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【私なりの人生の捉え方】

    オーストラリアに引っ越してから2年半。様々なことがありました。
    人生ってドラマみたいで、色々な転機やハプニングが起こるし、その度に次々といろんな登場人物が現れる。
    私はそんな人生を一本の長編ではなく、ドラマのように「シーズン」と呼び、分けて捉えている。


    人生はシーズン制

    あるシーズンでは学校や仕事がメイン舞台だったり、特定の誰かがメインキャラクターみたいに存在感を持っていたり、中には恋愛編や崩壊編みたいに感じる空気があったりもする。

    不思議なのは、当時は「永遠に続く」と思っていた関係や環境が、シーズンが変わると自然にフェードアウトしたりすること。逆に、思いがけないタイミングで新キャラが登場して物語の流れを全部変えてしまったり、前シーズンのサブキャラが今シーズンはメインキャラとして登場していたり。後から振り返ると「あのシーズンの伏線、ここで回収されたのか!」みたいな瞬間もあって、面白い。

    そんな私。

    少し時間に余裕ができたので、過去2年半のオーストラリア生活を振り返ってみた。
    改めて思うのは、我ながらなかなか面白いシーズンだったということ。順風満帆だったわけではない。先が見えず、不安や焦りに押しつぶされそうになった時期もあった。あの頃の自分にとっては、それが本当に世界の終わりのように感じていた。
    でも、振り返ってみればその苦しかったシーズンも物語の大事な一部で、今の私にとっては必要な章だったと思える。もしあの時、そこで全部投げ出して終わりにしていたら、今の私はここにいない。出会えなかった人たち、見られなかった景色、経験できなかった出来事がたくさんあったはず。

    人生は、その瞬間だけを切り取れば最悪の回に見えることがある。でも物語全体で見れば、それが次の展開につながる大切な伏線だったりする。そう思うと、どんなシーズンにも意味があるのかもしれない。

    シーズン1:「冒険の始まり」(2023年11月〜)

    クイーンズランド州/ケアンズでワーホリを開始。
    ・水族館の中にあるレストランでウェイトレス、海沿いのホテルのレセプションで働く
    ・休みの度にグレートバリアリーフで大好きなダイビングを楽しむ
    ・素敵な友達(Felicity🇦🇺とJacob🇦🇺)に影響され、クライミング、アブセーリング、キャニオニング、セーリング、ブラジリアンダンスという新しい趣味の扉を次々と開く
    ・Fumi🇯🇵と出会い、オーストラリアで初めて親しい日本人の友達ができる
    ・シェアハウスで一緒に暮らしたMelina🇧🇪と親友になる
    ・海外で初めてウェディング前撮りの依頼を受ける
    ・友達と出かけた帰り、タクシーもUberも捕まらず初めてヒッチハイクをした

    今までの自分の世界の外に踏み出し、人生の可動域が一気に広がった章。
    その土地や人との出会いによって、自分の中に眠っていた好奇心がどんどん解放されていった。そしてこの先一生付き合っていくだろうと思える親友にも出会えた。オーストラリア永住がちらっと頭をよぎる、私にとって大事なシーズン。
    今振り返ると、シーズン1の私は毎日新しいことにときめき、キラキラしていて、後にまさか崩壊編が待っていることなど夢にも思わなかった。

    シーズン2:「静かに世界を広げる」(2024年10月〜)

    タスマニア州/ホバートへ引っ越す。
    ・港のシーフードレストランで初めてファインダイニングのウェイトレスをする
    ・大好きな生牡蠣をとにかく食べまくる
    ・寒すぎてダイビング頻度は落ちるが、代わりにハイキングやキャンプを楽しむ
    ・私と同じようにアウトドア好きな人との出会いで溢れていた
    ・Mar🇧🇷、Amanda🇧🇷、Laura🇩🇪、Sudeshna🇦🇺と私🇯🇵の仲良し5人組としてほぼ毎日のように集まっては映画を見たり、服の貸し借りをしたりした。
    ・Felicity、Jacob、そして他のオージー友達と初めての現地集合旅行、ブルーマウンテン旅行をする

