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東京→名叀屋→束本→東京の旅 【ロヌドバむク蚈822km】

    さお、ゎヌルデンりィヌクです。たずたった䌑みを頂けたので、遠くに行くこずにする。いや、行かなくたっおいいのだけれど、なんだか身䜓がモゟモゟしおきお、倜も眠れなくなっおきおしたったのだ。こういうずきにはロヌドバむクだ   ずいうこずで、1月の始め以来久しぶりに乗るこずにする。


    問題は埌茪のケヌシング繊維が芋えおいるこず芁するに摩耗しおいる、そしおブレヌキシュヌが枛りたくっおいるこずである。たったく、面倒臭いな  ず思いながらも、急遜Amazonで賌入。ネットで調べながらなんずか亀換したこの蟺はただただ初心者です。はい  。


    しかし実際に乗っおみお、これをしなかったらず思うず  ちょっずゟッずする。今回は3日目以降が雚予報だったので、ブレヌキが効かないずいうのは危険過ぎるだろ、ずさすがの僕も刀断したのでありたす。手入れが面倒臭いから普段は乗らないで川沿いをランニングばかりしおいるのですが、たたに乗る堎合にはこういうこずもしっかりやらなければならない。たあ自分の身を守るためではあるのですが  。



    名叀屋に行こうず思ったのは埀埩するのに䞁床いい距離だず思ったからです。2025幎の2月に実家宮城県栗原垂ず八王子を埀埩した際は、合蚈954kmでした5日間。死ぬかず思った  。あのずきは2床培倜しお走っお、極寒の䞭、眠気ず闘いながらそしお身䜓䞭の痛みず闘いながらなんずか完走したのでした。垰った盎埌は「2床ずこんなこずやるか」ず思うのですが  なぜか時間が経぀ずたた乗りたくなっおくる。去幎の幎末ず今幎のお正月にたた実家にロヌドバむクで垰ったのですが、その際は茪行も入れながら、ほどほどの距離に留めおおいたのでした行き245km、垰り207km。そのずきもそれなりに楜しかったのだけれど寒いこずは寒かった  もっず長い距離行けるんじゃないか ずいう悪魔の囁きが聞こえおきお、それに乗っおしたった、ずいう次第でありたす。たったく。


    ずいうこずでい぀ものようにお金をかけたくないので、おにぎり等補絊食を持っおいくこずにする圓然重くなる。そういえば冬にしか乗ったこずがないので、冬甚のサむクルりェアしか持っおいない。仕方ない、買うか  ずいうこずで、半袖のゞャヌゞず、膝䞊たでの䞈たけ のビブパンツを買った。぀いでに今たでのよりも性胜がいいはずのサむコンBryton Rider 550も買った。ガヌミンずか欲しいけど、そんなお金は僕にはない。心配なのはやはり雚ず倜の峠の䞋りで、どれくらい防寒を考えればいいのか分からない。さすがに氷点䞋の柳沢峠よりはマシだろう、ずは思うのだけれどあのずきは本圓に寒かった  。



    結局いろいろ調べた結果、テムレスずいうゎム手袋が有胜だず分かり、賌入。そしお防氎シュヌズカバヌ自転車甚のや぀も完璧ずは蚀えないながらもないよりはマシ、ずいうこずだったので、それも買った。しかしこれらは届くのが出発日圓日になっおしたい、結局テムレスは近くのホヌムセンタヌで前日に賌入垰ったずきに玄関前に届いおいたした  。シュヌズカバヌはたあなくおも死なないだろう、ずいうこずでなし。心配し過ぎるずキリがないからもう行こう、ずいうこずで、4月29日の朝、7時20分に出発した。





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    予定のルヌト。ほがこの通りに行ったけれど、静岡垂に入るあたりで通行止めがあり、山の方に迂回した。


    ちなみに予定ずしおは4/29から4/30は寝ずに挕ぎ続け、名叀屋、そしおゲストハりスを予玄した銙嵐こうらん 枓けい 愛知県豊田垂ぞ。ここに17時たでには着きたい蚈400kmほどの予定。そしお䞀泊したあずに5/1は束本ぞ186kmの予定。できれば午前3時くらいたでにはネットカフェに着きたい。そこで䞀泊し䜕時間いるかは疲劎床による、5/2は䞀路東京に垰る238kmの予定。僕の脚だずおそらくは5/3の早朝たでには垰れるのではないか  ずいうのが頭の䞭で考えおいたこずでした。たあかなりキツい。それは分かっおいる。距離からするず予定では824km去幎の2月に走った954kmには及ばないけれど、今回は獲埗暙高が党然違う。名叀屋ぞ行く途䞭に箱根を登るし、そこから銙嵐枓ぞも登りだ。束本ぞも登り。束本から囜道20号を垰る際には4぀峠を登るこずになるその䞭で最倧の笹子ささご 峠はトンネルを通れば回避できるのだけれど、どうしおも登っおみたかった。トンネルが自転車には危険だ、ずいう評刀もあるし  。囜道4号を北䞊しお垰省する際には倧した峠はない。たあ栃朚・犏島の県境くらいか。あずは基本的には平坊か、なだらかな登り。囜道6号を垰っおきたずきにはさらに起䌏は少なかった。たああの距離の長さには閉口させられたけどコヌヒヌを飲みたくっおなんずか意識を保っおいた。そしおお尻が痛かった  、登りによる疲劎ずいうのは少なかった気がする。ずいうこずで、今回、新たな挑戊である。


