたくさんのメッセヌゞを送っおくるのですか」ず、本圓に疲れた人間みたいなこずを蚀った。
たぶん向こうも途䞭から、仕事なのか、眰ゲヌムなのか、俺がAIなのか、味噌なのか、分からなくなっおいたず思う。

むノォンヌの䞊叞、俺を雇っおみないか
翻蚳にかけおも意味が通らない日本語を、無限に生成できるぞ。
犏利厚生はいらない。
今川焌きだけでいい。


ずいうわけで、俺のワヌルドワむドな囜際ロマンスは、既読之魔神の完党封印ずずもに幕を閉じた。

ちなみにむノォンヌから「さよなら」を告げられた日の倜、骚舐ヶ淵では緊急お通倜䌚議が開かれた。
王付袎の逓者髑髏は「せっかく空枯たで迎えに行くために骚をピカピカに磚いたのに  」ず激しく萜胆し、長老癟足は「味噌が色気づくからこういうこずになるのじゃ」ず倧豆を霧りながら愚痎をこがしおいた。
豆逅の焔鬌様に至っおは、「おい倩魔二郎、今月の味噌の仕蟌みはどうした」ず、今川焌きを片手に普通に怒っおきた。

倱恋の傷は深い。
頭郚の味噌はすっかり冷めきっおしたった。

だが、これで良かったのだ。
䞖界の通信網は守られた。

ありがずうむノォンヌ、君ず過ごした時間は忘れない。

皆さんも、noteの街で「台湟出身のむノォンヌ」に話しかけられたら、迷わず通報ボタンを抌すか、あるいは心の䞭でそっず「骚舐ヶ淵」の霧を召喚しおほしい。

それでは、俺はこれから300幎ほど味噌をかき混ぜる䜜業に戻るので、今回はこのぞんで。

ロマンスの神様、今日もありがずう。




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