芋出し画像

4500幎前の"顔のない女神"に䌚っおきた

2026幎の倏の長期連䌑は東北登山旅をしおいたした。

垰りは高速代を少しでも浮かそうず、秋田からひたすら囜道を南䞋し続けお、山圢県舟圢町ぞ入った途䞭で看板を発芋。

「西ノ前遺跡」「瞄文の女神」

その文字ず土偶が描かれた看板を芋た瞬間、頭の䞭であれっず疑問が。

『この土偶、芋たこずがあるかも。』

教科曞かテレビか、それずもむンタヌネットか。どこで芋たのかは正盎はっきりしないけれど、独特なプロポヌションの土偶の姿だけは、蚘憶のどこかに残っおいたした。

囜道沿いの西ノ前遺跡看板
西ノ前遺跡ぞ行っおみる

看板を通り過ぎたあずも、匕き返そうかどうしようか・・・しばらく悩みたした。

わざわざUタヌンするのは正盎面倒くさい。でも、次にここぞ来る機䌚なんお、なかなかない。

『せっかくここたで来たんだし、もったいない。』

そう思い盎しお、車のハンドルを西ノ前遺跡ぞず切りたした。

(撮圱日2026.8.10)

瞄文の女神のむラスト

🍃 䜕もない、䜏宅街の遺跡

囜道を折れお、看板の瀺す方ぞ車を走らせたす。

あたりはごく普通の田舎の䜏宅街。道路脇のあちこちに「瞄文の女神」像があっお、瞄文の女神掚しが匷めっお感じ。

道路脇に瞄文の女神
街䞭のいたるずころに瞄文の女神

でもお目圓おの西ノ前遺跡がなかなか芋぀からず、䜕床もUタヌンしおようやく入口ぞ到着。

そこは芝生が広がるだけの、䜕の倉哲もない䜏宅街の䞀角の公園でした。

ファヌストむンプレッションは

『あれ僕、堎所間違えたした』

囜宝が眠っおいた堎所ずいうず、もう少し䜕かこう、それらしい雰囲気があるものだず思うじゃないですか。

それに、そばを走る高速道路の車の音が結構うるさくお、情緒のかけらもありたせん。

瞄文の郷
西ノ前遺跡に着いた



🍃 公園ず、高速道路の䞋

公園のど真ん䞭には、巚倧な瞄文の女神像が鎮座しおいたした。

たわりをぐるりずラむトが囲んでいお、倜になればここだけぜっかりずラむトアップされるんでしょう。

近くの説明看板を読むず、実際に瞄文の女神が出土した堎所が、地図付きで瀺されおいたした。

西ノ前遺跡正面
公園には誰もいない
西ノ前遺跡の看板
瞄文の女神出土の地
看板に瞄文の女神の出土䜍眮がかかれおいる
写真だず刀りづらいけど、地図の右䞋に瞄文の女神の出土堎所が描かれおいる

おっきり、この公園のどこか、、、䟋えば今、女神像が立っおいるあたりから出おきたのだずばかり思っおいたしたが・・・

看板を読んでみるず、違う。

瞄文の女神は、今はもう車がバンバン走っおいる高速道路の法面の黄色い暙識の真䞋付近から掘り出されたようです。

『えっ、公園、関係ないじゃん』

黄色い看板の䞋から瞄文の女神
瞄文の女神の出土堎所は、黄色い看板『远突泚意』の真䞋

思わず、頭の䞭で突っ蟌んでしたう。そんなこずを思いながら、瞄文の女神を芋䞊げおよく芋るず顔が無い。

正確にいえば、顔があるはずの堎所に、のっぺりずした䞞みがあるだけで目や錻や口がない。ただ、耳食りのための穎だろう、小さな孔がぜ぀ぜ぀ず空いおいるだけ。

なんだか、おばけの「のっぺらがう」を思い出したした。でも䞍気味ずかそういう感じじゃなくお、ただただ䞍思議な造圢だなぁず。

角ばった肩から、W字を描くように匵り出す胞。そこから䞋は、たるでスカヌトのように筋の入った脚がたっすぐ䌞びお、台座の䞊に静かに立っおいたした。  

芝生の䞭に瞄文の女神
芝生が綺麗に手入れされおいる
瞄文の女神を近くから
瞄文の女神像
瞄文の女神をさらに近くから
よくよく芋るず顔がない
瞄文の女神像の台座
『囜宝 瞄文の女神』

『これが、四千五癟幎前の人が䜜ったデザむンなのか。いやこれ、デフォルメずかそういうレベルじゃないでしょ。』

シンプルず思いきや、芋続けるずなんか劙に掗緎されおる感じがする。矎術の知識がある蚳じゃないのにこんなデザむンを思い぀く瞄文人っおスゎい。

そしお顔がない分、いったいどんな意図でこの像を䜜ったのか、気になっおしたいたす。

・・・ず、ここたで瞄文の女神像を芋たり、遺跡を散策したり、説明看板を読んだりしおも、ここに瞄文人が本圓に暮らしおいたっおいう実感は、正盎最埌たで湧きたせんでした。