    シーズン1と比べると静かな雰囲気。寒くて頻度が落ちたダイビングの代わりにハイキングやキャンプをする私って、その土地に合わせて楽しみ方を変えられる能力を持ってるんだな〜。なんて振り返りながら思ったり(笑)

    ワーホリでオーストラリアに来て感じた大きなこと。
    長期間にわたって続く長い関係を築くことが難しいということ。
    みんなバックパッカーとして転々としているため、同じ場所にいるのは平均1〜3ヶ月ほど。長くても6ヶ月程かな?もちろん例外はあるけれど。
    同じ場所に滞在する期間が短いと、その場限りの友達になってしまうことが多いような気がする。同じ場所にいるから自然と会う回数が増え、時間を共有しやすくなり、心理的な距離も縮まりやすくなる。が、どちらかが引っ越してしまうと物理的な距離が遠のき、心の距離も遠のいてしまう。縁が切れたわけではないし、次会えばまた元の関係に戻るのかもしれないけれど、そもそも次会うことがあるのかどうかも分からなかったりする相手も多い。

    実際、シーズン2で仲良くしていた5人組も、Sudeshna以外はバックパッカーだったため、現在もたまに連絡は取り合うものの、それぞれ違う国にいる。あんなに一緒に濃い時間を過ごしたのに、少し寂しい。でも、いつかその国に遊びに行った時に会える友達がいる!というポジティブな見方もできるので、それは嬉しい。

    シーズン1ケアンズで出会ったFelicityとJacobとは私が引っ越してからのシーズン2でも関係は続いているし、この後のシーズン3にも、そしてシーズン5に入ってからも登場する(一緒に旅行へ行く予定を立てている)。その場限りの関係ではなく、人生を跨いで残る本物のレギュラーキャラクターたちに出会えたことが、ケアンズでのシーズンを特別なものにした大きな理由の一つだと思う。

    シーズン3:「居場所のない街で」(2025年4月〜)

    ノーザンテリトリー/ダーウィンへ引っ越す。
    数ヶ月後にレセプションに移動する約束で、とりあえずホテル内で人手不足のハウスキーピングの仕事を手伝うことに。同時に海沿いのレストランでも働き始める。
    以前いたケアンズやホバートと違って、心から繋がれる友達、そしてこれから一生関係を続けたいと思う人と出会えず、いわゆる「その場限りの友達」しかできなかった。シーズン1〜2で、人生を共有できる人との繋がりを知ってしまったからこそ、ダーウィンでは「ここに自分の居場所がある」という感覚が持てなかった。
    1ヶ月ほどキルギス旅行に行ったのはこの時期。FelicityとJacobも現地合流して一緒に過ごした。「その場限りの友達」しか周りにいなかったこともあってか、久しぶりに会った「心から信頼できる友達」との旅行はとてもとても楽しかった!

    そんな幸せな旅行から帰ってきた直後、たくさんの時間を共に過ごしてきた彼🇫🇷がフランスに帰らなくてはならなくなり、お別れをした。家に帰った時の空っぽ感と孤独感に押し潰されそうになった。
    そしてそういう時に限って仕事面も上手くいかない。ホテルでは約束の期間が過ぎてもなかなかレセプションに移動させてくれないし、レストランではシェフ🇳🇵からしつこく言い寄られる。そして「その場限りの友達」も続々と6ヶ月のRegional Workを終えて別の都市へと引っ越していった。
    趣味に費やす時間も十分に取れない。
    何もかも上手くいかない。
    楽しかった時間の反動を感じることは過去にも時々あったけど、比にならないほどの現実の孤独が一気に押し寄せてきた。外で多少しんどくても帰れば安心できる場所があると耐えられるけど、その拠点自体が空っぽになってしまったから家でも休めない。
    26年の人生の中で「ここまで落ちたことはない」と感じるほどの時期で、自分の土台そのものが揺れる感覚。
    初めて情緒不安定になった。
    何をしても心が晴れず、普段なら平気だった曲や言葉が刺さりすぎたり、ふとした瞬間に涙が出たり。

    大好きだったケアンズに戻ろうか?
    それとも家族がいる日本に戻る?
    でもサードビザ更新のための6ヶ月まであと2ヶ月….

