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Short Version

    RYOJI

     会社からの帰り道、「Sweet16」を歌っていた。

     「SOMEDAY」は良い歌だろう、「約束の橋」もバイクじゃなくクルマってとこが好き。でも佐野元春の歌で一番好きなのは「Sweet16」なんだ。他の曲は知らないし興味もない。一滴も飲んでねえのにラブソング歌いながら歩いているおっさんに、心なしか、行き過ぎる人たちも優しい気がする。そらそうだよな歌ってんの「Sweet16」だもん。なんて良い歌なんだよ。でもあれは青春の歌なんかじゃない。青春が始まったばかりでいきなり終わってしまった歌だよ。きっとね。だから「いつまでもSweet16」と歌う。

    初めてあの娘のまばたきに口づけた時
    トンネル抜けた小鳥のように哀しみが消えた

    Sweet16 佐野元春

     もうすぐ講義だなあ。もういくつ寝るとさ。いいか定められた未来なんかないんだ。君たち次第なんだぜ。分かってくれるか。

     分厚いマインドセットを見つめていた。問題は「偏見」などというものではなかった。ずっと崩そうと必死だった。しかしこの歩みがゲイのためであるかのように思わせることに私も加担していたのだとしたら。

     足りなかったのだ。

     すごく、すごく静かな気持ちで、何年も考えていたことを思った——「おれは活動家をやめよう」、と。

     改めて人権問題として差し戻す。
     全国民が当事者であり、原告だ。
     横にいてくれ。


    「同性婚法制化への後押しを最高裁に求める」署名運動に、ぜひ。
    6月7日(締め切り日)まで貼って呼びかけます。よろしくお願い致します。




     
     

    RYOJI

     
     
    以前出版した本を読んで下さった方に「カミングアウト・レターズ」作ったの俺デスと言ったら「あなたは(編者として)何をしたんですか?」と澄んだ瞳で聞かれ撃沈。ですよね。ほんと、何やったんですかねえ。2023年にはベトナム語版が出ました。2027年頃には文庫になりますように。

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