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クリスマスだからじゃないけど

     学生(男子)ふたりがクリスマスの話をしている。「彼女がほしい」「でも今のタイミングで彼女を作るのは」という、いつものやつだ。お前ら延々それな。永遠にそれな。この短い(最短の)やり取り中でも目的が「恋愛したい」から「がっついていると見られたくない」に変わっていて趣深い。
     いや変わっていないんだろうな。どっちもあるんだよな、あの時代は。

     「どう見られるかが君たちのテーマか。彼女も飾りか?」
     「課題の提出から保留する口実までが短かすぎんだろ」
     そう言いたくもなるのが自分であるが、その場でそう思うわけでもなかった。まるで「このタイミングじゃなきゃお互い彼女作れた」みたいな若者の労り合いは「いじましい」じゃなくて「いじらしい」。クリスマスシーズンは大変だよな。いや若い日々は。でもどう見られるかなんて気にすんな。おれは温かい恰好をしてイルミネーションの中を歩く即席の恋人たちが嫌いじゃないよ。かわいいよ。頑張れよって思ってるよ。

     どうしてもこの人じゃなきゃと思う相手に、いつか出会う。そんな風に好きになったことあるか。まだないか。そのとき気持ちはものすごくシンプルになるもんだよ。どう見られるかなんて、どうでもよくなるよ。

     収益の一部は子どもたちの未来といのちを守るために「セーブ・ザ・チルドレン」へ寄付される。世界にはきっとキラキラしてるものもある。


     おっちゃんゲイなんだけどな。一週間前、長年の同性パートナーに言ったのよ。「おれたちが結婚できることはないと思う。間に合わない」って。その日以来、気持ちが死んでる。お前らは「愛だけが結婚する意味だ」と言えよ。愛だけで結婚できる社会を取り戻せよ。おれはこの怒りを生きる。

     
     
     

    RYOJI

     
     
    以前出版した本を読んで下さった方に「カミングアウト・レターズ」作ったの俺デスと言ったら「あなたは(編者として)何をしたんですか?」と澄んだ瞳で聞かれ撃沈。ですよね。ほんと、何やったんですかねえ。2023年にはベトナム語版が出ました。2027年頃には文庫になりますように。

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