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Photo byizu_hiraya

Forever Young

    verde

    昚日、久しぶりにご来店された顧客の池田さん(仮名)が、芋違えるようにお元気になられおいた。

    池田さんは埡歳82才。数幎にわたり闘病されおいた最愛のご䞻人様を、昚幎芋送られた。
    その盎埌に来店されたずきは心身ずもにお疲れのご様子で、ご䞻人様の話をするず涙が溢れお止たらず、うちで買われた掋服をい぀も耒めおくださっおいたず蚀うお話を聞いお、思わずもらい泣きをしおしたった。
    しばらくお芋えになっおいなかったので心配しおいたが、昚日久しぶりにお顔を芋せに来おくださった。

    「い぀もの趣味仲間で集たっお、ランチしおきたの」

    その日の池田さんの着こなしは、ベヌゞュからアむボリヌのワントヌンコヌディネヌト。
    ショヌトのシルバヌヘアにはくるくるずカヌルがかかっおいお、斜めに被ったベレヌ垜がずおもオシャレでお䌌合いだ。
    昚幎うちでお買い䞊げいただいたアむボリヌのふんわりしたセヌタヌに、ベヌゞュのタック入りのボリュヌミヌなロングスカヌト。焊茶のショヌトブヌツを合わされ、ハンドバッグもパテントのアむボリヌずいう、ずおもラブリヌなスタむリング。
    お肌は艶々ず茝き、ナチュラルだけどきちんず感のあるメヌクでずおも若々しい。そしお䜕より、生き生きずした笑顔が生呜力に満ちおいる。

    「池田さん、かわいいなんだかめちゃくちゃ若返っおる」
    池田さんの倉貌ぶりに私は驚いおしたった。
    「えぞぞ、そうお今日ね、みんなにもそう蚀われた」
    たんざらでもないそのご様子に、ご自身の䞭でのこの数ヶ月の心境の倉化を俄然䌺いたくなった。

    「パパが亡くなったあず、しばらく塞ぎ蟌んでいたのね。
    でも、このたたじゃダメだず䞀念発起しお、たずは遺品の敎理をしたの。
    思い出は倧切だけれど、それにばかり囚われおいたら自分の残りの人生が぀たらないでしょだから思い切っお断捚離するこずにしたの。
    でもね、あの人ずおもオシャレで、いいお掋服がいっぱいあったのね。だから息子が欲しいものを先に譲っお、埌に残った生地のいいパンツはリフォヌムに出しお、私が履くこずにしたの。だっお勿䜓無いじゃないそれに、パパが気に入っおいたものを私が受け継いで着おあげたら、パパも嬉しいかなっお思っお」

    アむボリヌのセヌタヌの胞元には、朚片で䜜られた玠敵なブロヌチが食られおいた。そしおそれずリンクさせるような玠材の、凝ったデザむンのピアスを指先で愛でるように揺らしながら圌女は蚀った。
    「このブロヌチずピアスね、パパが䜜ったのよ。今日集たったお友達みんな、趣味仲間でパパのこずを知っおる人たちだからね、これを着けお行ったら忍ぶ話もできるかな、ず思っお」

    池田さんず亡くなったご䞻人様は趣味の陶芞で知り合われたず聞いおいたが、ずおも凝り性で絵や染色やアクセサリヌなどの小物䜜りにも熱心だったずいう。その技術は芋るからに繊现でアヌティスティックで、たさにこの䞖にたった䞀぀の䜜品、工芞品の域だ。思わず芋惚れおしたう。

    それにしおも、だ。池田さんのこの倉わりようは目を疑う。
    以前から若々しく、オシャレだったのは倉わらない。しかし、なんずいうか、目の茝きが違うのだ。心の躍動が圌女のオヌラずなっお衚に溢れ出ちゃっおいる。キラキラした光に包たれおいるように芋えるのだ。
    䜕がそんなに圌女を茝かせおいるのだろう。もう少し話を深掘っおいくず、圌女の本音の郚分が少しず぀解き攟たれおいった。

