
CINDYさんと麗美さんの作られるアイドルソングの凄さについて研究してみた
今回はCINDYさんと麗美さんの作られるアイドルソングの凄さについて研究した結果を綴っていこうと思います!
お二方とも80〜90年代の女性のアイドル楽曲を数多く手掛けられていて、
・CINDYさん…中山美穂さん
・麗美さん…穴井夕子さん
の楽曲を中心に手がけられています!
ちなみに、なぜCINDYさんと麗美さんのサウンドを研究するに至ったかというと、
・CINDYさん…僕が中山美穂さんの楽曲が大好きなので、CINDYさんサウンドは元から研究していたから。
・麗美さん…僕の妹がミレディ♡チャームというアイドルグループの赤城文さんという方のファンで、その影響で赤城さんがお好きな穴井夕子さんのアルバム「SIN」が家の中でヘビロテで流れており、次第に穴井さんの楽曲の特徴を研究するようになったから。
※その後、麗美さんが「SIN」をプロデュースされていることを知り、更に麗美さんが浅倉大介さんの「1000年の誓い」を歌っている方であることも知る↓
という理由です。
お二方とも
「南米音楽のようなアプローチをアイドルソングに持ち込まれるクリエイターさん」
なので、1つの記事で一緒に研究結果を報告することにしました!
それでは本編に移ります!
※僕のnoteでも度々記事で取り上げさせていただいていた中山美穂さんが先日お亡くなりになりました。心からお悔やみ申し上げます。
CINDYさんと麗美さんの作られるアイドルソングの凄さ
◯CINDYさん編
※CINDYさんはご自身でアレンジまでは手掛けられないのですが、アレンジャーさんが手掛けられているアレンジ面も含めてお話します。
①コンテンポラリーR&B的な要素が強い
CINDYさんの作られるアイドルソングはディスコやR&B、ファンクのサウンドを基調とされていて、僕は
「女性アイドルの楽曲に本格的なR&Bを持ち込んだのはCINDYさん」
だと考えています。
しかも本当に"本格的なR&B"なので、
「曲の一番盛り上がっている時に全体の音を止める」
などの手法も用いられています。
アレンジの際は、リズムマシンやシンセサイザーなどによる打ち込みを多用されていて、メロウで大人なサウンドを作られています。
②構成自体は歌謡曲的であるが、南米風/洋楽風のアプローチを多用
CINDYさんの作られるアイドルソングは、基本的な構成自体は歌謡曲っぽいのですが、曲の中でセクションが変わる時にガラッとコード感を変えられたり、セクションが変わるごとに大胆な転調をされることも多いです。
またブラジルのAORのような7thコードを多用されます。この曲はほとんど7thコードです↓
加えて、しっかり歌謡曲的な歌い上げるサビよりも、"ちょっとボーカルドロップ気味なサビ"を作られることも多く、"印象的なワンフレーズの繰り返しで押し切るようなサビ"も度々見られます。
上記のように結構洋楽っぽいアプローチをかなり用いて曲作りをされます。
その他の洋楽っぽいアプローチだと、
・メロディの音の運び方や節回しがファンクっぽい
・歌詞の英語が多く、中にはアイドルソングなのにフルで英語の楽曲もある
などがあります。
③複雑なリズムアレンジ(アレンジャーさんたちの影響)
CINDY さんは、シンセサイザーやドラムマシンで"物凄く印象的なイントロを作って一気に掴む"というアイドルソングの定番手法は勿論用いられているのですが、それ以上に曲全体のリズムアレンジがかなり複雑だったりします。
特にリズム隊が複雑で
・人間には叩けないレベルの打ち込みドラム
・シンコペーションが独特かつ動きが複雑なシンセベース/生ベース
は頻繁に見られます。
リズムアレンジの際の音数は多いのですが、ギタリストさんがアレンジされることが多いのでギターがファンキーでカッコいい曲は多いですね。
(CINDYさん楽曲のアレンジは、主に鳥山雄司さんと鳴海寛さんが担当されています。)
また、実は意外と曲にブラスが入っていることが多く、間奏でカッコいいブラスソロが見られることも少なくなりません。
④後期CINDYさんはボサノバ/正統派AOR/正統派R&B色が強い
後期のCINDY さん提供曲は、バラードが中心となり、正統派なAOR/R&Bサウンドな楽曲が増えてきます。
シティポップを脱した本格的なR&Bサウンドは大人になった中山さんの雰囲気に合っていますね。
「やはりCINDY さんは独特なメロディの運び方をされる方だな〜」と感じます。
◯麗美さん編
①曲の中でコード感を変えたり転調することが多い
麗美さんの作られるアイドルソングは、曲の中での音の動きがとても激しいです。
曲の中でガラッとコード感を変えたり、大胆な転調をすることが頻繁にあります。
(これらは全て南米音楽っぽいアプローチです。)
また、AメロBメロサビのような"固定のセクションに囚われない構成"で曲作りをされます。
そのため良い意味で掴みどころがなく、面白いサウンドの楽曲が多いです。
②同じようなメロディでもワンフレーズごとにコードを変えていく
これは南米のAORの中の「ラテンハウス」というジャンルでよく見られる手法なのですが、麗美さんは
"同じようなメロディを3〜4回で繰り返し、ワンフレーズごとにコードを変える"
という手法をアイドルソングで用いられます↓
この手法は田中秀和さんや新川博さんなども楽曲で用いられていますね。
この手法を「アイドルソングで用いる」という点では麗美さんは先駆者だったと思います。
穴井夕子さんはアイカツより早くアイドルソングでラテンハウスをやっていたのです。
③音階が下がることに重点を置いた曲作り
麗美さんの作られるアイドルソングは、「その音から入る!?」という音から歌い出しが始まる楽曲も少なくありません。↓
また、麗美さんは音階が下がっていくことに重きを置いてメロディを作られることが多い傾向にあります。下がり調子でもカッコいいメロディを作ることは至難の業なので凄まじいです…。
その他、ワンフレーズごとに語尾が上がったり、下がったりして展開を作られるのも麗美さんのメロディの特徴の1つです。
④サウンドにラテンやハウスを取り入れている
麗美さんの作られるアイドルソングはフレーズ/リズムなどにラテンやハウスの要素を取り入れた楽曲が数多くあります。
単体の「ラテン」「ハウス」に加えて、本格的な「ラテンハウス」楽曲まで作られていて、90年代にアイドルソングで本格的なラテンハウスにチャレンジされるのはかなり早かったと思われますね。
また、穴井さんの一部の楽曲には、DA PUMPのプロデューサーのm.c.A・Tさんがアレンジで参加されてるので、その影響でラテンサウンドが増えているというのもあるのかもしれません。
まとめ
・お二方とも南米っぽいアプローチでアイドルソングを手がけられていて、CINDYさんは「コンテンポラリーR&B」、麗美さんは「ラテン/ハウス」の手法を多く使われている。