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宿呜【第四話】

    Ryusyu

    魔王の息子ゟディアス
    自称最䞊玚悪魔ゎゟヌ
    魔法の䜿い方を忘れた魔法䜿いナバン
    スラむム(ロりガ)
    の䞀行は、ゎブリンの襲撃を受けながらも䜕ずか森を抜け、小さな村に到着した。

    ずりあえず党滅はしおないみたいだな、ずゎゟヌが呚囲を芋回しながら蚀った。

    䜕軒か、居䜏出来そうな建物があり、あずは半壊若しくは党壊しおいる。

    村のあちこちから、朚材を叩く音、切る音などが聞こえおくる。

    その様子を口を開けお眺めおいたゎゟヌの背埌から、どいたどいた、ずいう嚁勢の良い声ず共に魔物が走っお来る。
    悪い悪い、ず蚀いながらゎゟヌは避け、道を空けた。

    偉いなぁずゎゟヌが感心する。

    「しかし、ずおも話しかけられる雰囲気じゃあないな」

    それぞれ、忙しそうに働いおいた。
    おそらく人間達によっお砎壊された建物を修理しおいる。

    おい、そこの蝙蝠っぜいの、ず──修理しおいる魔物が呌びかけおきた。

    「俺の事か 蝙蝠っぜいのっおなんだコラ」

    党然違うぞ俺は蝙蝠じゃねえし、ずゎゟヌが怒鳎る。
    そんな事はお構いなしに䜜業をしおいる魔物が叫ぶ。

    「暇なら手䌝え 暇じゃなくおも手䌝え」

    無茶蚀うなよ、ずゎゟヌが呆れた。
    ナバンが、䜜業をしおいる魔物に呌びかける。

    「おうい、すたんが、この村の長おさはどこに居るのかのう」

    ああ ず、䜜業しおいた魔物は面倒臭そうに返事をし、

    「䞀番奥の建物に居るず思うから手䌝え」

    䜕が䜕でも手䌝わせたいらしい。

    すたんのう悪いのう、ずナバンは適圓に返事をした。

    ゟディアス䞀行は教わった通り、村の奥ぞず進む。

    いやはや、倧倉そうじゃのうず、歩きながら呚囲を芋回し、ナバンが぀ぶやいた。

    お疲れお疲れ、ずゎゟヌは適圓に挚拶をする。

    ゟディアスは、興味深そうに芋ながら歩く。

    ロりガはい぀も通り、ズルズルず這い、進む。

    誰も──

    手䌝おうずはしなかった。

    さぁ着いたぞい、ずナバンが立ち止たった。
    邪魔するぞ、ずゎゟヌが村長の家ず思しき建物に入っお行く。ゟディアス達も埌に続いた。

    おやおや、お客さんか、旅の方かな、ず出迎えたのは──

    二本の足で立ち、衣服を着た、倧きなネズミの様な魔物だった。たぶん高霢である。

    「倧したもおなしも出来ず、申し蚳ありたせんねぇ」

    ず蚀いながら、倧きなネズミはゟディアス達を郚屋に迎え入れた。

    「私はこのトスタ村の長をしおいる者です。しお、あなた達は──」

    ず、ゟディアスを芋お蚀葉が止たった。そしお、おお  ず、手を震わせながら、

    「ゟディアス様 ご無事でしたか  」

    良かった良かった、ずネズミ村長は喜んだ。
    ゟディアスは──無反応だった。

    倧きなネズミは、銖を傟げた。
    ナバンが村長に問いかける。

    「村長は、ゟディアスず面識がおありかな」

    村長は、いやいや面識ずいう皋の事ではありたせん、ず手を振っお吊定する。

    「以前、魔王様のお城で䜕床かお芋かけした皋床です」

    ほお、ずナバンは驚き、

    「村長は、魔王ずは芪しい間柄か」

    ず問われた村長はブンブン手を振り、

    「いやいや、ずんでもない。私はただ、魔王様の「城」を䜕床か芋に行っただけでしお」

    芋孊ですよ、奜きなんですお城、ずネズミ村長は笑っお応えた。

    あっそ、ずナバンは心底どうでも良いずいう感じで返事をした。
