
まいにち易経_0703【地勢は坤なり。君子以て厚徳もて物を載す。】[02坤為地:大象伝]
象に曰く、地勢は坤なり。君子以って厚徳もて物を戴す。
大地がすべての生き物を育み繁栄させるように、
君子は常に高い人徳を持ち、その徳をもって自らの義務を全うする。【現代語訳】
大地のありさまは、坤の卦が象徴する通りです。君子はこれに倣って、厚い徳をもって万物を包み込み、支え養うのです。
【意訳】
見渡す限り広がる大地。その姿は、易経における「坤」の卦が示す、受容と育成の徳そのものです。
山々を悠然と支え、川の流れを優しく受け止め、草木や生きとし生けるもの全てをその広大な懐で育んでいる。
この大いなる大地のありように、君子たる者は深く思いを巡らせます。
「ああ、私もこの大地のようにあらねばならない」と。
君子は、自らの徳をどこまでも深く、厚く養い育てます。そして、その大地が万物を載せ、何一つ分け隔てなく包み込むように、あらゆる人々や物事を広い心で受け止め、その存在をしっかりと支えようと努めるのです。
その厚い徳は、まるで肥沃な大地が生命を育むように、周囲に安定と滋養をもたらし、あらゆるものが安心してその能力を発揮し、豊かに成長していくための基盤となるのです。
君子は、自らが大地となり、万物をその厚い徳で優しく包み込み、支え続けるのです。

