
[体験談]あの頃の私に、「よくがんばったね。ちゃんと夢、叶えたよ。」【後編】
※この記事は、前編「あの日、母の病室で人生が動き出した」の続きです。
「どうせ無理」
「そんなのムダだよ」
そんな言葉で、自分の気持ちにフタをしてしまったこと、ありませんか?
私には、あります。
夢を、あきらめそうになったことも。
でも、それでも、やっぱり夢をあきらめたくなかった。
これは、一度は夢を手放しかけた私が、
「もう一度やってみよう」と再び歩き出し、看護師になるまでの物語です。
同じように迷っている誰かの、力になれたら嬉しいです。
◇18歳、再挑戦の決意
看護学校の受験は、不合格の通知ばかり。
ほかの進路なんて考えていなかった私は、将来が閉ざされたように感じました。
やっと見つけた「看護師」という光。
なのに、その道が断たれたと知ったとき、何も考えられなくなっていました。
母から「就職活動してみたら?」と言われ、試しに面接を受けたけれど、
気持ちはどこか上の空。「何かが違う」そう感じていました。
当然、面接も不採用。
そんな時、同じく不合格だった友人が、ぽつりとこう言ったのです。
「予備校、行ってみない?」
そのひと言が、私の背中を押しました。
「あっ、そうか。まだ、終わってないんだ」
「もう一度、チャレンジしてみたい!」
閉ざされたと思っていた扉に、また光が差したようでした。
そして、私は再び「看護師を目指す」と決意し、浪人生活が始まります。
◇浪人生活と、親の反対
最初は、独学で頑張れないかな?と思いました。
でも、私は勉強が苦手だし、自分に甘い性格。
ひとりだと「今日はサボっちゃおうかな…」となるに決まってる。
だから、友達と一緒に予備校に通うことを決めました。
ただ、その前に、親を説得しなくてはなりません。
お金のこともあるし、「また反対されるかも…」という不安がぐるぐると頭をよぎります。
勇気を出して、打ち明けました。
予想通り、母は反対。
「お姉ちゃんはおっちょこちょいなんだから、看護師なんて向いてないよ」
「看護師の仕事は大変なの。あなたには無理」
たしかに、母は私の性格をよく知っている。
本気でやらない、続かない。そんな姿を想像していたんだと思います。
それでも私は、予備校のパンフレットを見せながら、必死に説得しました。
「バイト代で払うから。それでも、ダメ?」
母は少し黙ったあと、こう言いました。
「自分で何とかするなら、行ってもいいよ」
「えっ、本当にいいの!?」
きっと、私の「折れない性格」と熱意が伝わったんだと思いたい(笑)。
◇予備校とバイトの日々
それからは、バイトと予備校の二重生活。
日中はスーパーでレジ打ち。予備校へ向かう頃には、足がパンパンにむくんでいました。
夕方からは授業。眠気と闘いながら、机に向かう毎日でした。
正直、楽じゃなかった。
サボりたくなる日も、泣きたくなる夜もありました。
でも、「1年だけ」と決めていたし、
何より、友達が一緒だったからこそ、踏ん張れたと思います。
◇試験と合否
受験は、予備校の先生のすすめで、道内4校と、すべり止めに道外1校。
正直、手応えなんてなかった。
そして、結果。
道内は全滅。でも、唯一、道外の1校から合格通知が届きました。
やっと、努力が報われた。
そして奇跡的に、友達も同じ学校に合格していて、2人で喜び合いました。
◇母の反対と、父のひと言
ようやく合格できたのに、母は言いました。
「道外は遠すぎる。何かあっても、すぐに行けないんだよ」
何度も話し合いました。
私は、予備校まで通って、バイトもしながら、ここまで来たんだ。
ここで諦めたくなかった。
ある日、沈黙を続けていた父が、ぽつりと一言。
「自分のやりたいように、やりなさい」
母は何も言わなかったけれど、あの時の顔、今でも忘れません。
ちょっと鬼の形相だった(笑)。
◇19歳、新たな一歩へ
そして、私は19歳。
親元を離れ、友達と一緒に埼玉へ。
知らない土地、知らない人。
初めての一人暮らし、不安は山ほどありました。
でも、「自分で決めたこと」
「2年なんて、あっという間だよ」と、自分に言い聞かせました。
ここからが、本当の挑戦の始まりだったのです。
今思えば、あの時は若かったからできたのかもしれません。
今なら、きっと理由をつけて逃げてしまうかも(笑)。
あ〜。あの頃は若かったな‥。
看護師として働く今だからこそ、あの時の決断の意味を強く感じています。
あの一歩を踏み出した自分に、心から「よく頑張ったね」と言いたいです。
あの頃の私へ
あの頃の私へ。
本当によくがんばったね。
不安も、迷いもたくさんあったけど、ちゃんと夢、叶えたよ。
あの時の「もう一歩」が、今の私につながっている。
だから、今、もし立ち止まっている誰かがいるなら伝えたい。
あなたの“もう一歩”が、未来を変えるかもしれません。
どんなに小さな一歩でも大丈夫。
今日も、自分のペースで、ゆっくり進めばいい。
あなたの道は、きっと、ちゃんと続いていきますから。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。もし、この記事が少しでも心に残ったら、また読みに来てくれたら嬉しいです。