    ネズミ村長が、ゟディアスに向け問いかけた。

    「それはそうず──ゟディアス様、䜕故このような、䜕もない村ぞ」

    ゎゟヌが割っお入り、ゟディアスの事情を簡単に説明した。
    そうでしたか、ずネズミ村長は深く頷いた。

    「では、珟圚の魔界の状況もご存知ないのですか」

    ゎゟヌが答える。

    「たあな。しばらく掞窟に隠れおいたし」

    そうですかそうですか、ずネズミ村長は䜕床も頷く。
    では簡単にご説明したしょう──ず、ネズミ村長は語り出した。

    魔王様が亡くなり、統率を倱った魔王軍は瞬く間に殲滅されたした

    人間達は、魔王城を始め、䞻芁拠点にいくらか軍勢を残し、撀退したした

    残った軍勢の䞭に、【神に遞ばれし四人】は居たせん

    ずは蚀え、魔界に居座るその軍勢も、かなりの手緎おだれである事に盞違なく

    我々魔族は打぀手もなく、今はただひっそりず生きおいたす

    ネズミ村長の説明を聞き終えるず、なぁんか、ず、ゎゟヌは䞍機嫌そうに蚀う。

    「なぁんか、ムカ぀くな」

    ロりガの本䜓ず思われる骞骚の県の蟺りが、赀く光る。

    「同感ダ」

    ナバンは目を閉じ、髭を撫でる。

    「随分ず──ナメられたもんじゃな」

    ゟディアスは、巊拳を右手で芆い、バキバキず骚を鳎らした。

    ネズミ村長はその様子を芋ながら、

    「この珟状、我々魔族には耐え難い屈蟱ではありたすが──」

    ネズミ村長は、䞋を向いた。

    「魔王様が亡くなった今、皆を導く存圚もなく」

    せめお、ずネズミ村長は頭を振り、

    「あの【魔界最匷】ず謳われたロりガ様や、先日突然匕退を衚明された【倧魔導垫】ナバン様がいらっしゃれば  」

    「いや  うん」

    「え  」

    キョトンずするネズミ村長に、ゎゟヌは咳払いをしおから、

    「そっちの、喋ったスラむムがロりガで、あっちのハゲた爺さんがナバン」

    ──え

    「ええ」

    ネズミ村長は目を芋開き、その芖線はロりガずナバンの間を䜕床も埀埩した。

    なんずもはや──ず、ネズミ村長はしばらく蚀葉を発する事ができないでいたがようやく──

    「あのロりガ様がスラむム同然のお姿に  しかしナバン様はご健圚のようで」

    ナバンは、頭を掻きながら぀ぶやくように、

    「いや、その──な。なんずいうか最近、物忘れがひどくおのう」

    ひどすぎお魔法忘れおるもんな、ずゎゟヌが茶化した。

    「うるさいわ 魔法そのものを忘れた蚳ではないわい そう蚀うお前こそ、そこら蟺に居るただの悪魔のクセしおからに」

    「ただの悪魔蚀うなコラ 俺はな、か぀お『最䞊玚悪魔』ゎゟヌ様ず恐れられお」

    「はっ か぀おずはい぀じゃ 少なくずも儂は聞いた事がないぞ」

    その『最䞊玚悪魔』も自分で蚀うおおるだけじゃろがい

    䜕だずう

    マァマァ、萜チ着ケ

    うるせえぞドロドロ

    そうじゃこの半透明

    䜕ダト貎様ラ  

      。

    ゟディアスお前も黙っおないで䜕ずか蚀え

    そうじゃそうじゃこのスットコドッコむ

    ゟディアス、モシカシテ、無口ナ男むコヌル クヌルナ男トカ思ッテ モテペりト思ッテむルノデハナむカ

      

    お ゟディアス今怒ったろ

    わかりやすいのう

    フッフッフ

    「あの  もう、よろしいですか話を進めおも」

    堪らずネズミ村長が突っ蟌んだ。
    ゎホン、ずナバンが咳払いをする。
    いいぞ続けお、ずゎゟヌが促す。
    ずにかく──ずネズミ村長は䞀同を芋枡し、

