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ピッチャー、第一球投げました

    どうも、りょうたろうです。


    行き場のない帰り道くらい走ったっていい。
    これ以上ないくらい不細工な顔で。



    何気なく、寄ったゲームセンターで7時間過ごした。
    どうしても取りたかった景品があったわけでもなく、メダルゲームや音ゲーに没頭したわけでもない。でも、そこにあったはずのお金が気づいたらなくなっていた。感覚なく溶かしていった。
    14時ごろから立ち寄って21時ごろ。
    軽くなった財布を右ポケットに感じながら首を軽くなったはずの右にひしゃげておかしいなーと、店を出る。
    こんな日になるはずじゃなかったんだけどな。

    当初の予定は、午前中は本屋さんに行ってその後はカフェでランチを食べる予定だった。軽くその日買った本を読みながら、午後は散歩がてらぶらぶらして18時には家の風呂でゆっくりしながら18時ごろからの巨人の野球中継をラジオで聞く予定だった。

    支度しながらYouTubeを開く。
    ダラダラと、動画を見始める。次第に意識したわけでもないのに、意識をしていないからか、あー行かなきゃなぁ。なんて思いつつ、動画に人生を喰われていく。

    結局、お昼も食べずに何を見たかも一つも思い出せない2時間をトイレに行ったという理由でなんとか終わらせ、あーあ。と思いながら家を出る。本屋に行くのはめんどくさくなり、カフェタイムはもっとめんどくさい。
    当てもなく、ぶらつくだけが残った外出を始める。お昼ごはんどうしようかな?と考えながら街を歩いていたらたまたまゲームセンターがあった。そこから今だ。今日は何の日だろう?

    本は手元にないのに、何冊も買えるお金も無くなった。充実感もない。
    じめっとした梅雨のせいでまとわりついた滲み汗の膜に身体を包んだまま風呂にもまだ入っておらず、結果だけ見た巨人の野球中継は21時ごろには完封されて試合を終えていた。腹が減った。結局、何も食べていない。


    こう完封負けみたいな日はたまにある。
    ヒットは打ってるんだけど、点が入らない。
    なんなら、ヒットも打てない日もある。

    ここ最近の、心労疲労が自覚なしに積もり重なって平均点を出せなくなってきていたんだろう。
    気がついたらお金散財してるし、予定狂いまくってるし、、、回復しないとな。

    きっと、今日、形になっただけでずっとチクチク溜まっていたんだろうな。小さいストレスも腐って異臭を放つようになるまで。
    おかしくなるまで、おかしいと思えない。

    帰り道、最寄駅から家までを歩く。
    足に鉄球でもついてるのか。重たいな。

    こんな日をいつも一人で過ごしている。
    基本、一人行動しているのは、楽だからだ。
    一人が好きだからだ。
    でも、こんな時くらい誰かにおーよしよし。
    ってされたい。
    ねー聞いてよ。って話す相手もいないんだけど。

    誰かと会話しただけでいつもの自分から1つギアが乗っかって自分じゃ引き出せなかったちょっと温度の高い感情が内に灯る。
    それだけでヒット、いや、1点入っちゃう時もある。

    普段、楽をするために人から離れてる分、いざ自分が人を欲した時にツケが回ってくる。


    気がつくと、走るしかなかった。
    どこにも行けない思いが破裂した。
    家までの直線道路、夜間で街灯も車通りも少ないこの道で足をばたつかせていた。
    梅雨のじめっとした夜にまとわりつかれて汗臭くなるだろう
    もし万が一人と出会すものなら悲鳴を上げられてもおかしくない滑稽な様子だろう
    そんな思いをよぎっては捨て、よぎっては捨て、
    どうでもいい。と直走った。

    家まで残り、100mもないところでアスファルトに乱暴に転がった。空は黒い。
    ヒュー、ヒャー、ヒュー、ヒャー。
    自分の喉元から小学生ぶりに聞くんじゃないかと思われる限界を知らせる喘鳴。心臓の鼓動に合わせて全身が盛り上がっているような感覚。

    あーはっはっはぁ。

    なんか、笑えてきた。何してるんだろう。
    半泣きで家の近くの道路で寝転がって咽せてる。
    しかも、笑って。

    誰か助けてくれ。





    誰も、助けてくれない。
    落ち着きを取り戻した始めた肉体を自分の意志で立ち上がらせて残りわずかな家路を歩く。

    人と一緒にいたとして、毎度救ってくれと願うのだろうか。辛い時は確かに甘えたい。

    自分じゃないと救えない自分がいるし
    誰かじゃないと救えない自分もいる。


    今の自分は、自分でも誰かでも救える。
    でも、誰かに救ってもらえたらこれ以上
    先の自分にはもう会えないだろうと思う。

    歯くいしばってやるしかないのだ。
    それでも、何度も完封負けする日が来る。
    その度に、また歯食いしばるのだ。

    大事な時、どうしても勝ちたい時にちゃんと勝てるように。

     
     
    書くこと:日記、エッセイ、旅、グルメ 1997.12.1名古屋在住/猟師になりたいフリーター/足のサイズ30cm/好きなもの:花火、月、夜景/苦手なもの:お化け、ジメジメ/125kg→85kgした 猟師アカウント https://note.com/ryotaro_h_note

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