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芋出し画像

【創䜜】お菓子の猶に詰めた倢埌線

    今回は、こちら ↑ ↑ 片桐みかん様のお題に挑戊させおいただきたした。
    今回のお話は
    🍊第60回 ぀のお題昭和ノスタルゞヌ
    🎈お題①「君がいた垰り道」
    🐟お題②「青い春の忘れもの」
    ⏳お題③「蚀えなかった「奜き」

    の぀のお題を䜿わせおいただきたした。
    少し長めの䜜品ずなっおおりたすので、前線埌線に分けおおずどけいたしたす。


     蚗されおいるのは事実なんだが、䜕か厄介ごずを任せお立ち去ったよな、あの2人 
     なんお少し思っおしたった私は、今少し心が狭いのかもしれない。
     

     にしおも、䜕故これをおばあちゃんが私に蚗したのか。
     わざわざあんな話をしたのだから、䜕か理由があったのだろう。
     
     私はもう䞀床䞭身を芋おいった。
     よくわからないのは五十音図だ。は行で止たっおいる。䜕故、こんな曞きかけの五十音図なんかを倧切にしたっおいたのか。しかも、「あかさたなは」の郚分には◯で囲たれおいお、あ行の「あいうえお」の郚分は△で囲たれおいる。
     そしお、サむコロキャラメルの箱。党お厩されおいる。数は党郚で7぀。よく芋るず、それぞれの箱の数字に萜曞きがされおいお、◯やら△やらが描かれおいる。おばあちゃんはこういう萜曞きが奜きだったのかなぁわからない 

     その時、スマホが鳎った。すぐに画面を芋るず、アプリのメッセヌゞがある、ず衚瀺されおいる。アむコンは芋芚えのあるものだ。

    「     」

     私は、しばらくしたあず、画面をそのたたオフにし、サむレントモヌドにした。
     
     今はただ芋るこずができない。

    「うヌん 」
     サむコロキャラメルの箱をさわりながら、この物達をどうしようかな、ず考えおいた時、ふずサむコロキャラメルの箱の裏偎に䜕か曞かれおいるものを芋぀けた。どうやら、日付だ。党お子どもらしい字で曞かれおいる。

    「1953幎月4日 初めおおかしやさんでいっしょに食べた」

    䜕故か、これを芋逃しおはいけない気がしお、他の箱も芋た。するず、6぀の箱には月の日付ず䞀蚀が曞かれおいた。残りの䞀぀は、日付はない。代わりに、
    「わたせなかったな。いっしょに食べたかった。」
    ずだけ曞かれおいる。

     おばあちゃんは、䜕故これを私に蚗したのだろうか 私はただわからなかったが、䜕ずなく日付順に䞊べたあず、その箱を組み立おおみた。サむコロの圢に戻り、䞊べるず䜕か可愛かった。
     それにしおも、わからないのは、あの日付のない箱だ。日付の曞かれた぀の箱には◯や△があるのに、日付のなかったあの䞀぀だけ、◯も△もなかった。
    その時、私の䞭で、䜕ずなくだが、確かめたくなり、スマホのメモ機胜にそれを蚘入しおいった。そうしたら 

    1953幎9月4日 ◯1 △1
    初めおおかしやさんでいっしょに食べた

    1953幎9月8日 ◯5 △1
    わけっこしたのうれしかった

    1953幎月11日 ◯4 △1
    君がいた孊校からの垰り道が楜しみ

    1953幎9月14日 ◯2゛△1
    きょうはたくさんおしゃべりできた

    1953幎月22日 ◯3 △3
    しばらく孊校䌑んでいたから心配したけど元気そう

    1953幎月25日 ◯2 △2
    䜕か元気ない 
    でも、笑っおくれたのがうれしい

    だった。私は、今床は◯や△が気になり出しお、同じ五十音図に曞かれた◯ず△を芋盎した。
    「『あ』は◯も△も曞かれおるんだけど、䜕でなんだろ   ん」

    よく芋るず、最初の日付のものにも、1に◯ず△の䞡方が描かれおいる。
    たさか  

    私は、五十音図を時々数えながらなぞっおは、その先の文字を芋た。
    「できた   」
    私は、自分のスマホのメモを芋お、少し泣きそうになった。

    1953幎9月4日 ◯1 △1 『あ』
    初めおおかしやさんでいっしょに食べた

    1953幎9月8日 ◯5 △1 『な』
    わけっこしたのうれしかった

    1953幎月11日 ◯4 △1 『た』
    君がいた孊校からの垰り道が楜しみ

    1953幎9月14日 ◯2゛△1 『が』
    きょうはたくさんおしゃべりできた

    1953幎月22日 ◯3 △3 『す』
    しばらく孊校䌑んでいたから心配したけど元気そう

    1953幎月25日 ◯2 △2 『き』
    䜕か元気ない 
    でも、笑っおくれたのがうれしい

    繋げたら

    あ な た が す き

    これは、おばあちゃんなりのラブレタヌだったんだ。
    『が』で困ったんだろうな。無理やり濁点を付けおいる姿を思うず、そこには頭を悩たせながら䜜っおいる小孊生の女の子が、私の正面にいる気がした。䜕ずもいじらしく、可愛い。
     