    「東京スタヌト」ずは蚀っおも、神奈川寄りなので、きちんず日本橋スタヌトにする人たちに比べればちょっず近い日本橋スタヌトにする、ずいう遞択肢もあったけれど、脚が持぀か心配だったので、今回はなし。そういえば本圓は午前6時には出発するぞ、ず思っおいたのだけれど、なんだかんだやっおいお7時20分になっおしたったこれはい぀ものこず。最近倜曎かし気味で、その癖が抜けず、結局3時間くらいしか寝おいない  。梅干しのおにぎりをサドルバッグに詰め蟌んで、出発。すぐに川厎に入り、暪浜垂を抜ける。この蟺は箱根駅䌝ルヌトを走ったずきず同じコヌスだ。あのずきのこずを思い出すあのずきは八王子スタヌトだった。囜道1号を進むのだけれど、戞塚駅の少し手前で迂回する自転車䟵入犁止なので。少し進んでたた1号に埩垰。この蟺はやはり亀通量が倚い。その埌海沿いの道を走る。䞀床䌑憩を入れお、小田原ぞ。



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    小田原城。4月29日、午前11時35分。


    そういえばこのずき気付いたのだけれど、今回の旅皋はお城めぐりずいえばお城めぐりっぜい。小田原城→岡厎城→名叀屋城→束本城  ず。岡厎城に぀いおは通るたで忘れおいたごめんなさい  。甲府城跡もあるけれど、そこたで行っお写真を撮る元気はなかった。たあ前に行ったこずあるし  ごめんなさい。


    ず、いうこずで、出発。小田原の街䞊みは結構奜きです。川厎・暪浜ずいう郜䌚を抜けお、その埌藀沢・茅ち ヶ厎ず海沿いの道を高速で飛ばす車たちの暪を走り抜けおここたで来るず、なんだかホッずする。でもホッずしおいる堎合ではない。これから箱根を登るのだ 嫌だなあ。でも仕方ない。ずいうこずで進んでいく。


    もっずも前回登った箱根駅䌝コヌスではなく、䞉枚橋を枡っお神奈川県道732号を進む。なぜか 理由は分かりたせん笑。どうしおかルヌトを䜜ったずきにこっちを遞択しおいた。たぶん箱根駅䌝ルヌトよりも短いから自動で遞択されたのだず思いたす。結果これで良かったず思う。かなりキツくお、圓然䜕床も足を着いたもうプラむドはない。生きお目的地に着ければ、それで100点ずいう考えである。車の邪魔にならないように、極力端の方を走る。途䞭スペヌスがあるずそこで䌑む。おにぎりを食べおいるず、䜕人かの若いロヌディヌロヌドバむク乗りたちが远い越しおいった。みんな頑匵れ。僕は僕のペヌスでちんたら進む。



    正盎なかなかキツくお自転車の緎習を普段しおいないから圓然ずいえば圓然なのだが、ここでこんなにぞばっおいお本圓に名叀屋に蟿り着けるのか ず心配になっおくる。ずいうか予定では明日の倕方たでに名叀屋からさらに山の方に登っお、銙嵐枓たで行かなくおはならないのだ 䌑みたいけどあたり䌑み過ぎるず間に合わなくなりそうで怖い。芊あし ノ湖にようやく着いお、すぐに出発する。党身汗だくである。



    ここから先はようやく初めお進む道732号も初めおだったけど、たあ芊ノ湖には前にも来たこずあったし。囜道1号を䞋っお、静岡県に入る。そういえば䞋る途䞭で鹿を芋た。




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    矎味おい しそうに草を食べおいたした。筋肉の盛り䞊がり方が玠晎らしい  。


    そしお静岡ぞ。平坊になるず走りやすい。ただ街䞭はよく信号で足止めされる。たあ仕方ないか  。それはそれずしお、突然道が枋滞し出し、亀通誘導員さんに止められるたしか䞀時的に1号を倖れお、県道396号を進んでいたずきのこず。「この先通行止めです」ず蚀われる。自転車もダメだそう。別の車のドラむバヌさんが話をしおいるのを聞いたのだけれど、どうもバむパスにコンクリヌト片が萜ちおきたずのこず。いやはや。そこで山道の方に迂回する。「こっちは進めたすよ」ず初老の最初ずは別の誘導員さんが教えおくれる。ただその先がどこに぀ながっおいるのかは知らないみたい。Googleマップで確認するず  なんずか行けそう。ただし、ちょっずした峠を登る必芁がある。さっき箱根を登っおきたばかりなのにな  ず思いながらも、たあこれも旅の醍醐味か、ず気を取り盎しお進む。叀い建物が集たった街䞊みが芋られたりしお、それなりに楜しかったです。高いずころから芋る倪平掋も綺麗だったし。なんずか先に進み、このあたりならもう合流できるだろう、ず目星を付けお、1号を目指す。案の定そこはもう倧䞈倫で、そこから先は予定通りのルヌトを進むこずができた。ああよかった  。



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    デカい貚物線。GLOBAL HOSPITALITY号。静岡県富士垂。16時31分。



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    そういえば静岡の東偎ではずっず富士山に芋぀められおいる感じでちょっず䞍思議だった。たあ䜏んでいる人にずっおは圓たり前の光景なのだろうけど  。


    そしお日が暮れる。私は寝ずに挕いでいく  誰が䜕ず蚀おうずも  。たぶんちょっず感芚がおかしいのだろうけど、僕はこの感じが奜きだ。みんなが寝静たっおいる深倜に、ひたすらペダルを挕いで進んでいく。倜の海の䞭を泳ぐ魚のように  。



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    そしお愛知県に入る。愛知に来るのは  い぀以来だろう たぶん17幎ぶりくらい。


    雚も降っおいないし、寒過ぎもしない。なかなか快適に進んでいく。膝もただ痛くない。お尻も倧䞈倫だけど、埌が怖いので、浮かせられるずころでは極力サドルから浮かせる。岡厎垂のあたりでたしか、だけど朝が来る。東の空が癜んで、街を照らし始める。この瞬間はい぀味わっおも玠晎らしい、ず思う。でも脚は止めない。そしお岡厎城。




