
癌くんと 仲よくしよう

なおくんは、癌と 闘う 男の子
病院に 入院しているよ

「お外で 遊べないよぉ
ぼくは、なんで 癌に なっちゃったんだろう
癌 なんて 大っきらい」

その夜、
なおくんは 夢を みました
なおくんの 身体の中の 夢です

身体の中には、
細胞さんたちが いっぱい いました

あれ?
ちょっと 変わった 細胞さんが います
お傷が ついています

「ぼくは ちょっと 変わった細胞
ちょっと 傷がついてるのが、
チャームポイント」

「みんな ぼくのことを 癌 って言うよ
ぼくは みんなから 嫌われている
なおくんも、ぼくのことが 嫌いみたい
なおくんの 身体の 細胞なのにね」

「だからね、
ぼくは、ぼくの すきなように してやるんだ」

「仲間を 増やそう」

「ぼくの仲間を
いっぱい いっぱい 増やすよ」


「癌くん、ごめんね」
「嫌われちゃったら、悲しいよね」
なおくんは、泣きながら 癌くんに 謝りました

すると、
癌くんの 悲しみや怒りは なくなり、
元の姿に 戻っていきました

あ、あれ?
癌くんの お傷も 消えてなくなりました

朝です
なおくんは、目が覚めてからも
癌くんに 謝りました
「癌くん ごめんね」
何度も 何度も 謝りました

すると、
その日の検査で、びっくりです
なおくんの 癌が 治っていたのです

「癌くん ありがとう」
なおくんは、
元気いっぱい 遊ぶことが できるように なりました