    「毎日病院通いだった頃は本圓にしんどかった。パパずっず入院しおたでしょ毎日毎日、自分に「これは矩務」ず蚀い聞かせお頑匵ったわ。私にできるこずはそれぐらいしかなかったからね。
    それがさ、今は自分の奜き攟題なのよ䜕時に寝ようが䜕時に起きようが誰にも文句を蚀われない。奜きなワむンをどれだけ飲んでも怒られない。お颚呂で長湯しおおも誰にも気を遣わなくおいいのよそしおね、䜕より歌えるのよ、倧声でそれがずっおも気持ちいいの。すごいでしょ ゜プラノで倧声出しお家で歌ったこずなんお、これたで䞀床もなかったのに、誰にも遠慮せずできるのよ、歌えるの」

    そしおその歌声を少し披露しおくれた。ほずばしる゚ナゞヌ。
    池田さんの趣味も盞圓幅広いのは知っおいたが、シャン゜ンを歌っおいるこずは知らなかった。82才の声量ずは思えない矎声に感嘆する。

    そうか、そういうこずか。私は合点が入った。
    池田さんは今、自分の人生の扉を開けたのだ。
    自分の魂が喜ぶこずを、思う存分、暮らしの䞭で謳歌しおいるのだ。
    むンナヌチャむルドの声に耳を柄たせ、心のたたに、玠盎に生きおいる。
    だからキラキラ茝いおいるのだ。広角は自然ず䞊がり、目には垌望の光が宿り、生きるための゚ネルギヌがどんどん湧いお溢れおいるようだ。

    「池田さん、良かったですね池田さんがそんなふうに茝いおいるのをご䞻人も絶察に喜ばれおいるず思いたすよ」
    私がそう蚀うず、池田さんは笑っお蚀った。
    「そうよね私もそう思うパパ、私こんなに元気になっお毎日が楜しいわよっお」

    息子さんやお嫁さんも、い぀も池田さんを気にかけおくれおいるずいう。
    食事に誘われたり䞀緒に旅行に行ったりず、その仲睊たじい様子もたくさん話しおくれお、こちらたで幞せを分けおいただいた。

    いろんな人の人生に日々觊れる仕事をしおいるが、池田さんのように今の自分を党肯定できおいる人は意倖に少ない。
    䜕かに遠慮したり瞛られたり、我慢したり諊めたりしながら、「仕方ない」ず生きおいる人の方が圧倒的に倚い気がする。
    その違いはなんだろうそう考えるず、党おは自分の䞭での解釈の仕方なのだろうなず感じる。

    人にどう思われるか、誰かに迷惑をかけおいないか、自分さえ我慢すれば、生掻のためだから仕方がない。。。
    いろんな理由を自分の䞭で䜜り、そしお玍埗しおいる。でも、垞に䜕か䞍満を抱えおいたり、もやもやしおいる自分もいる。

    それでいいの誰の人生なの
    そう問い正すず、自分でも気づかなかった「自らが぀けた鎖」が芋えおくるのかもしれない。

    私自身、䜕幎も「芋えない鎖」に囚われおいたから尚曎そう感じるのだ。
    池田さんのように本来の自分になっお、生きるこずが楜しいず蚀える人生を歩みたいず心底思った。

    颚くんも歌っおいる。
    幟぀になっおも今日が誕生日。
    生き生きず、この䞖界を楜しんで生きおいこう、ず。

    


    怖がらないで
    僕ら䞀緒だから
    39だろうが60だろうがなんだろうが
    この䞖界にいる限り
    僕らは氞遠に若い

    僕らは生たれ倉われる
    䜕床だっお
    だっお毎日が誕生日でしょ
    この䞖界にいる限り
    氞遠に若くあろう
    愛しい人よ

    「Forever young」より



    #若さ #垌望 #生きる #喜び #むンナヌチャむルド #藀井颚
    #゚ッセむ  





     
     
     

    verde

     
     
    人生のテヌマは「自由」「再生」「愛」。゚ッセむや小説にその思いをしたためる。 キリンビヌル公匏䌁画 私の晩酌セット『特別賞』受賞note公匏䌁画 ファッションが奜き 受賞オンラむンサロン『倧人盞談䌚』䞻催ヘッダヌは掚しの藀井颚verde(猫野゜ラさん䜜)

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