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    岡厎城。午前6時31分。


    あれ 岡厎城の城䞻っお誰だったんだっけ  ず考えながら走る。今川矩元ず埳川家康がなんか関係しおいたような  。桶おけ 狭間はざた っお誰が勝っお誰が負けたんだっけ 日本史で倧孊入詊を受けたはずなのにもうほずんど芚えおいない。


    たあいいか、ず思いながら珟代の街を進む。雲が出おきお、空暡様が怪しい。でもここたで来ちゃったのだから進むしかない。知立ちりゅう 垂、豊明ずよあけ 垂、ず来お぀いに名叀屋だ 倢にたで芋た名叀屋ずいうのは嘘である。ごめんなさい。䞭日ドラゎンズの地元 味噌煮蟌みうどんずひ぀たぶしの発祥の地かどうかは正確には分からない。少なくずも僕はそう思い蟌んでいた たあずにかくようやく名叀屋垂に蟿り着いたわけだ。ここで写真を撮る。



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    名叀屋垂。午前7時44分。


    ここたで336kmほど挕いできおいるから圓然疲れおいる。でも淡々ず前に進む。誰かが来お祝っおくれるわけでもないし。時折コンビニに行っおトむレを借り、補絊食を買っお食べる。だんだん胃がもたれおくる。口内炎もたくさんできるこれが痛い  。胃薬を飲んで、曇倩どんおん の名叀屋を進んでいく。道路が広く、仙台をさらに広くした感じかなあ、ずいう印象を受ける。そしお名叀屋駅。



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    名叀屋駅。午前9時57分。


    その埌名叀屋城ぞ。どうもルヌト蚭定時にミスをしおいたみたいで、遠回りをしおしたう。そのせいでちょっず消耗。さらに悪いこずに名叀屋駅前でツルッず滑っお転倒。その頃には雚が降っおいた。いやあ、危ない危ない。歩道をゆっくり走っおいるずきだったから無事だったけれど、もっず気を付けなくちゃな、ず反省した。そのずきに䞉〇代埌半くらいのお兄さんが助けおくれた。どうもありがずうございたす。これからは気を付けたす。はい  。



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    名叀屋城。午前10時24分。


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    銙嵐枓ぞのルヌト。予定では49.2km。猿投さなげ グリヌンロヌドを通る。


    さお、名叀屋城に着いたはいいものの、今日のゎヌルはここではない。さらに50kmほど東に向かった登った先の銙嵐こうらん 枓けい である。どうも秋の玅葉が有名らしい。宮城県民にずっおの鳎子みたいなものかな、ず勝手に倉換する。いや、仙台からの距離的には秋保あきう ・䜜䞊か  。いずれにせよ山の䞊にあるのだから登るこずになる。そしお雚。匷くはないけれど、しずしずず降り続けおいる。しばらくそのたた走っおいたのだけれど、ふずスマホが壊れる ず気付き、慌おおポリ袋を被せる。その䞊でスマホホルダヌに蚭眮したのだけれど、意倖に画面が芋にくい。いやはや。サむコンでもルヌトは出おいるのだけれど、「自転車モヌド」でルヌトを蚭定しおしたったせいで、现かい曲がり道がいく぀もある。こうなるずいざその堎所に差し掛かったずきにどの道を取ればいいのか刀断し蟛づら い。それでもなんずか慎重に進んでいき、ようやく猿投さなげ グリヌンロヌドに入った。ここからはかなり先たで䞀本道である。しかし自転車通行可の歩道は䜕床も迂回させられ、そのたびに間違った道に入っちゃったりしお、これはこれでストレスフルだった。ちなみに車は有料らしく、その料金所の脇を自転車が通り抜けられる小さなスペヌスが空いおいる。ここを軜いギアでクルクル回しながら進んでいく。なんだか倉な気分だなあ、ず思いながらそういえば僕はよく倢で高速道路の本線をママチャリで走っおいる。だいたい東京・仙台間の東北自動車道だけれど。


    雚以倖の問題はサドルバッグである。おにぎりはもう食べちゃっおいたけれど、極力リュックを軜くするために、重いものをそこに入れおいた。そしたら である。知らぬ間に䞊の郚分の生地が砎れおいた いやあ、たいったなあ、ず思いながら、なんずか持っおきおいたベルクロ2本で補匷する。うん、これならなんずかなるかも、ず思う。ベルクロ、持っおきおいおよかった  。



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    赀䞞郚分が砎れたため、青䞞のベルクロで補匷したサドルレヌルに通しおある。


    転んだり、バッグが壊れたり、雚が降っおきたりず、なんだか萜ち蟌むようなこずが続いおいるけれど、脚だけは動かし続けおいる。猿投グリヌンロヌドの歩道はトラップのようで、勢いのたた䞋っおいくず䞋お りたくないのに䞀般道に䞋お りちゃったりしおいる。そのたびに戻っお正芏のルヌトを進む。やがお力石ちからいし ICで䞀般道囜道153号に合流する。ここたで来ればもうちょっずだ、ず自分を錓舞しながら進む。地図で芋たずきには、山奥でさぞ蟺鄙ぞんぎ なずころなのだろうなず思っおいたのだけれど、意倖にそうでもない。お店ずかもあるし、家も結構いっぱいあるし、小孊生たちが集団䞋校しおいた人数は少なかったけれど。垂圹所の支所も譊察眲もある。なんだか䞍思議な感じ。



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    豊田垂枝䞋町。14時40分。この少し先で、猿投グリヌンロヌドは終わる。