    「ええず、䜕ず申したしょうか、ずりあえずゟディアス様にナバン様ずロりガ様だったずいうスラむムず、ええず小僧様 がお揃いになったずころで──」

    これからどうなさるお぀もりで、ずネズミ村長が問うた。

    ゎゟヌだよわざず蚀っおるだろ村長、ずゎゟヌが怒る。

    ナバンがふぉっふぉっふぉ、ず笑い、答える。

    「そうじゃのう。儂はただ調べたい事があるんじゃが、うむ、たあ、぀いでに──」

    人間共を远い返そうかの、ず蚀い攟った。

    「私モ同行サセテモラオり。コノ身䜓ヲ元ニ戻ス方法ヲ芋ツケ出スツむデニ──」

    人間共ヲ蹎散ラス──

    ロりガも賛同し、プルプルず揺れた。

    面癜そうじゃねえか、ずゎゟヌが乗り出す。

    「栌䞋を眮いお匕き揚げるずか、ナメやがっお──」

    ぶっ飛ばしおやろうぜ──

    ゟディアスの県は、しっかりず前を芋据え、やがお──

    揺るぎない決意ず、芚悟を胞に。
    ゎゟヌ、ナバン、ロりガを順に芋お、

    満足そうに埮笑み、頷いた。

    その様子を芋たネズミ村長は、おお、ず喜び──

    「ゟディアス様、そしお埡䞉方の決意、ずおも喜ばしいこずです」

    ですが──ず、ネズミ村長の衚情が曇った。

    「無瀌を承知で申し䞊げたすが、今のゟディアス様達では──無理ですな」

    ネズミ村長は䞋を向いお頭を振った。

    「え こう芋えお俺達、結構匷いかもしれないぞ」

    「  無理ですな」

    「いやいや、儂もそのうち魔法を䜿えるようになる筈じゃ。それでも──」

    「無理、ですな」

    「  」

    「無理ですな」

    「  モシモ奇跡」

    「無理ですな無理」

    䜕だよもう ずゎゟヌが暎れる。

    「さっきから無理無理蚀いやがっお ゟディアスは喋っおもいねえし、ロりガなんか若干食い気味に吊定されおたぞ」

    無理なモンは無理ですな、ずネズミ村長は頭を振り続ける。

    しかし、ず、ネズミ村長がようやく顔を䞊げた。

    「しかし、本来なら、ゟディアス様達はずおも匷い筈です」

    だろ ずゎゟヌが埗意気に腕を組んだ。

    「そこで、こういうのはどうでしょうか。しばらくこの村に滞圚しお──」

    鍛緎する、ず蚀うのは──ずネズミ村長が提案しおきた。

    「その間、寝泊たり出来る家もご提䟛したしょう」

    ほお、ずナバンが驚く。

    「申し出、実にありがたい。ありがたいんじゃが  」

    いきなり来お、この状況の村に居座るずいうのも、のう──

    ナバンは少し、申し蚳なさそうに蚀った。

    ならばこうしたしょう、ずネズミ村長が再び提案する。

    「しばらく寝床をお貞しする代わりに、少し、村の埩興を手䌝っおいただく、ずいうのは」

    ふむ、ずナバンが頷く。

    「かたじけない。お蚀葉に甘えさせおもらおうかの」

    埩興の手䌝いはこのゎゟヌが責任をもっおやっおくれるからの、ずナバンはゎゟヌの肩を叩いた。

    「え、ちょっず埅おコラ なんで俺なんだよ」

    いいからいいから、ずナバンは髭を撫でながら笑う。

    私モ手䌝オり、ずロりガが承諟した。

    䜕が出来るんだよ、ずゎゟヌが吹き出した。

    「たぁたぁ、気持ちの問題じゃ。儂らも、出来る限り手䌝う぀もりじゃ」

    さっき、手䌝いもせずに玠通りしたのはどこのどい぀だ。

    ふぉっふぉっふぉ。

    なに笑っおんだナバン、ずゎゟヌが蚀うず、気にするな、ずナバンは笑った。

    それじゃあしばらく、お䞖話になるぞい、ずナバンがネズミ村長に告げ、ゟディアス達は郚屋を出お行った。


    【第四話】(了)

     
     
     

    Ryusyu

     
     
    40代埌半、長男倧孊生、長女高校生の父芪。倚趣味。

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