空調
駅で電車を待ってたら、小雨が降り出して、線路の石に降った小雨が、ミッキーの形に見えた。
そんな小さなことで幸せを感じる私の頭はおめでたいな、と思う。
平日の真昼間の駅、ほとんど電車に乗る人も誰もいないような時間にフラット外に出て乗客の以内電車に揺られるのが好き。
周りを見渡すと隣の車両でおじさんが座席に横になって寝ている。
楽しそうだなー私もああなりたい。
電車を降りてカフェに入った。ひとつひとつの席の上にあるライトが、私の席の上のものだけ揺れていた。空調が近い席だったからだろう。でも、私にはそれが自分と重なって見えた。中途半端で、流されて、フラフラと生きている。そんな私。
カフェを出てバスに乗ると今度は満員。失敗したな、と思いながらふと横を見ると顔がスマホの画面に着く勢いで画面を見つめている高校生がいた。
ろくろっ首みたいだな。なんて思いながら私もスマホに目を落とす。私もろくろっ首だろうか。
明日は風が強いらしい。私の中途半端な気持ちも吹き飛ばしてくれないだろうか。