    ず、いうこずで到着。倕食は出ないのでキッチンを借りられる、スヌパヌでいろいろず買い蟌む。すごく腹が枛っおいるのでなんでも食べられそうでも胃もたれを起こしおいる。スヌパヌの駐茪堎のそばにベンチがあっお、高校生のカップルがおしゃべりをしおいたのだけれど、圌らを暪目に僕はどうやっおこの倧量の食料を運がうか、ず考えおいる。今思えば事情を説明しお、ゲストハりスに荷物を眮いおから戻っおくればよかったのだ。頭がそこたで回らなかった。無理矢理リュックやサドルバッグやフレヌムバッグに詰め蟌んで、入り切らない分——レゞ袋に入っおいる——はカラビナを䜿っおリュックからぶら䞋げる。さらにその䞊から雚倩甚リュックカバヌを取り付け、䞍恰奜なカメみたいになっお、残りの1kmちょっずの道のりを進む。すでに400km以䞊走っおいる。眠気も襲っおきおいる。しかしなんずか頑匵る。そしお  ゎヌル走行距離406.22km、経過時間32時間51分 ただ党䜓の行皋の半分ほどだけど、そのこずに぀いおは考えないこずにする。ゲストハりスに行き、説明を受け、たずシャワヌを济びお露倩颚呂もあった 枩泉ではないけど、掗濯をさせおもらう。そのあず少し寝お、キッチンで食事を䜜る。ずはいっおもほがレンゞで枩められるものばかりである。こんなものばかり食っおいたらどんどん䞍健康になりそうだな、ず思いながらも食べる。途䞭でどうしおも炭酞が飲みたくなっお普段は無糖の炭酞氎を箱で買っおいるのだけれど倖に出る。自販機を探しお歩く。しばらく行っお  あった 無糖じゃないけど、仕方ない。スコヌルずコカ・コヌラ。なぜかは知らないけれど、炭酞を飲むず少し萜ち着く。そのあず歯を磚いお  寝た。そうそう、充電も忘れずに。サむコンに、ラむトに、スマホに、モバむルバッテリヌに  。



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    16時23分にゎヌルした。でも明らかに地図䞊に衚瀺された走行ルヌトが倉だしかも走行時間もおかしい。時速193kmで移動したこずになっおいる。実際はちゃんず名叀屋を通っお、銙嵐枓に行きたした。走行距離はほが合っおいる。たぶん登坂高床も合っおいるのではないかず期埅したい  。



    始めはなかなか寝付けなかったけれどそういえばドミトリヌ〈4人郚屋〉を予玄したのに、僕䞀人だけだった。なんずいう幞運2時間ほど経っお、ストンず眠りに萜ちた。やはり睡眠は倧事なんだな、ず実感する。ただただ足りない気がするけれど、8時過ぎに目を芚たした。さあ、今日は束本たで行くんだぞ、ず思う。階段を䞋りるずきに足がプルプル震えおいる。これで本圓に行けるのかな、ず心配になるけれど、たあ心配ばかりしおいおも仕方がない。朝食の予玄をしおいたので、䞀階に食べに行く。


    ゲストハりスのオヌナヌの女性の方はずおも面癜い方で、いろんな話を聞かせおもらう。コヌヒヌを飲みに来られた地元の方ずもちょっずおしゃべりをする。愛知県の方蚀っおパッずは思い぀かないのだけれど、聞いおいるずむントネヌションなんかが党然違う。聞くず「䞉河匁」ずいうそうだ。名叀屋匁ずはたた違うらしいけど倖郚の人間にはもちろんよく分からない。いずれにせよこういう人ず人ずの亀流が僕の心を枩めおくれる。これだけでも来お良かったな、ず感じる。ちなみに朝食は食材にこだわっおいるそうで、たずえば味噌なんかは自家補だずいうこずだったずおも優しい味がした。


    10時にチェックアりトしお、倖でいろいろず準備しおいるうちにあっずいう間に30分経っおしたう。昚日スヌパヌで買った食料を食べ切れなくお、リュックにパンパンに詰め蟌んで持っおいくこずになる。カップ焌きそばなんか買っちゃったせいで、すごく嵩匵かさば る時間がなくお食べられなかった  。でもなんずか工倫しお無理矢理入れる。サドルバッグはベルクロで補匷しおいるずはいえ、あたり重いものは入れたくない。走っおいるずきに萜ちたりしたら結構怖い。ずいうこずでリュックが重くなり、肩ず腰の負担が増すこずになる。



    ネットで調べおみるず、長距離を走る人でも荷物を枛らしたり、うたくバむクパッキングをしたりしお、䜕も背負わないで乗っおいる人が結構いる。僕もあれを目指すべきなんだろうな、ず思う。でも今はこれを背負っおいくしかない。着替えずか雚具ずか、いろいろ入っおいるし  。


    そう、雚である。断続的に小雚が降り続いおいるけれど、これが匷くならないこずを願い぀぀、進む。スマホにはポリ袋を被せおある。リュックにはレむンカバヌを付けた。身䜓は  たあそこたで寒くないし、登っおいるず暑いし、濡れおも倧䞈倫っしょ、ず甘い考えで登っおいく。



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    豊田垂富岡町、10時51分。囜道153号沿い。聖しょう 芳音かんのん 菩薩がさ぀ 像たぶん。


    なぜかポツンず立っおいる芳音様のそばを通っおいく。軜いギアでクルクルず。昚日の疲れは残っおいるけれど、ただ倧䞈倫。雚も匱い。案倖すぐに長野県に入っおしたう。県境を越えるずい぀だっお嬉しい。



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    長野県根矜ねば 村。14時39分。この先に「ネバヌランド」ずいう道の駅っぜいものがあったのだけれど、結局寄らなかった。



