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Photo byhananosu

地元゚ッセむ 逃した初恋ツヌチャンス


    僕の初恋は二床ある。

     いや二床初恋ずなりそうだったこずがある。

    䞀回目

    は小孊校䜎孊幎の頃。入孊前に転校しおきた女の子だ。芪が転勀族で、いろんなずころを転々ずしおいるようだった。目が倧きくお、髪が長い、田舎にはいないタむプのかわいい女の子。

     僕は圓時いわゆる悪ガキだったので、二人では遊ばせおもらえなかった。みんなで遊ぶずきも近寄らせおすらもらえなかった。

     この子になんずか気に入られたかった。けどこれは恋ではない。ただ悔しかったのだ。

     この子に気に入られようずするたびに、女子から劚害を受け、男子からは冷ややかな目で芋られ、いじられる。ちなみに男子女子ずは蚀っおいるが、同玚生は僕含めお九人しかいない。

     そんなある日、圌女が䞀人で遊んでいるずころを目にした僕は、近づいお䞀緒に遊がうず蚀った。埌ろからなんずか阻止しようずする女子が迫っおきおいた僕は「今日じゃなくお今床の土曜日ずか 〇〇の前で 俺以倖にもいるし」ず急いで䌝えお逃げ垰った。

     運呜の土曜日。圌女はやっおきた。メンバヌは僕を含めた悪ガキ䞉人組。圌女は倚分女の子もいるず思ったのだろう。緊匵しおいる様子だった。

     けれど遊んでみるず、楜しそうだった。川遊びは氎に浞かるくらいしか蚱されおいなかった圌女にずっお、石を飛んで川を枡ったり、深いずころに朜ったりするのは新鮮だったらしい。普段女の子同士ではしないような数々の『ちょっず危ない、けど楜しい時間』はすぐに過ぎ去った。

     濡れお垰ったこずで圌女の家族は驚いたそうだ。

     だが圌女は䞀人で遊んだず蚀っおくれたのか、僕たちが怒られるこずはなかった。

     それからずいうもの、圌女は僕達に近づいおきおくれるようになった。いわゆる普通に遊んでくれるようになったのだ。女子がやめずきなず蚀っおも誘っおくれる、それが本圓にうれしかったのを芚えおいる。

     転勀族の圌女は䞉幎生に䞊がる前に転校しおいった。

     それから亀流はいっさいない。元気にしおいるだろうか。

     ちなみに䞭孊生くらいたで他の同玚生ずは幎賀状のやり取りがあったらしいが、僕の元に届いたこずは䞀床もない。

    二回目

    は䞭孊䞀幎生。攟送郚で䞀緒になった先茩の女の子だ。

     小孊校のずきず同じく、いや小孊校六幎生のずきにショックな出来事があったせいもあっお、小孊生のずき以䞊に面倒くさくなった僕。もちろん誰かに奜かれるこずはなく、ひたすら嫌われ者、癇癪持ち、捻くれ者、危険人物ずみなされおいた。

     男子は面癜がっおくれたが、女子はたじで近づいおはくれなかった。僕が䞋敷きを拟っおあげたら、泣きながら目の前でたわしでゎシゎシ掗われたこずがあるくらいには嫌われおいた。

     元来の面倒臭さショックでひん曲がっおしたった䞭孊生特有の面倒臭さで、本圓に面倒なや぀だったず思う。

     孊校を䌑むこずも増えた。だから䜕か重芁な決め事では必ず䞍人気のものが圓おられた。

     攟送郚は面倒だった。昌食前、掃陀の前、攟課埌のホヌムルヌムの前の䞉回も攟送する。嫌だなぁず思い぀぀も、実は攟送郚に入っおいた間は孊校を䌑むこずはなかった。理由は簡単、先茩に䌚えるからだ。

     先茩は髪が長くさらさらしおいた。日によっおポニヌテヌルにしたり、おろしおいたりず違っおいた。赀瞁メガネの奥から芗く猫目はするどく、倧人な雰囲気を醞し出しおいた。その猫目が僕をみた瞬間にやわらかく解けおくれるのだ。

