
まいにち易経_0704【貞に安んずるの吉は、地の彊りなきに応ずるなり。】[02䷁坤為地:彖伝]
彖曰、至哉坤元、萬物資生。乃順承天。坤厚載物、徳合无疆、含弘光大、品物咸亨。牝馬地類、行地无疆。柔順利貞、君子攸行。先迷失道、後順得常。西南得朋、乃與類行。東北喪朋、乃終有慶。安貞之吉、應地无疆。
安貞の吉は、地の无疆なるに応ず。
【現代語訳】
安貞の吉とは、何事も受け容れる大地の、その无疆(限りなく広大)な徳性に応じることで得られる幸いをいう。
【意訳】
坤は、万物を載せる大地そのものを象徴します。この大地の徳性は「无疆」——どこまでも限りなく広がり、全てを受け容れる広大さ、無限の包容力です。
さて、「安貞の吉」とは、この大地の徳性に見習うことで得られる、特別な幸いのことを言います。それは、派手な成功ではなく、何事にも動じない安らかな心で、正しい道を着実に守り続けることによって訪れる、静かで確かな幸福です。
まるで大地が黙って万物を育み、支え続けるように、私たちもまた、目先の変化に一喜一憂せず、ひたすら柔順に、誠実に、そして根気強く自分の役割を全うする。そのように、大地の限りない徳性に自らの心を合わせ、応えていくならば、自然と大きな幸いがもたらされるのです。
それは、大地のように広大で、揺るぐことのない、真の安らぎと吉運と言えるでしょう。この幸いは、大地が果てしなく広がるように、尽きることのないものなのです。
