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スキしたくてスーパーをウロウロする

    RYOJI

    ライフコーポレーションの「身だしなみ緩和」

     スーパーの中では断トツに「ライフ」が好きだ。
     レジの人たちが他のスーパーより親切で、感じがよい。
     そのライフで、こんな告知があった。――「従業員の身だしなみ緩和」。

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    そういうの見逃さないからな!

     ライフは多様性ある社会の実現に向けて従業員の個性や価値観を尊重し、
    自分らしく働ける職場環境づくりの一環として身だしなみ基準を緩和しました。お客様のご理解をお願いいたします。     
    (告知文面より)

    オーケイ承知した

    具体的には何が変わるのか

    ・食品加工従事者については、安全・衛生基準に基づき一部ルールを設ける
    ・ヘアスタイル/ヘアカラー/ヘアアクセサリー/ピアスが自由になる

     えええ、いいじゃん。どんどん。ぜひぜひ。どんどん。


    これは賛意を表しないとね! ミッション開始。

     こういうときは必ず「よかった」「うれしい」「賛成」と伝えなければならない。誰に伝えればいいのか、店内をウロウロする私。店に客からの反響を「預ける」とき、アンケート用紙への記入で済ませることやバイトの人に伝えるだけでは、ダメな気がする。その店の責任者により近い人がよいはずだ、と考えている。

     経緯によるけれど、たとえばこうした「多様化」が経営側から始まったのなら、誰に伝えてもよい。経営側は及び腰だったが従業員が押し上げて実現した方針なら、なるべく経営側に近い立場の人に伝えた方がよい。ライフのこの方針決定がどちらのパターンだったのかは分からないから、後者だった場合に備えて「なるべく経営側に近い人に直接に」と店内を探していた。

     「それ、本当に客からの声なの?」と疑う余地があってはダメなのだ。


     でも、見当たらなかったので、SNS に書きます。よかったですよ!


     従業員の髪型や髪の色やピアスが「客にとって不快に感じられるはずだ」というように、あらかじめ規制するとき、どんな「客」の像が浮かんでいるだろう。おれは「いいっすね」って思うだけだよ。イメージを押し付け合うことは前進を阻む。エクステつけようが爪をかわいい色に塗ってようが、ここの従業員さんたちは他より笑顔が多くて、親切で、客を丁寧に扱ってくれるという信頼が、おれにある。イメージじゃないのよ。日々通って得た印象であり実感。やっぱりレジでも言おうかな。照れるけど、それで元気になってくれるんなら。

     スーパーも変わる。ライフのことではなく一般論だけど、昔むかしのスーパーが主要な客として想定していたのは「専業主婦」だった。おれみたいな独身(と決めつけられる)男性客は、ぞんざいに扱われることも珍しくなかった。でもそういう空気もこの20年くらいで変わってきたと感じている。ありがとう。従業員さんたちも自分らしく生活を楽しみながら、それを働くときの活力につなげてほしい。元旦を休業にしたのも、すごく良いことだよねってパートナーと語り合ってます。自分の生活を狭めて他人が見えてくることなんかないんだから、自分を大事にできたらいいよねえ。一枚の貼紙が本当に嬉しかったんです。



     
     
     

    RYOJI

     
     
    以前出版した本を読んで下さった方に「カミングアウト・レターズ」作ったの俺デスと言ったら「あなたは(編者として)何をしたんですか?」と澄んだ瞳で聞かれ撃沈。ですよね。ほんと、何やったんですかねえ。2023年にはベトナム語版が出ました。2027年頃には文庫になりますように。

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