    Felicityに電話をかけて相談し、とりあえず住む場所を変えてみることにした。静かな場所が耐えられなかったので、常に人で賑わうバックパッカーズホステルへ。

    シーズン4:「帰る場所を見つけた季節」(2025年8月〜)

    最初の不安も嘘のように、バックパッカーズホステルでの生活はとても楽しいものだった。最初からルームメイト運に恵まれて、Jamie🇳🇱とEoin🇮🇪と同室になる。
    相変わらず2つ掛け持ちしていた仕事は忙しくストレスもあったけど、ホステルに帰れば誰かしらいて、人と話すことで気分が晴れた。日々新しい友達もできた。
    このホステルはLong term room(長期滞在部屋)とShort term room(短期滞在部屋)に分けられていたので、コロコロ人が変わるということも少なく、寮みたいにみんな顔見知りになって、仲良くなった。Jamieが紹介してくれたLaura🇧🇪とは意気投合し、シーズン4では常に一緒に過ごす、メインキャラクターとなった。

    新しい人間関係を築き始め、メンタル状態も良くなってきたので、そろそろ明日から別の仕事を探し始めようと決めたその日。タイミングよく別のホテルから仕事のオファーがあり、2度の面接を経てその仕事をゲットした。

    同じダーウィンという街ではあったけど、付き合う友達も住む場所も、そして仕事も変わったことで、私の生活はガラッと変わり、まるで新しい場所に来たかのような感覚だった。シーズン3とは真逆の、充実して本当に楽しい日々を過ごした。新しい職場は素敵な人たちで溢れていて、朝昼晩とスタッフミールが出るし、環境もとても良い。そしてそこで今の彼🇮🇳と出会う。

    友達と毎日のようにホステルでトランプしたり夜中まで語ったり、その時間がとても楽しかったから、彼から何度かデートに誘われた時も結局最後はホステルで私の友達と混ざって一緒に夜中まで語ったりした。私の友達を大切にしてくれて、いい関係を築くことは、付き合う条件としてすごく大きな点なので、私の友達からも好印象だった彼はグリーンフラッグだった。

    でも、セカンドビザが切れるタイミングで日本に一時帰国することを決めていたし、そのあとはアデレードに移動し新しいシーズンを始めようと思っていた。
    友達や彼との別れは本当に辛かったけど、人生一度きりだし自分のやりたいことをやりたい。そして彼もそれを理解してくれ、応援してくれた。

    一時帰国中も彼と毎日のように数時間にわたるビデオ通話をし、連絡を頻繁にとっていた。色々な話をする度に、やっぱり彼のことが好きだと再確認する。
    次に住む街の候補となっているアデレードへは私も彼も行ったことがなかったので、下見がてら彼の誕生日祝いも兼ねて、一緒にアデレード旅行をすることに。旅行の計画は着々と進んでいたが、肝心のサードビザがなかなか降りない。
    そうこうしているうちに1ヶ月が経ち、とうとう旅行予定日5日前。ビザが降りないことには飛行機もホテルも予約できないし、このまま誕生日旅行はパーになってしまうの?そんなの嫌だ…!
    いてもたってもいられなくなり、移民局へ電話してみることにした。
    あとどのくらいかかるのかは答えられないと言われ、絶望しかけたその時。ワーキングホリデービザの申請中にも観光ビザを申請できる国があること、そして日本がその中に含まれていることを教えてくれた。もちろんリスクも伴うが、"Risk it for the biscuit!"

    入国審査で30分ほど尋問を受けたが、無事にオーストラリアへ入国でき、彼にも再会できた。初めて足を踏み入れたアデレードはとても素敵な街で、「ここに住んでみたい!」と思うのに時間はかからなかった。と同時に、彼と離れたくない自分もいた。
    実は彼、スポンサービザ申請中のブリッジングビザでオーストラリアに滞在していたため、ダーウィンから離れられない。つまり、アデレードに住むことと彼と一緒にいること、その2つを同時に叶えることはできない。悩んだ末、私はダーウィンに戻ることを決意した。
    ダーウィンに戻り、以前の職場に戻り、ホステルに戻った。
    みんな大歓迎してくれて、「ああ、帰ってきた!」という感覚だった。

    が、次は?