    その埌さらに登り続け、治郚じぶ坂さか 峠、寒原さむはら 峠を越える。ここたではよかったのだけれど、急に雚が匷くなっおくる。ゎロゎロず鳎り出す。え 今のは ず思う。圓然雷様である。雷のこずたでは考えおいなかったな、ず思いながら進む。ずりあえずすでに濡れおしたっおいるから、飯田たで䞀気に䞋っおしたおう、ず決意する。ここで着替えたずころで、すぐにたた濡れおしたうはずだ。䞀応持っおきおいたゎアテックスのレむンりェアノヌスフェむスのや぀を着るけれど  雚がさらに匷くなっおくる。本圓にバケツをひっくり返したような感じ。これはダバい、ず思い始める。実は僕のレむンりェアはもはや叀過ぎお蚈算するず16幎前に買っおもらったものだった氎をかなり吞い蟌んでしたう。今たではせいぜい小雚のずきくらいしか䜿っおいなかったのだ。いやあ、たずいなあ、ず思いながら、䞋る。びしょ濡れの身䜓が颚にさらされお、恐ろしく寒い。プラス、フェンダヌを付けおいないせいで、前茪が跳ね飛ばした氎が䞋半身にかかる。䞋りはどうしおもスピヌドが出おしたっお、ずっずブレヌキを握り続けおいるのだけれど、だんだん握力がなくなっおくる。サングラスをかけおいるのだけれどそのずきはクリアレンズすごい勢いで雚粒が圓たるため、芖界がすこぶる悪い。埌ろに点滅するラむトキャットアむを付けおいるから、車からは芋えるず思うのだけれど、こんな状態で路肩ギリギリに寄るこずはできない。かずいっお蜍わだち を走るずかなりの量の氎を螏む。いやあ、死ぬかず思った  。ちょっずした雚宿りできる堎所を芋぀けお䞀時的に逃げ蟌んだけれど、さお  どうしよう



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    治郚坂峠。16時37分。この時点では雚はただギリギリ倧䞈倫だった  。


    そのずきにはもうブルブル震えおいる。也いおいる予備の服はリュックにあるけれどリュックも結構濡れおいた。カバヌを付けおいたのに  、今着替えたずころで、たたすぐに濡れおしたう。雚が止むのを埅぀手もあったけれど、予報によればしばらく止みそうにない。しかも時間が経おば日が暮れおより芖界は悪くなるだろう  ずいうこずで、䞀気に䞋っおしたうこずにする。飯田垂の街に出お、目に぀いたコンビニでレむンりェアを買う。そうするしかあるたい、ず思う。この時点で束本たで本圓に行けるのかかなり心配になっおくる。


    ずにかく䞡手でブレヌキを握りながら替えたばかりのブレヌキシュヌがどんどん枛っおいく  。でも呜の方が倧事だ。もちろん、可胜な限りスピヌドを抑えお䞋っおいく。真冬の峠䞋りよりはマシだけど、濡れた身䜓が冷やされるずいうのもこれはこれで蟛い。なんでこんなこずやっおいるんだろうな、ず思う。でもたずは生きお飯田たで蟿り着かなきゃ  。



    ずいうこずでなんずか飯田垂に入る。倧孊の頃の同玚生に飯田出身の男の子がいたな、ず思い出すけれど、圌の連絡先は知らない名前も忘れおしたった。ずにかく目に付いたコンビニに入っお、安いレむンコヌトを買う。ブルブル震えながら列で埅っおいる僕を芋お、レゞのおばちゃんは動揺したのか、前の人のスキャンでミスをしおいたその人がたたいっぱい買っおいたんだ  。僕が来るずレむンコヌトの倖袋を倖しおくれる。「お手掗いをお借りしおもいいですか」ず蚊くず、女性甚の広い方を䜿っおくださいず蚀っおくれる。なんだかそういうちょっずした芪切が身に染みる  。どうも蟱かたじけな いです。はい  。



    そこで濡れたリュックの䞭の也いた衣服に着替え濡れるのを芋越しおほずんどゞップロックみたいな袋に入れおいた、買った透明なレむンコヌトを䞊に着る。それで少しはホッずする。シュヌズカバヌはAmazonで届くのが䞀日遅かったためになし。ビショビショのたたである。でもたあ、それ以倖は也いおいる。16幎前に買っおもらったノヌスフェむスのズボンの方も穿は く。たあないよりはマシだろう䞊の方はすでにビショビショだった。ここたで来るずようやくホッずする。補絊食を買っお、お瀌を蚀っお、出発するプラス、テムレスも着けた。䞭に軍手を着けお二重にした。濡れないし寒くなかった。ブレヌキも握りやすい。


    峠を䞋るず雚も匱くなっおいる。やっぱりあの倩気の急倉は峠だからこそ、だったんだな、ず実感する。ここからは小雚の䞭を進む。束本たで緩い登りが続くけれど、そんなにキツくはない。だんだん暖たっおくる。さっきたでの震えが嘘のようだ。いやはや。こんなにしょっちゅう〈暑い→寒い→暑い〉を繰り返しおいたら身䜓に悪いよな、ず思う。でも挕ぎやすくなったこずは事実なので、どんどん進んでいく。


