
『ついで』にもらった離婚届が、私に「ゆとり」をくれた話
こんにちは。TOMTAMM🍀です。
今日は、私が初めて離婚届を手にした日のことを書いてみます。
動き出すきっかけは、長男のパスポート手続き
「す、すみません。離婚届って、どこの窓口なんですか?」
私がはじめて、小さく動いた瞬間でした。
スマホで調べると、ダウンロードや市役所でもらえるのは分かっています。
でも、そこまで辿り着くまでが、あまりにも遠かったのです。
今思い出しても、離婚届をもらうためだけに行けただろうか?と、正直自信のないところもあります。
だから、
長男のパスポート手続きという「ついで」に、
完全に乗っかってみたのです。
番号が呼ばれ、窓口の方に
「離婚届……ほしいんです」
と小さな声で伝えたのでした。
「あっ、はい。書き方は分かりますか?」
と聞かれましたが、もちろん見るのも初めてで、分かるはずもありません。
説明を受けた私自身はと言うと、小心者で、「誰かに見られてないかなぁ」という心配が先に立ち、正直、説明がほとんど頭の中に入ってきませんでした。
それでも、やっとの思いで手に入れた『離婚届』は、「これで何とかなる」というゆとりを私にくれました。
私には、どうしても今回は動き出さそうと思う
理由があったのです。
それは、
後悔を残さないようにするため。
家庭が壊れていく中で感じた、
あの「動けなかった経験」を、
もう二度と味わいたくないからです。
アンパンマンの毛布にくるまって震えていた次男
思い出すだけで今でも胸の奥がぎゅっと苦しくなる光景って、あなたにはありますか?
私には、あります。
夫の実家で、私と夫、子供3人、義父の6人で暮らしているのですが、当時の夫は少しのことでキレたり不機嫌になったりを繰り返し、少しずつ家庭が壊れ始めていきました。
特に機嫌が悪くなるのは、義父と一緒になる夕食の時間です。
顔を合わせないように、夫はリビングで晩酌をするのですが、そこへ義父がきて話をしたりすると、一気に不機嫌モードに入るのです。
私も子供たちも、空気を読んで喋らないように気をつける日々。
それでも、地雷を踏んでしまう時があるんですね。
すると、ハイボールの入ったグラスをテーブルに叩きつけ、威嚇しているような音が何度も何度も響くのです。
その大きな音が部屋に響く中。
当時、まだ幼く小学校に入って間もない末っ子の次男は、この状況になると、いつも決まって同じ行動をとっていました。
アンパンマンのオレンジ色した
小さな毛布を頭からかぶり、身体をすっぽりと覆って、ソファの上で震えながら‥‥。
小さく小さくうずくまるのです。
私は、平静を装いながら台所仕事をこなしていました。
情けない母親です……。
今思えば、そんな時こそ、幼かった子供をぎゅっと抱きしめて「大丈夫だよ」と声をかけてあげることもできたのに、と今でも悔やまれてなりません。
そのせいか、
子供たちは未だに大きな音にとても敏感です。
数年経った今でも、いつも心のどこかにその光景が引っかかっています。
(でも今、大きくなった次男にその話をすれば「そんなのキモい」と言われそうですが……)
だからこそ、今回はじっと耐えるのは終わり!
