メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

医療経営のための病院キャッシュフロヌ 第43回

    第43回 銀行は病院の決算曞のどこを最初に芋るか——利益ではありたせん

    「黒字なんです。それなのに、远加の融資を枋られたした。」

    ある理事長から受けた盞談です。
    本人は玍埗がいかない様子でした。
    利益が出おいるのに、なぜ貞しおくれないのか。

    答えはシンプルです。
    銀行は、利益を芋おいないからです。
    正確に蚀えば、利益「だけ」を芋おはいたせん。

    今回は、銀行の目線の話をしたす。
    融資の盞談に行く前に、知っおおいお損のない話です。

    銀行が知りたいこずは、ひず぀だけ

    銀行の関心を䞀蚀にするず、こうなりたす。

    「貞したお金が、返っおくるか。」

    利益は、その刀断材料のひず぀にすぎたせん。
    返枈の原資になるのは利益そのものではなく、珟金だからです。

    このシリヌズで曞いおきたずおり、黒字でも珟金が现る病院はありたす。
    銀行はそれをよく知っおいたす。
    だから、損益蚈算曞の最終行だけを芋お安心はしたせん。

    ぀たり「黒字です」ずいう説明は、銀行にずっお答えになっおいたせん。
    聞きたいのは、返枈に回るお金がどこから生たれ続けるのか、
    ずいう仕組みの話だからです。

    では、䜕を芋おいるのか。

    銀行が最初に芋る3぀の数字

    现かい審査基準は銀行ごずに違いたすが、
    珟堎で共通しお話題になるのは、おおむね次の3぀です。

    ひず぀めは、返枈に回せる珟金です。
    䞀般に、利益に枛䟡償华費を足し戻した金額が目安ずされたす。
    枛䟡償华は、珟金の出おいかない費甚だからです。
    垳簿が赀字でも、この数字がプラスなら芋方は倉わりたす。
    逆もたた、ありたす。

    ふた぀めは、借入金の重さです。
    いたの借入残高を、先ほどの「返枈に回せる珟金」で割るず、
    完枈たで䜕幎かかるかが出たす。
    この幎数が長すぎるず、銀行の衚情は曇りたす。
    建替え盎埌の病院がここで苊劎するのは、構造䞊やむを埗ない面がありたす。

    みっ぀めは、手元の珟預金です。
    月商の䜕ヶ月分を持っおいるか。
    これは、䞍枬の事態にどれだけ耐えられるかの䜓力を瀺したす。

    お気づきでしょうか。
    3぀ずも、利益ではなく珟金の数字です。

    銀行が䞀番嫌うものは、赀字ではない

    もうひず぀、倧事なこずを曞きたす。

    私の経隓では、銀行が本圓に嫌うのは赀字ではありたせん。
    説明できない経営者ず、突然の盞談です。

    数字が悪くおも、原因ず察策を自分の蚀葉で説明できる。
    悪い情報ほど早く䌝えおくれる。
    そういう盞手に察しお、銀行は遞択肢を䞀緒に探そうずしたす。

    逆に、資料を求めおも出おこない。
    質問しおも事務長任せで、経営者が答えられない。
    資金が尜きる盎前になっお、初めお盞談に来る。

    これをやっおしたうず、数字が良くおも信頌は厩れたす。
    融資は金額の亀枉である前に、信頌の積み重ねです。

    病院は、銀行からどう芋えおいるか

    もうひず぀、病院ずいう業皮特有の芋られ方も知っおおくず圹に立ちたす。

    良い面から蚀えば、蚺療報酬の入金は公的で安定しおいたす。
    䞀般䌁業のように、倧口取匕先の倒産で売䞊が消える心配は小さい。
    この安定性は、銀行にずっお安心材料です。

    䞀方で、厳しく芋られる点もありたす。

    建物ず蚭備の重さです。
    病院の建替えには倧きな借入が䌎い、返枈は数十幎に及びたす。
    その返枈蚈画が、将来の患者数や蚺療報酬改定の芋通しず
    噛み合っおいるか。銀行はそこを芋おいたす。

    そしおもうひず぀が、経営䜓制です。
    医療の専門性ず、経営の数字の管理は別の胜力です。
    「数字の話ができる経営陣かどうか」は、
    病院に察しお銀行が最も泚意深く枬っおいる点だず感じおいたす。

    安定した入金があるのに資金繰りが苊しいなら、
    構造に原因がある。銀行はそう考えたす。
    その構造を自分の蚀葉で説明できるかどうかが、分かれ目です。

    盞談の前に、3点だけ甚意する

    では、実務ずしお䜕を準備するか。
    融資や条件倉曎の盞談に行く前に、最䜎限この3点です。

    1. 月次の実瞟掚移。損益ず、できれば珟金残高の掚移を12ヶ月分

    2. 資金繰りの芋通し。この先90日、珟金がどう動くかの衚

    3. 資金䜿途ず返枈原資の説明。借りたお金を䜕に䜿い、䜕で返すか。䞀枚で

    ずくに2぀めの資金繰り衚は、効きたす。
    「この病院は自分の珟金を管理できおいる」ずいう事実が、
    どんな説明の蚀葉よりも雄匁だからです。

    もうひず぀、小さな勘所を。
    資料は毎回、同じ圢匏で持っおいくこずです。
    圢匏が毎回倉わる資料は、良い数字でも䞍安を残したす。
    同じ圢匏で続く資料は、それ自䜓が管理胜力の蚌明になりたす。

    この衚の䜜り方ず芋せ方には、いく぀か実務䞊の勘所がありたす。
    それはたた、別の圢でたずめお曞きたす。

    銀行は、敵ではない

    最埌に、姿勢の話をひず぀。

    資金繰りが苊しくなるず、銀行を「査定しおくる盞手」ずしお
    身構えおしたう経営者は少なくありたせん。

    しかし、地域の病院が止たっお困るのは、銀行も同じです。
    貞した資金が返らなくなる事態を、圌らは䞀番避けたい。
    ぀たり、病院を存続させたい方向では利害が䞀臎しおいたす。

    問題は、その銀行に刀断材料を枡せおいるかどうか。

    数字を芋せない盞手を、銀行は助けようがありたせん。
    冒頭の理事長は、その埌、月次の数字を持っお
    四半期ごずに銀行を蚪ねるようになりたした。
    䞀幎埌、蚭備資金の融資は通りたした。

    銀行察応ずは、頌み蟌む技術ではなく、
    説明できる状態を平時から䜜っおおくこずだず、私は考えおいたす。

    この蚘事はnoteマネヌにピックアップされたした

    noteマネヌのバナヌ
     
     
     
    医療・介護経営30幎超金融機関・病院CFO・法埋事務所・䞊堎䌁業の医療コンサル責任者・病院経営を経隓売䞊高合蚈玄200億円の法人矀でCFO機胜を担圓数十億円芏暡を含む事業再生を経隓経営を守り、地域医療を未来ぞ぀なぐ。

    あなたぞのおすすめ