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次の花火は何色|夏の終わりとその跡


    打ち上げ花火が、心を震わせる。

    一つ、また一つ。

    無邪気にはしゃぐあなたの横顔が、
    花火に照らされるたび、
    なぜか私の心は苦しくなる。

    心臓の音と花火の音が重なるごとに、
    終わりの時間が近づいてくる。

    初めて見せた浴衣姿を、
    褒めてくれたのに。

    あなたは私の顔を見てくれない。

    あと一つ。

    次の花火が打ち上がったら。

    そう思うと、
    また次の花火が夜空を染める。

    風に流される火薬の匂いが、
    終わりの時間を告げている。

    はぐれないようにと差し出された手を、
    震えながら握り返した。

    「来年は、どこで見ようか」

    あなたの言葉と重なって、

    満天の花火が、
    夜空に咲いた。



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    #夏の1コマ



     
     
     

    アイ

     
     
    ファンタジーな作家|アイ 物語とエッセイを書いています。 長編『エラとヨル』完結|戦記ファンタジー『猫征』連載中 判断寓話から、日常に潜むちょっと変な話まで(・κ・) 物語を読む人にも、書く人にも。 あなたの日常に、少しだけファンタジーを イブ物語|判断寓話 不定期更新

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