
【ももてん荘先行】10000文字・秘密の文字箱③
noteサークル、通称ももてん荘にお住まいの皆さん・そして今日から住んでくれる皆さん!
こんばんは、ももてんまいるです。
秘密の文字箱とは、桃辿まいるの思考がめちゃくちゃ見える、10000文字以上の文字の詰め合わせ。
3回目となる今回は完成している記事がいつもより多いです。いくつかは整えて出す可能性もあるので、1部秘密・1部先行と思って貰えたら。
桃辿さんをもっと知りたい人にだけ送る、がらくたのような、宝物のような、そんな秘密の下書きです。内容は目次を読んで想像してみてください!

やさしい人へ
いつも優しい人に「やさしいね」とつい言ってしまうけれど、それってひどく芸のないことをしているよなと思うことがある。
ご主人様お嬢さまにはやさしい人が多い。溶けたような目でにこにこして笑ってくれる方、きみの笑顔はプライスレス。でもあまり安直になりたくない。いつでもニコニコしてる人は、実は他人に関心がないか、全てをやや諦めて期待していない人か、そういう仮面が良いと認識して意識してるかの3択なのだと思っている。経験からくる深みや在り方を「優しいね」の一言で片付けていいものか。
逆に言えば、気難しそうな人や、少し怖い人も、何か事情があるのだと知っていたい。裏切られたこと、嫌だったこと、否定されたこと、そんなことが積み重ねられて、自分を守るためにそうしてることが多いのだろう。
だからそういう、一見とっかかりにくい人と仲良くなれたらめちゃくちゃうれしい。なにせそんな人がメイドバーに足を運んでくれたことがまずありがたいし、その上一皮剥いて話せるなんて、アドである。
とはいえもちろん、人としてはやさしい方がよろしい。不良がときおり優しいことより、優しい人が当たり前にやさしいことを評価できる人間でいたい。たまに来る人がチェキを1枚頼んでくれることより、いつも通ってくれてる人がいつも通り1枚頼んでくれることに感謝できるメイドでありたい。
コンカフェキャストになんてなりたくなかった
私の家庭は公務員ばかりだ。国家公務員、市役所公務員をメインに、教員、議員、保育士などで構成されている、純粋無垢な安定家庭。
安定は正義なので、辞めさせられることのない公務員は、とてもえらい。そんな価値観で愛を受け、すくすくと育ってきた。
父はその昔、若さや可愛さの切り売りをする全ての女を「未来がないねぇ」と言っていた。その価値観に染められた私も、例にならってそれらを内心見下していた。
賢く生きていきたい。
安定に、賢く、効率よく。
その気持ちと同時に、かつ鮮烈に、どうしようもないほど憧れていた。アイドルや、メイドさんに。
煌めきは熱く、触れたくなる。
そうして私は気が付けば不安定で、愚かで、非効率な、メイド屋さんになっていた。
痛みがあるから面白い
見下さなきゃいけないはずなのに心が超なりたいと叫んで、もうどうしようもなくなってひっそり所属した愛知のコンカフェ。1日2,3人くらいしかお客さんが来なくて、女の子は月に15人くらい入って15人くらいやめていく、ドンキの制服の暗い店。今思えば相当な問題店だけど、だからこそ私は適当な面接で受かることができたのだから感謝しかない、今はなき、始まりの地。
その店にフリーターのお姉さんがいた。コールセンター、パチンコの球出し、コンビニ店員と昼の職を変えながら、夜は今にも潰れそうなコンカフェで勤務して、夜はどこかのお店?かなんかの男に殴られながら付き合っているらしかった。
シンプルに、私は疑問だった。そういうふうに生きている人に会うのが初めてだったから、その存在にびっくりした。この人は昔からこうやって生きたかったのかな?と。そんなわけなかろう。若さ故のシンプルな疑問、怖すぎる。
人はなりたいものにすんなりなるわけじゃない。
私は親が見下す女売りカテゴリーにいる、メイドさんになんて、コンカフェキャストになんて、なるつもりでは無かったのだ。なのに今はどうだ、そうと言わずしてなんといえばいいのか分からないものになってしまった。
自分の一部を痛めながら、別の一部が救われる何かに入れ込む。いたくても惹かれるものに、流され受け入れ息を吸う。
苦味を伴いながらも、それを上回ってしまう心が甘くときめく時間をすごせている時、それこそが「生きる」ということなのかも、と思うのだ。
反抗の上に成り立つしあわせは、結構わるくない、どころか、これ以上ないほど最高、だったりする。
冬のはじめのメモ
最近さむ〜って口から漏れることが増えました。
無意識で言っちゃうんですよね。
でもね、わたし、冬のこと好きなんですよ。
寒さそのものには確かに色はないはずなのに、透明度を上げるフィルターがかかっているような気がします。世界が右に2cm動いて、黒が白に近づいていく。
冬晴れの青に、寒さのフィルターがかかった街を歩くと、視界がクリアで、肌がぴりっとして、気持ちがしんとして、心は透明に近づいて、そうやって、全てがきりりと引き締まる感じがします。
あの感覚が大好きなんだよなぁ。
物書きになりたい私は浄化されない
物書きになりたい私は浄化されない。まだ文章では戦えないよな〜と思っている間に、AIが文字を書いてくれるようになってしまった。何事も情報が解決してくれるこの世に、私だけのアイディアや考え方なんてものは存在しない。
この情報社会で己を己たらしめるものは、すっとんきょうな経歴か、巧妙な嘘、そしてそれを発信する影響力。それらがあるものだけにしか己の内面を伝えるような文字発信の価値は0になっていく。文字を届けたいのなら、まず自分を磨かないといけない。自分を読み、判り、整え、売らないといけない。