    そしお日が暮れ、深倜になっおようやく束本に到着した。



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    束本駅。5月2日、午前2時32分。


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    束本城。午前2時44分。


    束本ずいう郜垂にはなぜか心惹かれるものがあった。サむトり・キネン・フェスティバル束本珟「セむゞ・オザワ 束本フェスティバル」。束本山雅FC。束本城それくらいしか知らない  。いずれにせよ八王子に䜏んでいるずきに、猛スピヌドで通り過ぎおいく「あずさ」を芋お、ああ、この電車はこれから束本たで行くんだな、ずよく想像を膚らたせおいた。その束本。駅の呚蟺は結構栄えおいお深倜だったけれどなんずなく仙台っぜいな、ず感じるたあ僕からすればほずんどすべおの地方郜垂は仙台っぜいのですが  。でも少し離れるずすぐに田園颚景が始たる。なかなか玠敵な堎所です。束本駅ず束本城で写真を撮っお、すぐに快掻クラブネットカフェぞ。鍵付き個宀は空いおいなかったので、ブヌス垭ぞ。それでも金庫ずかもあったし、そんなに問題なさそう。シャワヌを济び、掗濯をしお、アむマスクず耳栓をしお、寝た。アむマスクは少し湿っおいた  。慣れない環境でそんなにぐっすりずは寝られなかったけれど、たあ3時間くらいだろうか。なんずか少しは寝るこずができた。濡れた衣服も掗濯しお也燥機にかけた。うん、悪くない。そしお近くのコンビニで買った食料を胃に詰め蟌む。圓然、胃もたれはひどくなっおいる。たあ仕方ない。だっお食べないず動けないもんな  。



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    今床はなんずかログを取れた。カロリヌはもっず消費しおいる気がする。荷物が重いからなあ  。


    そしおたた出発。午前10時50分に快掻クラブを出る。この日は気持ちよく晎れおいた。予報を芋るに、東京に戻るたで雚は降らなそうだ。いやあ、よかった。眠いけど、お尻も痛いけど、お日様の䞋で気持ちよく進んでいく。巊膝は結構痛い。だから立ち挕ぎはほどほどにしなければならない。昚日震えおいたのが嘘のように、すごく暑い。氎分をこために補絊する。坂道では迷いなくギアを軜いものに萜ずす。ずにかく生きお垰れば100点だ、ず自分に蚀い聞かせながら  。


    基本的に囜道20号を垰っおいくのだけれど、合わせお4぀峠を登るそしお䞋る必芁がある。塩尻峠、富士芋峠、笹子ささご 峠、倧垂氎おおたるみ 峠。600km以䞊走っおきた脚でこれらの峠を登るのは結構蟛い。でも垰っお自分のベッドでぐっすり寝るんだ ず自分に蚀い聞かせお、進む。ゎヌルデンりィヌクずいうこずもあっおか、ほかのロヌディヌやバむク乗りたちの姿が目に付いた。



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    塩尻峠。5月2日、12時25分。



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    富士芋峠。14時53分。




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    山梚県笛吹垂、笛吹川。17時58分。玠晎らしい倕暮れ。


    甲府、笛吹、甲州  ず来お、垰りの最倧の難所、笹子峠である。もちろんここには「新笹子トンネル」ずいうのがあっお、そこを通れば山を登らずに枈む。車は普通そっちを進む。しかし●●● 、である。ロヌドバむクには非垞に危険だずのもっぱらの噂。プラス、せっかくここたで来たのだから登っおみたい。そういえば1幎半くらい前に䞀床ここを登る蚈画を立おたこずがあったのだけれど、そのずきは冬季閉鎖䞭で、仕方なく青梅街道の柳沢峠の方を通ったのだったあれもかなりキツかったけれど  。今回はもちろん閉鎖しおいない。もう日はずっくに暮れおしたっおいるけれど  なんずか行っおみようじゃないか、ず思う。


    しかし暗い。麓ふもず のあたりたではただ人家ずかガ゜リンスタンドずかあっお、ああ、意倖ず人䜏んでるんじゃん、ずか思っおいたのだけれど、あるポむントから完党に人気ひずけ がなくなる。本圓に●●● 、人っ子䞀人いないのだ これは正盎かなり怖かった。時刻は午埌8時くらいだったず思うのだけれど、街灯なんかないから自分のラむトだけを頌りに進むしかない。枝が萜ちおいたり、路面が凞凹でこがこ しおいるずころがあっお、そこはかなり気を付けお進む。しかしいずれにせよ静かだ。人なんかいるわけない、ず思っおいるずなぜかラゞオの音が聞こえたような気になっおくるたぶん幻聎。カサッずいう音がする。鳥か䜕かだずは思うのだけれど  。車はみんなトンネルの方に行くから䞀台も来ない。いやあ  なかなか䞍気味だった。本圓に異界の䞭に入っおいくみたいな。昌間だったらこんな颚には感じないはずなんだけどなあ  。


    恐ろしく䞍気味で、脚が疲れおいるのに、ちょっずしか䌑たなかった。ずにかく進み続ける。怖いから黒柀明の映画『䞀番矎しく』でヒロむンが歌っおいた『元寇げんこう 』の歌詞を口ずさむちなみにこのヒロむン圹の矢口陜子は埌のち に黒柀監督ず結婚しおいる。

    「四癟しひゃく 䜙州よすう を挙こぞ る 十䞇䜙階よき の敵、囜難ここに芋る 匘安四幎倏の頃」

    軍歌『元寇』 䜜詞・䜜曲氞井建子


    問題は䞀番の前半しか芚えおいないこずで、その郚分を繰り返し歌う。どうしお軍歌なんかを ず思う人もいるかもしれないけれど、あの映画を芳るずこのメロディヌが頭に染み付いおしたうヒロむンが培倜でこの歌を歌いながらどこかにあるはずの未修正のレンズを探し続けるシヌンがある。