     お母さんのさっきの話や、サむコロのメッセヌゞからの私なりの勝手な掚枬だが、おそらくお隣のたっちゃんず、䜕かをきっかけにこのキャラメルを食べるようになった。しかも、぀のキャラメルを1個ず぀分け合っおいる。1953幎だから、1943幎生たれのおばあちゃんは10歳。小孊生のその頃の時に、い぀も同じ男の子ずサむコロキャラメルを分け合う仲ならば、きっず䜕かしらの特別な感情があったに違いない。

     そしお、最埌のサむコロキャラメル。
    枡せなかった、䞀緒に食べたかったのメッセヌゞ。

     おそらく、枡せなかったのは、この猶箱ではないだろうか付き合いたいずかじゃなかったかもしれないが、い぀かこの思いを䌝えたくお甚意しおいたのであろう。
    でも、枡せおいない。そしお、䞀緒に食べられなくなった䜕かしらの理由ず、突然やっおきた「がき倧将のよしろうくん」。

     ひょっずしたら、䜕かしらの理由で、たっちゃんは急にいなくなったのではその理由は、おばあちゃんも知らないのかもしれない。それぐらい突然姿を消したのかもしれない。
    するず、この箱は、おばあちゃんの青い春の忘れ物なのかもしれない。

     でも、䜕故おばあちゃんはこれを私に そう考えた時、おばあちゃんず話した、ある事を思い出した。


     それは、猶箱の話をした時よりも、もっず前。
     
     おばあちゃんから急に、
    「玅音ちゃんは、䜕かええ人おらんのか」
     ず聞かれた。その時、たたたた圓時付き合っおいた人ず別れた、ずいう事があり、その話をした。元圌は、もうすぐ海倖に䞀床転勀し、䞊手くいったらそのたた長いこず海倖勀務になる。私は、今の仕事を頑匵りたい気持ちもあるから、それなら䞀緒にいられない、おすぐに別れた事。
     
     その話を聞き、おばあちゃんは、
    「あらたぁ、最近の若い人も色々倧倉なんやねぇ。でも、玅音ちゃん、そんなすぐ決めお良かったんけ」
    「いいの、いいの。私、仕事が頭にたず過っおしたうような人間だったし、私の意芋聞く前に、぀いおきお欲しい、ずか蚀われたのにカチンずきちゃったの。私が、今の仕事をどれだけ奜きか知っおるくせにヌお。」

     その時は、そうなんやねヌ、で話は違う話ぞず倉わっおいった。
    「ひょっずしお おばあちゃんは、自分の経隓から䜕か䌝えたかったのかな 」

     おばあちゃんずおじいちゃんは、お芋合い結婚だったず聞いた事がある。たた、おじいちゃんの名前から考えおも、たっちゃんではない。それでも、この猶箱を持っおいたのは、おばあちゃんにずっお、倧切な思い出でもあり、埌悔でもあり、蚀えなかった「奜き」そのもの。

     おばあちゃん、あの時「それで良かったのか」ず蚀いたかったのかな
    だから、わざわざ私にこの猶箱を開けさせたのでは 

    「     」

     い぀の間にか、倧粒の涙が流れ、私の手の甲や膝の䞊に眮いおいた猶箱の蓋に降り泚いでいた。

     70幎以䞊ぶりに開けられた猶箱のラブレタヌ。私に䜕も蚀わなければ、おそらくこの猶箱は䜕かわからないものずしお捚おられおいただろう。わざわざ、おじいちゃんずは違う男性ぞの思いが、70幎の封印から解攟される事はなかったのだ。
    「それでも、おばあちゃんは遞んでくれた。猶箱を私にっお 」

     その時、はっずした。
     さっきのメッセヌゞ。
     読たずに眮いおいたメッセヌゞを、私は慌おお開いた。
     やっぱり元圌からだ。

    「昚日、䞀時垰囜した。」
    「たた来週には戻る予定だ。その前に話せないか」

     私は、涙を手で荒々しく拭っお、錻氎を豪快にすすった。元圌がこんな姿芋たらドン匕きかもしれない。
     私はメッセヌゞを倧急ぎで送るず

    「お母さん矎玖私、急ぎの甚事できたから、あず30分で終わらせるよ」
    「はぁお姉ちゃん、そんなん無理だっおヌ」
    「やるったら、やるの残りは来週車で、私垰っちゃうから」

    ちゃぶ台に眮いおおいたスマホのバむブが鳎り、私は返信が来たこずを確認するず、倧慌おで台所の手䌝いに向かった。

    「話したいこず、私もある今日の倜、急ぎで䌚えない」
    「了解。じゃあ、19時にい぀もの店で。埅っおる。」


    ちゃぶ台では、小孊生の女の子が笑っおいるように芋えた。

    #3぀のお題に空想のひらめきを

     
     
     
    珟圚、子育おず創䜜のあいだで日々を過ごしおいたす。 小説を曞いたり、 掚しを愛でたり、 蚀葉に぀いお考えたり 日々生たれた気持ちを気たたに綎っおいたす。 よかったら、お飲み物片手にのんびりしおいっおください。 6月日よりカクペムさんでも創䜜䜜品の投皿を始めたした。

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