
4人の子どもを育てながら、町を見る
記事をご覧いただきありがとうございます。
遊佐町の遊佐です。
この記事では、4人の子どもを育てる父親として、千葉での暮らし、遊佐町への移住、そして今の子育て環境について書いてみようと思います。
子育てについては、家庭によって事情も考え方もさまざまです。
ですので、これは一般論というより、私自身が子どもたちと暮らす中で感じてきたことの記録です。
千葉で子どもたちと暮らしていた頃
千葉市に住んでいるときに、3人の子どもが生まれました。
遊佐町に移住する前は団地の一室に住んでいました。
広さは50㎡ありませんでした。
それでも、その頃の暮らしは、それはそれで楽しい日々でした。
朝、子どもを幼稚園や保育園に送る。
前と後ろに子どもを乗せて、自転車で保育園に向かう。
仕事に行く。
帰ってきて、家族で過ごす。
休日には、電車で出かけることもありました。
車で出かけることもありました。
自転車で出かけることもありました。
特別な場所に行かなくても、近所の公園で過ごすこともありました。
家で米を炊いて、おにぎりにする。
スーパーでから揚げとポテトサラダを買う。
公園でテントを広げる。
子どもたちと一緒に食べる。
振り返ってみると、そういう時間がずいぶん大事だったように思います。
都市部での子育てには便利な面もありました。
電車に乗ればいろいろな場所へ行けます。
買い物にも困りません。
病院も比較的近くにあります。
ただ、子どもが増えていく中で、住まいの狭さはだんだん大きな問題になっていきました。
二人目の子どもが小学校に入学するタイミングで、もう少し広い家に引っ越すことは、妻とも話していました。
関東で家を探していましたが、なかなかしっくりくる家には出会えませんでした。
その後、遊佐町への移住を考えるようになっていきます。
移住の詳しい経緯については、以前の記事にも書きましたので、是非ご覧ください。
遊佐町で4人目が生まれた
遊佐町に移住してから、4人目の子どもが生まれました。

この記事を書いている時点で、子どもたちは中学1年生、小学4年生、小学2年生、2歳です。
子どもの年齢が離れているようで、実際にはそれぞれの生活が重なっています。
中学生は中学生の予定があります。
小学生は小学生の予定があります。
2歳の子には2歳の生活があります。
学校、保育、習い事、スポーツ少年団、通院、買い物、家のこと。
4人いると、日々の予定を回すだけでも、それなりに大変です。
それでも、遊佐町で子どもを育てることには、千葉で暮らしていた頃とは違う豊かさがあります。
鳥海山があります。
日本海があります。
湧き水があります。
雪があります。
田んぼがあり、川があり、海岸があります。
遊佐町の中だけでも、子どもたちにとっては多くの楽しみがあります。
もちろん、都会のように何でもそろっているわけではありません。
大型商業施設が町内にあるわけでもありません。
けれど、買い物は酒田まで出れば、大体のことは足ります。
車で少し移動すれば、必要なものはそろいます。
遊佐町での子育ては、不便なところもあります。
でも、その分、日々の風景が近いのだと思います。
山が見える。
海に行ける。
雪で遊べる。
湧き水に触れられる。
季節の変化が、子どもの遊びとつながっている。
それは、子どもたちにとって大きな経験なのではないかと思っています。
子どもと出かける場所
遊佐町に来てから、子どもたちと出かける場所も変わりました。
海に行く。
鳥海山の方へ行く。
湧き水に触れに行く。
雪の残る場所へ行く。
小学校に行く。
遠くへ行かなくても、町の中や近くに、子どもたちが身体を動かして遊べる場所があります。
春になっても雪が残っている。
そこに子どもたちが登る。
海が見える。
空が広い。
子どもにとっては、それだけで十分に楽しい場所になります。
観光地としてどこかへ行くというより、暮らしの延長の中に、遊び場がある。
そこが、遊佐町周辺で子どもを育てる面白さなのだと思います。

