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「今日も頑張ったはずなのに、夜は足りない気がする」

    夜になると、自分への採点が始まる。

    昔からそうだった。
    布団に入って、部屋が暗くなると、なぜか頭の中だけ騒がしくなる。

    まず過去が出てくる。
    不登校だったこと。
    中学受験のこと。
    高校のこと。
    大学進学までのこと。
    「あの時、こうしていたら。」
    そんな気持ちに支配され、夜になると何度も思い返す。

    次に今日が出てくる。
    今日は、どのくらい頑張れたんだろう。

    勉強は足りてないんじゃないか。
    もっとできたんじゃないか。
    課題も、もっとレベル上げて取り組めたんじゃないか。
    あの人への対応は、よくなかったんじゃないか。

    授業も受けた。
    資格勉強もした。
    noteも書いた。

    何もしていない一日ではない。
    と、昼の自分なら思える。
    それなのに夜になると、
    「まだ足りない」
    その一言に支配される。

    そして最後に未来が出てくる。
    自分はこのままでいいのか。
    「居場所をつくりたい」と言っているけど、それは達成できるのか。
    今なにもない自分が、大きなこと言っているだけじゃないのか。

    自分の過去、現在、未来。
    全てが押し寄せてくる。

    たぶん夜になると不安になるのは、自分が進めていない気がするからなんだと思う。
    昼は、前に進んでいると思えるのに、夜になると取り残された気がする。

    何でこうなってしまったんだろう。
    あの時こうしていれば、不登校にはならなかった。そう考えた。
    何日も同じ考えを夜、巡らせた。
    当時の自分が考えることなんて、毎晩同じだった。
    そしてその考えに、答えはない。

    それでも、何度も繰り返しているうちに、
    ほぼ毎日寝る前には自分への採点タイムが始まる。
    この採点で、自分に合格点が出たことはない。
    気づいたら寝ている日もある。
    ひどいときはそのまま夢に出てきたり、もっとひどいときは寝れないこともある。

    きっと自分は、止まることを恐れているんだと思う。
    不登校だった時、前に進みたくても進めなかった。
    自分だけ前に進んでいないんじゃないかって。
    だから今は、少しずつでも前に進みたいと思っている。

    大学の勉強だって。
    資格勉強も。
    noteも。
    その延長線上にある。

    でも、自分の理想と今の差を見てしまう。
    進んでいても、満足はできない。
    今日も頑張ったはずなのに。
    「もっとできた」が先に出てくる。

    夜の採点官は厳しい。
    多分どれだけ頑張っても満点はくれないんだと思う。
    普通の日なら、
    「今日はそれなりに頑張った」
    それで終わるはずなのに、
    夜の採点官は足りないところばかり探してくる。
    90点の日でも、
    残りの10点を見つけてくる。

    それでも最近思う。
    この採点官は、自分を責めたいわけじゃないかもしれない。
    前に進みたい。
    成長したい。
    あの頃の自分に戻りたくはない。
    そんな気持ちが、形を変えて現れてしまっているのだと思う。

    だから今夜も採点は始まる。
    今日の勉強量じゃ足りないって。
    あんなnoteじゃだめだって。
    もっとやれたはずだって。

    それでも昼の自分は思う。
    今日の自分は、案外前に進めているんじゃないかと。
    夜の採点官には、認めてもらえなくても。

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