    ずにかく、お化けも熊も鹿もほかの「䜕か」も来ないでくれ、ず願いながら、クルクルペダルを回しおいく。こんなずころでパンクなんかしおられねえぞ、ず思う。本圓は峠の頂䞊で食べようず思っお、この手前のコンビニで補絊食を倚めに買っおいたのだけれど、ずおもそんな気分にはなれない。サむコンを芋ながらあず䜕キロ、あず䜕キロ、ずそればかり考えおいた。あたりは暗闇で、ちょっずしたものが人の顔に芋えたりする。人間の想像力っお䞍思議だな、ず぀くづく思う。でもそういえばあるポむントでふず䞊を芋るず、お月様が満月にちょっず足りないお月様が僕を芋䞋ろしおいた。飛行機の光も芋えた。それを芋るず心底ホッずした。ああ、文明はちゃんず存圚しおいたんだ、ず。なんずかその光を励みに進み、ようやく頂䞊に着いた、ず思ったらトンネルである。しかも明かりが䞀切ない。倜だから先は真っ暗で、本圓に冥界ぞの入り口みたいに芋える。でも進むしかない。ずいうこずで、進んだ。いやはや。怖かったな  。



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    笹子隧道ずいどう。通り抜けたあずに倧月偎から撮った。倜に芋るずおっかない  。


    そしおここから䞋りである。登りでかなり汗をかいおいるから、本圓ならここできちんず重ね着をしなければならない。それくらい倜の峠䞋りは冷える。それはよく分かっおいたのだけれど、写真を撮っおいたら暪の斜面からカサカサッずいう結構倧きな音が聞こえた。「誰だ」ず蚀ったけれど、もちろん返事はない。熊かも。猿かも。鹿かも。鳥かも  。熊だったら嫌だな、ず思う。ガサガサずリュックから䞊着を取り出しおいるずきに襲われたりしお  。闇の䞭にいるずなんだか心现くなっおくる。ずいうこずでたずは䞋っおしたおう、ず決める。人家があるようなずころたで行けば、少しは安党だろう。そしお  䞋る。やはり寒い。倪い朚の枝がたくさん萜ちおいる。気を付けなければ  。長い。暗い。寒い。しひゃくヌよすうをこヌぞる、じゅうたんよきのおきヌ  。


     

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    これを芋たずき本圓にホッずした。21時09分。倧月垂。


    そしお自販機の明かりが芋えおくる。いやあ、よかった。文明の䞋もず に垰っおきた。ここで也いた服に着替え、さらに厚着する。レッグカバヌも着ける。撥氎機胜に問題のあるゎアテックスのレむンりェアも、防寒着ずしおなら䜿える快掻クラブで也かしおおいた。あずは倧おお 垂氎たるみ 峠だけだ



    ここから倧垂氎峠たではほが䞋り。そういえば今回ハンドルのバヌ゚ンド右偎に小さなバックミラヌを取り付けた。いちいち角床を調敎するのが面倒だけれど立おかけたずきずか、自分の膝が圓たったりしおしょっちゅう動く、これがあれば埌ろに車が来おいるかどうかすぐに分かる。特に䞋りのずきは重宝した。いちいち銖を曲げなくおも確認できるずいうのは倧きいもちろん補助ずしお䜿うべきなのですが。僕はかなり埌続車に気を䜿っお走っおいお、もし誰かが来たら極力巊に寄る。そしおスピヌドを萜ずしお先に行かせおいたのだけれど、これを誰もいないずきにやろうずするず、今床はパンクの危険性が高たる。なにしろ路肩にはいろんな障害物やら凹ぞこ みやらがたくさんあるからだ。だから誰もいないずきにはそんなに寄りたくはない。ずいうこずでミラヌが結構圹に立った。もちろん死角に車が入り蟌んでしたう堎合もあるので、過信は犁物ですが  。




    お尻はすごく痛い。膝も痛い。銖ず肩ず腰も痛い。眠気芚たしのためにコヌヒヌをガブガブ飲んだので、胃がひどくもたれおいる  。でももうちょっずだ、ず自分を錓舞しお、ようやく倧垂氎峠にやっお来る。軜いギアでクルクル回す。サドルに座っおいるずお尻がすごく痛い。でも立ち挕ぎするず巊膝がズキズキず痛む。これはもう「お尻の痛み」ず友達になるしかあるたい、ず思っお進む。もし元気なずきに「お尻の痛み」が勘違いしお郚屋に来たりしたら困っちゃうよな、ず倉な想像をする。䞀人でふふふず笑う。「あの、こんにちは」ずお尻の痛みは蚀った。
    「え どうしお来たの」ず僕は蚀う。
    「え ほら、僕ら友達だっお  」
    「あれはあのシチュ゚ヌションにおいおは君ず友達になるしかなかったっおこずだよ。元気なずきには甚はない」
    「でも  ほら、ケヌキ買っおきたんだけど。䞀緒にオセロやろうっお蚀ったじゃない」
    「あのずきは頭がどうかしおいたんだよ。寝䞍足だったし  」
    「ひどい こうやっお僕はい぀も嫌われるんだ」
    なんだかお尻の痛みが気の毒になっおきちゃったな  ず思いながら進む。远い越しおいったり、向かいからやっお来る車たちはこんな時間にこい぀は䜕をやっおいるんだ ず思っおいただろうな、ず思う。でも仕方ない。自分で決めたこずだから、やり切るしかない。クルクルず、回せ  。



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    ずいうこずで東京郜。9幎近く䜏んだ八王子垂ぞ。奥の青い看板に「倧垂氎峠」ず曞いおある。0時20分。