自転車で幼稚園へ送る
千葉にいた頃は、自転車で子どもを保育園に送ることがありました。
前と後ろに子どもを乗せて走るのは、都市部の子育てではよくある風景だったと思います。
遊佐町に来てからも、私は自転車で子どもを幼稚園に送ることがあります。
ただ、遊佐町では、子どもを自転車で送っている人はあまり見かけません。
もしかすると、私くらいなのではないかと思うこともあります。
地方の暮らしは、基本的に車が中心です。
買い物も、通院も、送迎も、車が前提になりがちです。
もちろん、車は必要です。
子どもが多ければなおさらです。
それでも、自転車で送ると、町の見え方が少し変わります。
道の幅。
車のスピード。
歩道の有無。
風の強さ。
季節の匂い。
子どもとの会話。
車では通り過ぎるだけの場所も、自転車だと少し違って見えます。
子どもを育てるということは、町の道路や距離感を、生活の中で測り直すことでもあるのだと思います。
スポーツ少年団と週末
子どもが成長してくると、週末の過ごし方も変わります。
スポーツ少年団の大会が、土日に入ることがあります。
そうなると、休日に家族で自由に出かけるというより、子どもの予定に合わせて動くことになります。
大変ではあります。
朝が早いこともあります。
会場が遠いこともあります。
一日がかりになることもあります。
ただ、考え方を変えると、そうでもないと行かない場所に行く機会でもあります。
子どもの大会があるから、別の町へ行く。
体育館や武道館へ行く。
その町の道を通る。
帰りに少し寄り道をする。
毎週土日にどこへ行くかを考えるのも、それはそれで大変です。
子どもの予定に引っ張られながら、結果として地域を知ることもあります。
子育ては、親が子どもを連れていくものだと思っていました。
けれど実際には、子どもの予定に親が連れていかれることも多いのだと思います。
その中で、親もまた、少しずつ地域を知っていくのだと思います。
大変なこともある
遊佐町での子育てには、良いところがたくさんあります。
一方で、大変なこともあります。
特に、小児科が町内にないことは、やはり大変です。
子どもはよく風邪をひきます。
熱を出します。
咳が出ます。
急に具合が悪くなります。
そのたびに、酒田まで行かなければなりません。
もちろん、車で行ける距離ではあります。
けれど、具合の悪い子どもを連れて移動するのは、親にとっても負担があります。
産婦人科が町内にないことも、大きな課題だと思っています。
妊娠中に通院する。
体調が変わる。
急に不安になる。
家族の都合がつかないこともある。
妊婦に車を運転させて、もし何かあったらどうするのか。
そう考えると、医療機関までの距離は、単なる距離の問題ではありません。
子育てしやすい町を考えるとき、自然環境や教育環境だけでは足りません。
医療や交通、家族の負担まで含めて考える必要があります。
遊佐町には、子どもたちにとって豊かな環境があります。
だからこそ、安心して産み、育てられる仕組みも必要なのだと思います。
4人の子どもを育てながら
4人の子どもを育てていると、毎日が予定通りには進みません。
誰かが熱を出す。
誰かが忘れ物をする。
誰かの行事がある。
誰かの送迎がある。
誰かが泣く。
誰かが笑う。
家の中は静かではありません。
けれど、その騒がしさの中に、暮らしがあります。
千葉で子どもたちを自転車に乗せて保育園へ送っていた時間。
おにぎりを持って近所の公園に行った時間。
遊佐町で鳥海山を見ながら学校へ向かう時間。
残雪で遊ぶ子どもたちを見る時間。
小児科に行くために酒田へ車を走らせる時間。
その一つひとつが、私にとっての子育てです。
父親として子どもたちと暮らすことは、町を見る目にもつながっています。
子どもがいるから、学校のことを考えます。
子どもがいるから、医療のことを考えます。
子どもがいるから、道路や移動のことを考えます。
子どもがいるから、この町の未来を考えます。
4人の子どもを育てながら、私は遊佐町を見ています。
そして、子どもたちが大人になったとき、この町で育ってよかったと思えるような場所にしたいと考えています。

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