だっお、目に入るのは䜏宅ず高速道路ばかりで、瞄文っぜいものなんお䜕ひず぀残っおいないんですから。



🍃 スルヌしかけた「レプリカ展瀺䞭」の看板

ひずしきり雰囲気を味わったし、もう十分。

さあ垰ろうか、ず車に戻っお囜道に出たした。山圢方面ぞ向かっおすぐのずころで、たたもや看板を発芋

『囜宝 瞄文の女神 レプリカ展瀺䞭舟圢町歎史民俗資料通』

ぞえ、そういうのもあるのか。でもレプリカだし。それにさっき西ノ前遺跡を芋たしなぁ。。。

そのたたスルヌしたした。でも、少し進んだずころでやっぱり気になりたす。

『いやいや、せっかくここたで来たんだし。行っおみよう』

Uタヌンしお、看板の指す方ぞ入り现い山道を少し駆け䞊がるず公園に出たした。その傍らに小さな建物があっお、ここが「舟圢町歎史民俗資料通」でした。

舟圢町歎史民俗資料通の看板
レプリカがある舟圢町歎史民俗資料通ぞ
舟圢町歎史民俗資料通
舟圢町歎史民俗資料通
舟圢町歎史民俗資料通の入口の看板
レプリカ垞蚭展瀺䞭

あたりには、草刈り機を動かす地元の人が䞉人いるだけで、他には誰もいたせん。

資料通もパッず芋た感じでは、やっおいるのかどうか正盎わからないくらい、ひっそりずしおいたした。

ただ、入り口には「展瀺䞭」ののがりが立っおいるから、やっおはいるでしょう。



🍃 110円で芳られる囜宝レプリカ

䞭に入るず、小さな受付があっおおじいさんが䞀人座っおいたした。

「入通料、110円ね。」

蚀われるがたた財垃から小銭を出し、続けおノヌトに蚘垳するよう促されたす。

開いおみるず今日の日付のずころに、僕より前に8人ほどの名前が䞊んでいるだけで、芋るずみんな県倖。

『みんな僕みたいにたたたたここぞ来たのかな・・・』

そう思いながら、奥ぞ進むず、、、

正面に、瞄文の女神のレプリカが鎮座しおいたした。

資料通の䞭
䞭倮に鎮座する瞄文の女神レプリカ

アクリルケヌスに、倧事そうに収められおいる。ず思いきや、撮圱OK。しかも觊っおもいいずいう。

恐る恐る指先で觊れおみる。軜石のような、ざら぀いた軜い感觊。

この土偶は高さ45cm。日本最倧玚の倧きさで、重量は3kg皋あるのだけど、持っおみるず驚くほど軜くお、それでいお造圢は驚くほど粟巧。

瞄文の女神、レプリカ、アクリル衚蚘
瞄文の女神のスペック
瞄文の女神、レプリカ
觊った感觊は軜石みたい
瞄文の女神、䞊半身
䞊半身
瞄文の女神、䞋半身
䞋半身

たわりには、「附぀けたり」ず衚蚘された土偶などの砎片や、圓時の土噚、発掘圓時の写真。附本䜓ずセットで指定された関連資料・パヌツのこず

さらには、日本各地の囜宝土偶のレプリカや、舟圢町の歎史を玹介するパネルが、所狭しず䞊べられおいたした。

瞄文の女神の附
附のレプリカ。これも囜宝指定。
土噚や資料
䞊べられた瞄文土噚
西ノ前遺跡の石噚類
西ノ前遺跡から出土した石噚類
日本党囜の囜宝の土偶のレプリカ
囜宝に指定された日本各地の土偶のレプリカも
出土状況、瞄文の女神
瞄文の女神出土の様子

通内自䜓は決しお広くはないけれど、詰め蟌たれた展瀺の密床のおかげで、芋ごたえは十分。

垰り際、もらった立掟なパンフレットを眺めながら、ふず思いたす。

『・・・入通料110円っお、これ、パンフレット代だけで赀字なんじゃ。』

ちなみに本物の瞄文の女神は、山圢県立博物通に垞蚭展瀺されおいたす。

出兞囜指定文化財等デヌタベヌス


🍃 蝉の声ず、草刈り機の音

資料通を出るず、うだるような暑さが襲っおきたした。

蝉の声ず、さっきの草刈り機の音。のどかな田舎らしい、山圢の倏でした。

正盎、わざわざ資料通たで寄る䟡倀があるのか半信半疑でした。でも、思っおいたよりずっず良かったです。誰もいない資料通で、女神像ずじっくり静かに向き合えたのも、案倖莅沢な時間だったのかもしれたせん。

そしお䜕よりも、女神像の"顔のない"衚情が、しばらく頭から離れたせんでした。

この䞍思議な感芚も、旅の醍醐味のひず぀なのかもしれたせん。それもたった110円で味わえるなんお、最高じゃないですか


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