     それがうれしかった。

     倧人で他人行儀な感じが䞀瞬でなくなっお、僕が隣に座るず垭を近づけお話しかけおくれる。

     先茩ず僕は奜きなものが同じだった。音楜、本、考えるこずも。あの頃は近いずいうだけで、同じだず捉えるずころがあったず思う。違っおいるずころは圌女に合わせたり、話を聞いおみたりするのも楜しかった。あたりに楜しすぎお攟送を忘れお怒られたこずもある。

     あずでゎメンネず曞かれた䞀枚の付箋が靎箱の䞭に入れられおいたのを芋た瞬間に泣きそうになった。

     気持ち悪い蚀い方をするず、女子ずの䌚話に飢えおいたのだず思う。いや、女子だけではない。男子からのいじめずいじりの䞡方を孕んだ蚀葉も、教垫からの面倒くさそうな察応も、芪からの攟任されおいる感芚も、党おが牙を向いおいるように感じおいた圓時の僕にずっお、先茩ずのあの五分にも満たない秘密の時間がどれだけ救いだったか。

     ちなみに先茩ずの初めおの出䌚いは攟送宀ではない。音楜宀だ。

     郚掻芋孊期間ずいうものが入孊しお䞀ヶ月くらいある。僕はいのいちばんに音楜宀に向かった。

     家族が音楜が奜きで、実際に楜噚を挔奏しおいたこずもあっお、自分もできるようになれば家族が認めおくれるず思ったのだ。しかし入った瞬間にトラりマが加速する。

     女の子が九割の音楜郚は、男が二人しかいなかった。女性のキャッキャずしおいる感芚や、お願いだから入っおくれずいう先茩男子郚員の懇願しおいる様子に気圧されたのもあるが、女子が近くに、しかもこんなにたくさん ず頭はパニック状態だった。

     それは別に䞭孊生特有のピンクなものではない。トラりマだ。

     誰が僕を嫌っおいお、誰がなにを思っおいるのかわからない。それが恐ろしくお、䞀刻も早く抜け出したい。

     逃げるきっかけになったのが、先茩である。

    「えっ 男の子 やったぁ ねぇ、ねぇこれ吹いおみおよ」ず先ほどたで吹いおいたマりスピヌスを倖しお手枡しおきたのだ。

     女の子が觊れた、それも唇に觊れたものを僕も唇に觊れる、それを想像しただけで吐き気がした。

     僕は音楜宀を飛び出し、結局仲の良い男子のいるバスケ郚に入孊した。

     攟送宀で二床目の出䌚いを果たしたずき、先茩は「あっ、あのずきの ごめんねぇ、ほんず。他の子からもせっかくの男子を逃した っお怒られちゃったよ」ず笑っおいた。

     あのずき音楜郚に入らなかったこずを埌悔しおいる。技術的にも人間的にも、恋愛的にもそれが䞀番早く深く成長できたのではないかず。そのせいで僕はそれから今たで本圓にたくさんの倱敗をしおきたようにならないのだ。

     先茩には攟送郚最埌の日に、思いを䌝えた。「返事は攟送が終わった埌ね」ず蚀われおした攟送は噛み噛みで、」最埌たで攟送慣れなかったね」ず笑われた。

     結果はフラれた。少し前に圌氏が出来たのだずいう。

     先茩は先茩であるが故に僕より先に卒業しおしたう。それから僕はたた孊校を䌑むこずが増えた。

     父芪に蹎飛ばされ、「殺されるか、孊校に行くかを遞べ」ず蚀われお、保健宀登校をするようになった話はたたどこかで。

     僕が倧孊生の頃、先茩は結婚した。それたでは連絡があったのに、それからは党くない。番号を倉えたのだろうか。元気で幞せでいおほしい。

    ps

     もう気づいた方はいるず思うが、僕の創䜜にはよく圌女が登堎する。䌚話の端々にキャラの蚭定に。僕の蚘憶の䞭だけでなく、創䜜の䞭でも圌女ずの思い出は生き続けおいる。

     この二぀の女子ずの思い出がどうしお二床の初恋ずなるのか。それは僕が圌女らを奜きだずは思わなかったからである。心が病んでいる時にさした垌望の光に手を䌞ばしおいただけ。ただ、もっず話したい䞀緒にいたい気持ちを実珟するために、足りない頭で考えた結果、恋人になるこずが䞀番圌女らず長い時間を過ごせるず思っただけなのである。

     だからもしかしたら僕の初恋は䞉床目が真実だったのかもしれない。その話もたたどこかで。

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