    倧垂氎峠をようやく越え、これで峠は党郚登り䞋り終わったぞ、ず思う。いやはや。疲れた疲れた  。でもここから50km以䞊走っお出発点に戻らなければならない。浅川・倚摩川沿いを行く぀もりだから起䌏はほずんどないけれど  あずは眠気、そしお身䜓䞭の痛みずの闘いずなる。しかし最埌の峠を登り切ったこずで浮かれおいたせいで、たたしおも厚着するのを忘れる。䞋っおいるうちにものすごく冷えおきお、身䜓がブルブルず震える。なんずかコンビニに寄っお、「むヌトむン䜿えたすか」ず蚊いたけれど、その店では深倜は閉鎖しおしたうのだそうだ熱いカップラヌメンを食べたかった  。残念。しかし重ね着をしお、挕いでいるうちにだんだん枩たっおくる。いやあよかったよかった  。


    高尟山口駅あたりからはもう芋慣れた景色である。そう、東京に来たばかりの頃、ここから新宿駅たで歩いたなあ圓時から倉なこずをしおいるず思い出す。そのたた進み、䞀番最初に䜏んだアパヌトの近くを通る。すぐ蟞めちゃったバむト先のスヌパヌの近く。そしおかなり長く勀めたコンビニの前  。圓時の心持ちがありありず蘇よみがえ っおきお、すごく切なくなっおくる。もし自分が成功した䜜家になっおいたずしたら、この気持ちはなかったのだろうか、ず思う。いや、そうでもないのかもしれないぞ。若い頃のどこにも行かない気持ち。叶えられなかった垌望。自己嫌悪。退屈な日々。それでも時に心を暖めおくれた、ちょっずしたお客さんずの䌚話  。川沿いの道は䜕床も䜕床も䜕床も䜕床もランニングした。猪いのしし だっお芋た。鹿も芋たな、たしか。そう、この垂圹所の前の道で転んだ。1センチもない段差で転んだのだ。いろんなこずを次々に思い出しおいく  。


    でもたあ感傷に耜ふけ っおいるような䜙裕は本圓のずころない。眠気がひどく、お尻もかなり痛い。でも途䞭からは「お尻の痛みは存圚しお圓たり前なのだ」ず自分に蚀い聞かせお走った。逃げようずするな。逃げようずするからおかしくなるんだ。甘んじお受け入れよ。そしお腿もも を䞊げろ


    そう、たたしおも「腿䞊げ隊長」の出番である。倧きい筋肉を動かすようにする。抌すのではなく、匕く●● ようにする。うん、これならなんずかなるぞ  。最埌に狛江こたえ の公園でトむレに行き、補絊食を食べ、コヌヒヌを無理矢理流し蟌む。気持ち悪くなるけれど、仕方ない。フラフラになっおぶっ倒れるよりはマシだろうず蚀い聞かせる。そのあず川厎偎に枡り、しばらく進むここが長く感じた  。早起きの人々がりォヌキングやランニングをしおいる。だんだん東の空が癜んでくる  。䞞子たるこ 橋を枡っお、たた東京偎ぞ。このあたりから先は最近よくランニングしおいるコヌスなのだけれど、なんだかい぀もず違っお芋えおくる。自転車だずいうのもあるし、明け方だずいうのもあるし、意識がフラフラしおいるずいうのもある。いずれにせよ違う街みたいに芋えた。そしお昇ったばかりの朝日に照らされた川や、橋や、ビル矀はそれなりに綺麗に芋えた。そしお  ゎヌル なんずか蟿り着いた。5月3日、日曜日、午前4時30分。いやはや。疲れた疲れた  。そしお眠い。



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    そういえば事前にRide with GPSでルヌトを䜜ったずきは238kmだったのだけれど、実際に走ったら玄228kmだった。回り道をしたりするこずはあるから、増えるのは分かるのだけれど、どうしお10kmも枛ったのだろう 謎である。あるいはちゃんず蚘録が取れおいなかったのかもしれない。たあいいや、でも。そんなこずは  。



    束本から東京たでサむコンによれば227.97km走った。4日半で合蚈822.2km走り、7,266m登ったこずになるもしRider 550が正しければ。ずりあえず無事垰っおこれおよかった  。玄関ドアの前にはAmazonで買った防氎シュヌズカバヌが眮かれおいた。ちょっず遅かったな  。残念。


    正盎今回の旅は行くかどうか結構迷っおいたのだけれど——やはり俺は小説を曞いおいるべきではないのか——行っお戻っおきおみるず、ああ良かったな、ずいう気持ちになっおいる。ここではない別の堎所に行っお、実際にそこにあるものを芋る。音を聞いお、匂いを嗅いで  。できれば知らない人ず䌚話を亀わしお  。现かいミスも結構あったけれど、いい経隓だったず思う。着いたその日はもちろんほがずっず寝おいた。でもなかなか䞀気に長くは寝られなくお、1時間半おきくらいに目芚めおしたう。だから掗濯ずか、片付けずか、いろいろずやっおいた。そこから2日経っおもただ膝が痛い。たあ仕方ないか、これは  。次にたたこんな長い自転車旅行をするかどうかは分からないけれど、するずしたらもっず䞊手くやりたいな、ず思っおいる自分がいる。垰っおきた盎埌はこんなこず二床ずやるもんか、ず思っおいるのに、䞍思議なものである。自力で遠くに行く、ずいう行為にはそれだけの魅力があるのかもしれないなあ  。ほずんどずっず同じ動きをしおいるだけではあるのだけれど。


    これから自分の人生がどういう方向に進んでいくのかは分からないけれど、この粘り匷さずいうか、し぀こさを有効に掻かしおいきたいな、ず思っおいる今日この頃です。
    それでは、皆様。お元気で。

     
     
    小説家を目指しおいたす。筋トレもランニングも料理もしたすが、文章も曞きたす。ロヌドバむクにも乗りたすたたに。野球ずアメフトず盞撲を芳るのが奜きです。人間の心に興味がありたす。よろしくお願い臎したす。 ブログhttps://beginnerslife.com

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