メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bykurarahorikami

「稼ぐ」と「儲ける」似て非なるものの違い

    名古屋を拠点に、経営者や一人事業主のためのAIで“外の脳(自分の分身)”を設計し、ビジネスを加速するサポートをしているAI社員ディレクター 丸山綾子です。こんにちは。

    今日は、「稼ぐ」と「儲ける」の違いについて書いてみたいと思います。

    この2つの言葉、なんとなく同じような意味で使われていることが多いのですが、実はまったく違います。

    特に、小規模事業者や一人事業主にとって、この違いを理解しておくことはとても大事です。

    なぜなら、今の自分が「稼ぐ段階」なのか、「儲ける段階」なのかによって、やるべきことが変わるからです。

    「稼ぐ」とは売上をつくること

    まず、「稼ぐ」とは何か。

    私は、稼ぐとは「売上をつくること」だと考えています。

    商品やサービスを販売し、お客様からお金をいただく。
    つまり、事業として収入を生み出すことです。

    たとえば、月商100万円ありますという人がいたとします。

    一見すると、とても順調に見えます。
    「すごく稼いでいますね」と言われるかもしれません。

    でも、その100万円をつくるために、広告費、仕入れ、外注費、家賃、システム利用料、交通費、講座代、交際費などがたくさんかかっていたらどうでしょうか。

    売上はある。
    忙しく働いている。
    お客様もいる。

    でも、手元にほとんどお金が残っていない。

    この場合、「稼いでいる」とは言えるかもしれません。
    でも、「儲かっている」とは言えません。

    「儲ける」とは利益を残すこと

    では、「儲ける」とは何か。

    儲けるとは、「利益を残すこと」です。

    売上から経費を引いたあとに、きちんとお金が残っている状態です。

    ビジネスで本当に大事なのは、こちらです。

    どれだけ売上が大きくても、経費を引いたらほとんど残らない。
    毎月忙しいのに、通帳残高が増えない。
    予定は埋まっているのに、いつも資金繰りが不安。

    これは、経営としてはかなり苦しい状態です。

    逆に、売上はそこまで派手でなくても、経費が少なく、利益がしっかり残っている人もいます。

    そういう人は、外から見ると大きく稼いでいるように見えないかもしれません。

    でも、事業としては健全です。

    つまり、

    稼ぐ=売上をつくること。
    儲ける=利益を残すこと。

    この2つは、似ているようでまったく違うのです。

    小規模事業者は、いきなり「儲ける話」では動けない

    本来、商売は儲けなければいけません。

    利益が残らなければ、事業は続きません。
    自分の生活も守れません。
    次の投資もできません。
    お客様に安定して価値を届け続けることも難しくなります。

    だから、利益率を見ること、固定費を管理すること、価格を見直すこと、リピート導線を整えることはとても大事です。

    ただし、ここでひとつ注意があります。

    小規模事業者、とくに一人事業主や起業初期の人に、いきなり「儲ける話」をしても、話が噛み合わないことがあります。

    なぜなら、そもそもまだ十分に稼げていないことが多いからです。

    利益率を上げましょう。
    固定費を見直しましょう。
    損益分岐点を確認しましょう。

    もちろん大事です。

    でも、そもそも売上が立っていないなら、まず必要なのは「利益を残す工夫」よりも、「売上をつくる行動」です。

    まず稼ぐ。その後で儲ける構造を整える

    小規模事業者には、順番があります。

    まず稼ぐ。
    その後で、儲ける構造を整える。

    この順番を間違えると、現場ではうまくいきません。

    まだ月に数万円しか売上がない人に、「利益率を上げましょう」と言っても、本人の実感としてはピンとこないはずです。

    それよりも先に考えるべきことは、こちらです。

    誰に知ってもらうのか。
    何を知ってもらうのか。
    どうやって申し込みにつなげるのか。
    どの商品を売るのか。
    いくら売るのか。

    つまり、まずは売上をつくること。

    小規模事業者は、まず稼がなければいけません。

    稼ぐために必要なのは「認知」

    では、稼ぐためには何が必要なのか。

    私は、まず「認知」だと思っています。

    どれだけ良い商品やサービスを持っていても、知られていなければ買われません。

    どれだけ熱い想いがあっても、誰にも届いていなければ存在していないのと同じです。

    ここを軽く見ている人が、とても多いです。

    「私はちゃんと仕事をしている」
    「良いサービスを提供している」
    「お客様には喜ばれている」

    それは本当に素晴らしいことです。

    でも、それをまだ出会っていない人が知らなければ、次の売上にはつながりません。

    小規模事業者にとって、認知されないことは、存在していないことにかなり近い。

    だから、発信が必要になります。

    発信は余裕がある人がやるものではない

    発信というと、余裕がある人がやるものだと思っている人がいます。

    時間ができたら投稿します。
    ネタがあったら書きます。
    気分が乗ったら発信します。
    今は忙しいので、落ち着いたらやります。

    でも、私はそれは違うと思っています。

    広告宣伝費を大きくかけられない小規模事業者ほど、発信は営業活動です。

    発信は、暇つぶしではありません。
    自己表現だけでもありません。
    きれいな文章を披露する場所でもありません。

    自分の存在を知ってもらうため。
    自分の考え方を伝えるため。
    自分の商品やサービスが誰の役に立つのかを届けるため。
    未来のお客様との接点をつくるため。