悔いのないように動き出そうと心に決めたのです。
そして、
はじめて動き出したのが、あの離婚届をもらいに行ったことでした。
その後、子供と住む場所の目星もつけていきました。
ただ、どうしてもついて回るのが、経済的な心配です。
貯金などの名義やら、家のローンなど……。何からどうすればいいのか、頭を抱えてしまいました。
地域の相談窓口で、心をえぐられた言葉
そこで私は、地域の相談窓口へ、もう一度相談に行くことにしたのです。
以前行ったとき、親身になって色々なアドバイスをくれたからです。
ですが、今回は2度目。前回とは違う相談員の方でした。
そこで私は、改めて自分の現状を話しました。
・義父と夫との関係性の悪化
・夫のモラハラのような態度(でも、くも膜下出血の病気のせいかもしれないと思って耐えてきたこと)
・共有財産について、家を出たときの不安や経済的な不安
・弁護士さんへの相談について
すると、その相談員さんはチラッチラッと時計を見ながら、こう言ったのです。
「〇〇さん、何でそんなに自信がなさそうにするのかなぁ。看護師さんやってるんだから、自分の働いたお金だって、自分で全部出さなくたって、ある程度自分で貯めてていいわけでしょう。旦那さんの頭の病気だって、看護師さんしているなら、一緒に受診したとき聞けるじゃないの? 何で聞けなかったの?」
私は一瞬、絶句して言葉が出ませんでした。
言葉で心がえぐられるような、複雑な感情。
「それができてたなら、きっとここには来てないはず……」
そう思いながら、
目を見開き、
奥歯にグッと力を込めて
両手を握り締めました。
涙が流れないように、じっとこらえました。
相談員の方も、何かを察したのか
「一つずつ取り組んで、経済的なことは無料弁護士さんに相談してみて」と。
電話番号と相談日程の情報はくれました。
車に戻ってから、私はしばらくボーっとしていたのを覚えています。
叱咤激励のつもりだったのだろうか……。
動こうとも思ったし、やれることならそうしたのに。
でもできなくて、こうして悩んでいるのに……。
心の半分で大きなダメージを受けながらも、
私の心のもう半分では、
「あんたに何がわかんのよ!クソババア!」
(↑今はごめんなさい、私もクソババアでした笑)
と、
何だか腹が立つような感覚もありました。
色んな見方があるけれど、すべてが違っていたわけではない。
考えていたけど動けなくて、動きたいけど動けなくて、そして今がある。
だからこそ、強く強く動き出そうと思う時だってあるのだから、私の選択は間違ってない!
そう思うことにしたのです。
完璧を求めず、タイミングにこじつけて「えぃ!!」
あの時、相談員さんの言葉に深く傷ついたことで、私は一つの大切なことに気がつきました。
自分の人生の正解を、他人に求めていては
だめなんだ。
誰かに味方になってもらうのを待つのではない。自分で決めて、自分の足で動いていくしかないんだ、と。
悔しさの中で奥歯を噛みしめたあの瞬間、
私の中で、
誰にも崩せない小さな『動きだす覚悟』の火が灯ったのだと思います。
それから、完璧でないままで家族の問題に向き合うことにしたのです。
そして、
今の私は以前とは違う場所にいる、とそう思えます。
外から見れば、家も出ずに、いつもと何も変わらないように見えるかもしれません。
けれど、
心の中はまったく違う場所にいます。
あのとき勇気を出してもらってきた離婚届は、私のタンスの一番上に、
まるでお守りのように鎮座しています。
(今の詳しい状況は、自己紹介の記事に載せています。よろしければ、こちらものぞいてみてくださいね)
https://note.com/royal_takin9077/n/nc29a9ece7f2a
最後に
歳を重ねていくと、失敗が怖くて、一歩踏み出すことに不安を感じて、ますます勇気がいるようになりますよね。
私は間違いなくそのタイプです。
でも、完璧を求めず、何かのタイミングにこじつけて「えぃ!!」って乗っかるのもアリかもしれない……。
なんだか、そう思える今日この頃です。
だからこそ、今、過去の私と同じように苦しんでいるあなたへ、どうしても伝えたいメッセージがあります。
あの時の私のように、家が苦痛で安らげる場所ではない人へ。
自分を責めて、涙をこらえてるお母さんへ。
「やっぱり自分が悪かったのかな」と自信を無くしている人もいるかも知れません。
「動き出さなければ」とわかっているけど、どうすればいいのかわからない方もいるかも知れません。
そんな自分を責め続けるあなたに、これだけはどうしても伝えたいのです。
完璧な準備ができていなくてもいいんです。
強い人になってから動かなくても、怖いままでも、ほんの小さな一歩を踏み出してほしい。
大きく人生を変えることは、すぐにはできなくても、タイミングにこじつけた小さな「えぃ!!」があれば、心の中の小さな立ち位置は、今日から少しずつ変えていけます。
あなたの心の中の痛みを、どうか無かった事にしないで。
ほんの小さな一歩から、人生が動き出す瞬間は、きっとあります。
心をこめて。