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第11話|るぅくんの導き

夜が明けて、森の奥。
小さな光を追って歩いていたちくわの隣に、
いつのまにか静かにるぅくんが歩いていた。

「……るぅ?」

るぅくんは答えない。
ただ、月の名残を浴びながら前を見て、
しっぽをゆったりと揺らしていた。

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「ワイ、ちょっと不安やねん。
 ほんまにこれで合ってるんやろか……」

ぽつりとつぶやいたちくわに、
るぅくんはようやく振り返った。

その瞳は、まるで全部を分かっているみたいに澄んでいた。

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「大丈夫。
 光は、君の中からも出てるんやで」

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ちくわははっとして胸に手を当てた。
そこにはもう“かけら”はない。
けれど、じんわりあたたかいものが、確かに残っていた。

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「ワイの中から……?」

「そう。宝物は“持つもの”やなくて、“気づくもの”。
 だから君は、もう持ってるんや」

るぅくんはそう言って、小さく笑った。

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その瞬間──
木々の隙間から朝日が差し込み、
3匹の前の道をやわらかく照らした。

「ほら、進もう。次の場所が呼んでる」

るぅくんの声に導かれて、
3匹はまた一歩、旅を進めた。


⸻

🐾あとがき

今回はるぅくんがメインのお話でした。
実は“賢い黒猫るぅくん”は、ストーリーの中で少し哲学的な役割を担っています。
彼の言葉は、ちくわにも、そして読んでくださる皆さんにも、ちょっとしたヒントになるかも…?✨

次回はまた、新しい出会いが待っています。
どうぞお楽しみに🐾

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