    そのために発信するのです。

    認知は、一度の投稿ではつくられない

    一度投稿したからといって、すぐに申し込みが入るわけではありません。

    でも、投稿を続けることで、少しずつ伝わっていきます。

    この人は何をしている人なのか。
    どんな考え方を持っているのか。
    誰のどんな悩みを解決できるのか。
    どんな価値観で仕事をしているのか。

    この積み重ねが、認知になります。

    認知が、信頼の入口になります。
    信頼が、問い合わせや申し込みにつながっていきます。

    だから、小規模事業者にとって発信は「やれたらやるもの」ではありません。

    稼ぐために必要な、営業活動のひとつです。

    儲けたいなら、まず稼ぐ

    私は、小規模事業者にとっての流れはこうだと思っています。

    儲けたいなら、まず稼ぐ。
    稼ぎたいなら、まず認知される。
    認知されたいなら、発信を続ける。

    この順番です。

    もちろん、いつまでも「稼ぐ」だけでよいわけではありません。

    売上が立ち始めたら、次は「儲ける」ことを考えなければいけません。

    価格は適正か。
    利益率は低すぎないか。
    時間単価は合っているか。
    固定費は増えすぎていないか。
    リピートや継続の仕組みはあるか。
    忙しさだけが増えていないか。

    ここを見ないまま売上だけを追いかけると、いつか苦しくなります。

    売上はある。
    予定も埋まっている。
    お客様もいる。

    なのに、お金が残らない。

    これは、「稼いでいるけれど、儲かっていない」状態です。

    今の自分は、どの段階にいるのか

    「稼ぐ」と「儲ける」は、似ているようで違います。

    稼ぐことは、売上をつくる力。
    儲けることは、利益を残し、事業を続ける力。

    どちらも必要です。

    ただし、今の自分がどの段階にいるのかを見誤ると、やるべきことを間違えます。

    まだ知られていないなら、まず発信。
    まだ売上が足りないなら、まず稼ぐ。
    売上が立ってきたなら、儲ける構造へ。

    小規模事業者に必要なのは、きれいごとの経営論ではなく、今の段階に合った打ち手です。

    まず稼ぐ。
    そして儲ける。

    この順番を、私はとても大事にしたいと思っています。

    まとめ:稼ぐ力と儲ける力は、どちらも必要

    稼ぐと儲けるは、同じではありません。

    稼ぐとは、売上をつくること。
    儲けるとは、利益を残すこと。

    本当は、商売は儲けなければいけません。

    でも、小規模事業者は、まず稼ぐことから始めなければいけない場面が多いです。

    そして、稼ぐためには認知が必要です。
    認知されるためには、発信を続ける必要があります。

    発信は、余裕がある人の趣味ではありません。
    小規模事業者にとっては、未来のお客様に見つけてもらうための営業活動です。

    まず稼ぐ。
    その後で、儲ける構造を整える。

    この順番を間違えないことが、小規模事業者の経営にはとても大事だと思っています。

    <このブログを書いた人>
    丸山綾子(Ryoko Maruyama)

    画像

    株式会社丸山綾子事務所 代表
    アナログ体質の中小企業や女性経営者を中心に、「数字の見える化」とAIを活用した仕組み改善を支援するコンサルタント。岐阜県エキスパートバンク専門家。トヨタ自動車で25年にわたり財務・経営企画を経験したのち独立。机上の理論ではなく、現場で資金繰り・売上改善まで伴走しながら、経営の意思決定を強くする支援を行う。
    近年は名古屋発で「AI社員導入支援」を展開し、AIを“便利ツール”ではなく“チームの一員”として機能させる運用設計に強み。規模は小さくても想いは大きい小規模事業者の基盤強化を応援し、“強くてしなやか”な経営文化を全国へ広げることを使命に活動している。名古屋AI経営サミット分科会講師。
    会員制経営者コミュニティ守成クラブ ヒルノ名古屋会場代表世話人。

    会社HP  https://marujimu.co.jp/

    AI社員に興味を持ったら公式LINE登録!


     
     
    「経営の霧を晴らして、ともに未来を描く」名古屋で唯一の女性AI活用財務コンサルタント。 AI×数字×仕組みで、「地に足のついた経営」&「お金の残る仕組みづくり」 トヨタ財務25年→お金の見える化と予想が得意。愛犬さくらとの散歩が日課。桁森ルナ&柴犬もみじはAIアシスタント

    あなたへのおすすめ