
連載小説 学園デジタル民主主義 閑話(学園自治シミュレーターで実際に自治活動)
連載小説 学園デジタル民主主義の11話まで執筆が終わった状況です。
ここまでデジタル民主主義のツールを実際に見ながら、話を作っていきました。
現状のデジタル民主主義のツール群は、民意を拾ったり、合意形成のための参考資料を作成するための補助ツール群という位置付けです。
じゃあ、実際にこれらを使ってどのように施策を決めていくかというところを体験して実感することが大事だと思ったので、シミュレーターを作成してみました。
学園自治シミュレーター
基本的なコンセプトは昔の「信長の野望」などのターン制のシミュレーションゲームです。
昔のシミュレーションゲームは、開発や開墾をすれば収入が増え、施しをすれば、忠誠度(支持率)が増えるという単純な話でしたが、現実はそうはいきませんね。
現実には、お金をかければ確実に収入が増えるというわけではないですし、バラマキをすれば支持率が上がるというわけではありません。
分析開始から施策の実行、年度レポート作成までの流れ

1-2 ダッシュボードの確認から生徒の声の分析まで
初期化して学園設定を作成後、学園の状況と生徒の声を確認していきます。

まず、ダッシュボードを開き、学園の長所、短所を確認します。
その後、実際の生徒の声を分析して、どういった不満がどのくらいあるのかを確認していきます。
実際の作業内容を以下の動画に載せました。
3 課題の確認
課題設定を開きます。
表示された課題の一覧から課題を選択するとAIが説明を出力します。
チャット欄で質問をしながら取り組む課題を深堀していきます。
・課題確認の実演動画
4 施策検討
対応する課題を決定したら、次に施策を検討します。
まずは、AIが課題に対応した施策案を策定します。
策定した施策案の懸念点、メリット、デメリットなどが出てきますので、チャットを通じて、デメリットに対する対応策を追加しつつ、メリットを消さないように対応していきます。
最終的に対応するべき施策が作成できたら施策を実行します。
・施策検討の実演動画
5-6 結果確認、年度末レポート
施策実行後、実行結果のまとめと評価スコアの増減を確認します。
3学期の施策実行後は、年度末レポートが作成できるので年度末レポートを作成して、年間を通して学園がどのように改善されたか評価スコアの推移や生徒の声を確認することができます。
・結果確認の実演動画
・年度末レポートと施策の実施結果画面

まとめ
実際に動きを確認してもらいたかったので、動画中心に動きを見てもらいました。
現在のデジタル民主主義は民衆の声をどう拾うかというところに焦点が置かれていますが、その声を元にどう施策を作っていくかというプロセスについてはなかなかイメージ出来ていない方が多いのではないでしょうか?
このツールを使って、施策を作成する側を体験することで以下のようなことを実感できるのではないかと思っています。
大抵の場合、多くの施策には
・施策によって利益を得る層
・施策によって不利益を被る層
がいます。
つまり、施策によって不利益を被る層に配慮しつつ、より広範に利益を最大化させる施策を作成することが大事です。

この部分が、このアプリケーションの中でAIが出力したメリット・デメリットを確認しながらチャットを通して施策をブラッシュアップしていくという部分です。
不利益を被る層に配慮しすぎるとそもそも施策の効果が薄くなるケースが多く(またはさらに別の層が不利益を被る)、配慮しすぎるのは難しいです。
この部分をバランスとって決めていくというのが、政治家の役割なのだと思いました。
今後
今回、学園自治というテーマでシミュレーターを作成しましたが、考え方を拡張して国の政策シミュレーターという形で、AIを使って任意の政策のシミュレーションができるシミュレーターを考えていきたいと思っています。
デジタル民主主義学園
学園自治シミュレーター(動かすためには、生成AIのAPIキーが必要です。)
学園自治シミュレーター(github)