    もうワーホリ3年目。
    このビザで滞在できるのは残り1年弱。

    オーストラリアに残りたいのなら何か別の方法を考え、今すぐ行動しなくてはならない。今まで永住を目標として動いていたわけではないので、何から始めたらいいのかも分からない。

    そんな時、彼の482ビザが降りた。つまり、パートナーとして付属するという可能性が出てきた。私たちはその選択肢を視野に入れ行動することに。まずは申請する際に関係を証明できるよう、共同口座を開き、一緒に住めるアパートを探し始めた。
    1ヶ月かけてついに見つけた夢のような素敵なアパート。先週の金曜日から一緒に住み始めたのをきっかけに、本格的に将来を左右してくるシーズン5がスタートしたのです。(2026年5月〜)


    オーストラリア生活をシーズンごとに振り返って

    シーズン3での別れや仕事の不調も、住む場所を変える決断も、その時は痛みや不安としてしか感じられなかったけれど、結果的に環境が変わり、出会う人が変わり、未来の選択肢まで変わった。
    しかも今は、「どこで、誰と、どう生きるか」まで物語が動き始めていて、かなり大きなシーズン更新感があります。

    人生って不思議で、渦の中にいる時は伏線だなんて全然わからない。むしろ「全部失った」と感じることの方が多い。でも、あとから見ると「あの場所に居続けていたらこの未来には来れなかった」っていう分岐点だったりする。
    ちゃんと苦しかったこと、泣いていたこと、何も上手く行かなかったこと、全てを認めながら、それでも「あれが必要な章だった」と見つめることで、シーズン3には絶望だけじゃないものがあると気づけた。
    無理やり美化するのとも違って、本当にしんどかったからこそ、今の幸せの輪郭がはっきり見えている。みたいな。
    ドラマでも、一度主人公が壊れないと新しい場所へは行けないことがある。価値観、人間関係、住む場所、生き方。全部を変えるには、ある種の「崩壊」が必要なのかもしれない。

    シーズン4での「そろそろ明日から別の仕事を探そう」と決めた日に新しいホテルからオファーが来る流れなんて、本当にドラマみたい。(笑)
    でも実際、人生って時々そういうことがある。完全に止まっていた流れが「自分で動こう」とした瞬間に急に動き出す。
    そして最初は恋愛ジャンルではなかった私の物語が、新しい職場で今の彼と出会ったことによってガラッと変わっていった。私にとって一番大切だったのはホステルでの仲間との時間。夜中まで語る時間。安心できるコミュニティ。彼はそこに自然に入ってきた。しかも、私の友達を大切にしてくれることが私にとっての大きなグリーンフラッグだった。私が求めていた人は、「自分の大切な世界」を尊重してくれ、同じように大切にしてくれる人だったんだと思う。

    そして、アデレードという新しい可能性。
    でも「住みたい街」と「好きな人」が別方向を向いていて、最終的に私は場所ではなく人を選びました。なぜならシーズン3とシーズン4の経験から、「人」が私の安心して存在できる場所なんだとわかったからです。

    シーズン1の頃には想像もしていなかった展開。
    ただ海外生活を楽しみたかった私が、今では「どのビザで、誰と、この国で生きていくか」を考えるところまで来ている。

    シーズンごとにちょっとしたタイトルをつけてそれっぽくしてみたけど、私のオーストラリア物語全体にタイトルをつけるとしたら、どんなものが似合うだろう?

    単なる海外生活の話ではなく、ずっと自分が心から安心できる場所を探し続ける物語なのかもしれない。
    ケアンズ、ホバート、ダーウィン、その全部を通って最終的に私が見つけたのは「どこに住むか」以上に「誰といると自分らしくいられるか」。

    シーズン5は「旅人」だった私が初めて「暮らし」を始める章。
    「自分の人生を自分で選び直すシーズン」になる予感… 乞うご期待!


    最後まで読んでいただきありがとうございます🌼
    もし482ビザが承認された後のパートナー付属したことがある方、ディファクト(De Facto)の手続きをしたことがある方、した知り合いがいる方、アドバイスや経験談など、どんな小さな情報でもお待ちしています。🙏


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