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Photo byyuru_chocola

いつだって全部の夢は叶わない

    桃辿まいる

    「まいるんはたくさん夢を叶えているね」と言われることがある。確かにそれは紛れもない事実で、おかげでわたしは幸せに生きています!(ありがとうと声を大にして叫ぶ)
    だけどね、それでも尚、諦めた夢も実はあったんだよ〜という話を今日はします。

    ・

    そうね、まず
    私が諦めた夢の一つはアイドルですね。

    最近改めて気付いたのだけど、やっぱり私はアイドルになりたかったみたい。正確に言うと、アイドルとしての自分を愛せれるくらい、人を惹きつける人気アイドルになりたかった!

    私が初めて認識したアイドルはももクロだった。小学生のあの日から今日になるまで、楽しい日も、辛い日も、疲れた日も、気合の入る日も、聴いているのはアイドルソングばかり。

    だから4年程前、救急搬送された時、これまでの人生を振り返って心に宿った夢もアイドルだった。


    私がなれるとは思えないけど、でも、もし、アイドルという肩書きがあれば、ももクロのように元気を届け、胸を締め付けるようなかわいい存在になれると思っていた。称号さえあれば全てが変わり、理想の私になれると信じていたのだ。



    だから、アイドル合格の電話を聞いた時は



    魂が震えた。



    人生で嬉しかった瞬間は?と聞かれたら、アイドル合格通知の電話は間違いなくトップ3には入ると思う。

    アイドルは、心からやりたかったことだった。

    だけど、やってみた現実はちょっと違った。


    例えば

    アイドルになれば
    素敵なMVにいる存在になれると思っていた。

    でも違った。
    動画に映る私はアイドルみたいにはかわいくなくて、昔からコンプレックスのそばかすやしみが目立ってて、顔も四角くしゅっとしてなくて、ともかく口が出ていた。
    忘れもしない、ライブ時写真を見た時。
    急に、人生で初めて、心から真剣に「あ、整形したい」と思った。客観的に可愛くなくて、とてもじゃないけどライブの時の無加工写真なんて載せられなかった。
    私は、私の知ってる「アイドル」じゃなかった。


    アイドルになれば
    人の心を打つ曲が歌えると思っていた。

    でも違った。
    楽曲はすごく良かったし、歌詞も好きだった。でも、それらが良くても、それに心を込める歌い方が、魂を震わす歌唱力がないと、曲も歌詞も活かせないと理解した。レコーディングはいつも怖くて、せっかくの歌詞に申し訳なかった。前日から胃が痛くて1mmでもマシになるようにと神様に歌唱力を願った。ボイトレとかをさせていただいて自分の中では多少成長しても、上手い人との差は歴然だった。


    アイドルになれば
    勝手に応援される存在になれると思っていた。

    でも違った。
    応援したくなる人格は、メイドとアイドルで違っていた。それまでわたしはひたむきさを売ってきたけれど、アイドルはカリスマ的な要素が好かれることも多く、がむしゃらならいいわけでもなさそうだった。面白いことは言えないし、MVや楽曲には救われてきたけど、オタクしたことがなくてライブやステージの良さはいまいち陶酔しきれなかった。昔から器用貧乏でやってきていた当時の私には特筆すべき強みなど1つもなかった。



    そういうことが沢山あったから、「アイドルとして幸せな感情を届けたい」という夢を追うのは、一年弱で早々に辞めた。この夢とメイドを比べたらメイドが良かったし、向いている分好きだったし、アイドルをするのはタイパが悪すぎる。


    それは自分で決めたことだし、振り返っても100%正しかったと思う。それでも尚、悔しかな、やっぱり、アイドルいいな〜!!!と思う気持ちはずっと消えてくれない。かわいいMVを見るたびに魅入ってしまうし、歌唱力のあるアイドルさんの曲を聞くたびに心打たれるし、こんなに歌えていいな、かわいいっていいな、と、すっごくうらやましい。

    そう!
    すっごーく!うらやましい!!!!!笑

    あぁ、いいな〜!!!

    でも、人にはそれぞれ向き不向きがあるもんね。

    アイドルの他にも、叶えられなかった夢は実は人並みにある。小学校の時、学級委員になりたかったのになれなかったし、中学生の時は配信者になりたいと思ってやったけど声ブスとか言われて声が嫌になったし、高専生の時は本当は海外留学がしたかったけど、クラス順位が10位以内になれなくて諦めた(だから留学には興味のないようなふりをした)。7人中6人が受かる班長試験でスピーチを飛ばして落ち、哀れな目を向けられた挙句、あの子実は人気なかったんだねとか悲しい噂を立てられたくは!なかった。社会人では、しごでき営業マンで若手のエース!とか言われたかったけど何一つ覚えられずに役立たずをやっていた。

    でもね、こうやって叶えられなかったものばかり数えていたら何もできてない人間のような気になってくるじゃないですか。

    だから、叶えられたことを讃えたい。

    昔の私は、タクシーに乗ってみたかった。
    ガソリンを入れてみたかった。
    スイパラに行ってみたかったし、ねぎしっていう牛タン屋が気になっていた。赤福を全部1人で食べたかったし、回転寿司を値段気にせず思う存分食べてみたかったし、1人で寿司屋にも行きたかったし、叙々苑にも行ってみたかった。いつか派手髪にしてみたかったし、ミーティングというのに参加してみたかったし、飛行機にも乗ってみたかった。

    それらは今、全部全部、叶っている。

    そんなことってある?

    夢は全ては叶わないけど
    叶ったことを数えて生きていきたい。

    そして、叶う前の感情をいつでも思い出したい。感情だけは、過去から今へ、1秒で呼ぶことができる。

    夢は全部叶わないけど
    叶ったことをいっぱい数えて
    過去の自分を撫でるような
    毎日にしていけたらいいな


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    ↓アイドルの話に初めてがっつり触れた記事

    ↓緊急搬送された時のこともあるよ笑

     
     
     
    苗字はももてんです。コンカフェ・アイドル関係や、読書/映画/田舎旅/アニメ/カレーなどなど。最新情報や会える場所はXにて↓たくさん更新メンバーシップ「ももてん荘」で暮らしています。

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